見出し画像

サンディ・アルカンタラ(2023年 マイアミ・マーリンズ)【パワプロ2024 パワナンバー】

サンディ・アルカンタラ・モンテロ
Sandy Alcántara Montero

STL(2017)
MIA(2018 - )

這い上がった大エース

 160km/hオーバーのシンカーを制球良く丁寧に投げ分け、無尽蔵のスタミナで大量のイニングを消化してくれるエースらしいエース。ドミニカの貧困層に生まれ、初めて触ったグラブはオレンジの皮を加工したものだったというほど厳しい環境だったが、そこで培われたハングリー精神と努力の賜物で今ではメジャーリーグを代表する投手にまで登り詰めた。
 2018年にマルセル・オズナとのトレードでマーリンズに加入すると、2019年には先発ローテでフル回転し197イニングを投げ防御率3.88の大活躍を見せ一気にエースにまで登り詰めた。一方でマーリンズのチーム事情もあるがムエンゴに泣かされる場面も多く、2019年も6勝14敗と大幅に負け越し。
 2021年も33試合に登板して防御率3.19の好投を見せながらも9勝15敗とやはり負け越してしまい、勝ちに恵まれない投手であった。だが2022年に一気に覚醒すると32先発で6完投1完封とひたすらに投げまくり、228.2イニングを投げ防御率は驚異の2.28を記録。最優秀防御率はフリオ・ウリアスに奪われてしまったが、これだけ支配的な投球をすればおのずと勝利は手に入り、14勝9敗でキャリア初となる二桁勝利、さらには自身初となるサイ・ヤング賞も手に入れた。
 期待がかかった2023だったが開幕から調子は上がらず、球速こそ出るもののシンカー以外の球種が有効に作用しなくなった。特に前年猛威を振るったチェンジアップが打ち込まれるといった状況で大幅に数字を落とした上、前腕部の違和感で故障者リスト入り。さらに調整中に張りを訴え検査してみると靱帯の断裂が判明し、トミー・ジョン手術を受けシーズンは終了、防御率4.14で7勝12敗と苦しい成績だった。

2023年成績 28試 7勝12敗 防御率4.14

パワナンバー : 12900 10348 14320
画像をクリックするとGoogleドライブに飛びます

査定について

 ぎえーーーということで真っ赤になってしまった。それでも基礎ステータスは非常に高く、球種やコントロール、スタミナといった部分は全く問題ない。コマンド面に関して大きく悪化したという部分もなく、ただひたすらに打たれてしまったという一年。
 シンカーはシンキングツーシームの球速を上げ、横変化を増やしてキレも増やした感じのアレ。チェンジアップやスライダーといった球種があまり使えなかったことから投球が手詰まりになり、三振が奪えなかった。

負け運

 実際打たれて負けが増えてる部分はあるのでこれはやりすぎではないか、という意見はよくわかります。しかしキャリアを通じて援護の少なさを抱える選手ということもあり、2023年も援護点は決して多くない。アルカンタラらしさという部分でも。

ひとこと

 ものすごく真っ赤になってしまい、これかなり厳しいだろという感じは否めないですが、去年の投球内容を見る限りはこうせざるを得ないという結論に。とはいえ基礎ステータスは高い選手なので調子さえよければどうにかしてくれると思う。

いいなと思ったら応援しよう!

トロオドンのパワプロブログ
サポートしてくださると非常にありがたいです。