ダンスビー・スワンソン(2022年 アトランタ・ブレーブス)【パワプロ2022 パワナンバー】
ジェームズ・ダンスビー・スワンソン
James Dansby Swanson
トッププロスペクトの覚醒
大学はヴァンダービルト大学で、一緒にプレーしていたのがのちにメジャーリーグに入団するウォーカー・ビューラーやソニー・グレイだったというのだから凄いメンバーだった。その才能はノマー・ガルシアパーラと比較されるほどのもので、性格面も含め高く評価されていた。
ダイヤモンドバックスから2015年のドラフトで一巡目、全体1位指名という高評価を得た。しかしシーズンオフにトレードされることとなり、ブレーブスへ移籍。
さらに2016年は飛び級でメジャーリーグ契約を掴むなどトントン拍子にキャリアを重ね、メジャーデビュー戦では4打数2安打の活躍を見せた。38試合に出場して.302とその才能の高さをアピールしたが、それ以後は苦しんだシーズンとなった。翌年の2017年は正遊撃手として144試合に出場したが打率は.232、6HRと低迷。2018年は本塁打こそ14本とまずまずだったが打率の低さは改善されず、.238だった。
それ以後もトッププロスペクトの割には……という数字だったが、転機となったのはコロナによる短縮シーズンとなった2020年。60試合に出場して10本塁打を記録しパワー面での成長を見せると、打率も.274でついに覚醒。
2021年は160試合に出場することとなり、打率.248と数字を落としたものの27本塁打を記録し、ブレーブスのショートとしての最多本塁打記録を作った。さらにチームもワールドシリーズを制覇し、最高の1年となった。
2022年は162試合に出場するタフネスぶりを見せただけではなく、打撃面でも前年と同様に高い能力を発揮。前年DRS-7と守備が問題視されていたが、この年はDRSが+9と一気に向上。ゴールドグラブ賞も初めて獲得し、5連覇を支えた。
ブレーブスはなんとかしてスワンソンと長期契約を結びたかったようだが、妻のマロリーはプロ女子サッカー選手で、シカゴに本拠地を置くシカゴ・レッドスターズであることからシカゴを選択。シカゴカブスへと移籍した。
カブス移籍後も打撃成績は安定しており、守備面ではさらに進化した姿を見せている。
2022年成績 .277 25HR 96打点 18盗塁
ひとこと
総合力のスワンソンという感じですね。打力が覚醒したことですべての能力のバランスがすごいことになってしまった。
脚力もなかなかのもので、身体能力の高さを見せますが肩は弱い部類に入ってしまうのが弱点。ショートとして考えると肩は弱く、大学時代にセカンドをやっていたというのも何となく窺い知れる。
ただエラーの少なさが本当に凄い。守備範囲の狭さを抱えていましたがその問題点も克服。年間161試合、1433イニングを守ってエラー8つは凄すぎる。
広角打法
逆方向に撃つ技術が素晴らしい。センターにも13本、引っ張りが重視される昨今の流れとはかなり違いますね。
インコースヒッター
インコースに強さを持つ一方で、アウトコースに致命的な弱点も抱えてます。
対ストレート〇
ストレートに対して無類の強さを誇りますが、変化球に対する弱さが弱点です。
チャンスB
得点圏OPS.944、チャンスでとにかくよく打ってる。
守備職人
ゴールドグラブもそうですが8失策はようやりすぎとる。範囲は広くないけどエラーが少ないというスワンソンの特徴が出ますね。
怪我しにくさB、回復A
本当に怪我が少ない。ショートで162試合出場したのは凄すぎるしね。試合に出てくれるというのがデカすぎる。
ひとこと
コレアとかと比べると強肩で魅せる守備ではないですが、非常にうまい守備を見せてくれるのが職人感あって僕は好きですね。
丁寧さを感じるのがスワンソンの良いところ。丁寧な守備という感じがしますね。大好きです。肩の弱さとか、もはや関係ないでしょと。
打力も弾道3ミートDパワーBって最高ですよね。ショートとしてはこれ以上ない好物件だと思います。