ランディ・ルイーズ(2010年・東北楽天ゴールデンイーグルス)【パワプロ2024 パワナンバー】
ランディ・ラダメス・ルイーズ
Randy Radames Ruiz
ブラジャー直撃弾
マイナーリーガーとして長らく下積み時代の続いた選手で、多くの球団を転々とした選手でもあった。2008年にやっとAAAで打率.320、17本塁打と覚醒し、マイナーリーグ新人王を獲得するに至った。この活躍もあってメジャーリーグに昇格するが、結果を残すことが出来ずツインズを放出。
2009年はさらにマイナーで.320 25本塁打と打撃成績が向上し、メジャーリーグでは2試合連続でホームランを放つなど鮮烈な活躍を見せ、ブルージェイズでは打率.313 10本塁打とついに覚醒したかに思われた。しかし一塁・指名打者という起用法が厳しい選手であることから2010年は起用機会に恵まれず、シーズン途中に楽天への移籍が決定した。
6月5日、横浜との交流戦で代打出場すると、山口俊から放ったホームランはレフトスタンド場外へと消える特大アーチ。推定飛距離150mと、当たれば果てしなく飛ばすそのパワーをアピール。この打球はなんと神奈川繊維協会が出店していたブラジャーへと直撃するという特大弾で、ブラジャー直撃弾としてあまりにも有名。その後も持ち前のパワーを生かしてホームランを量産し始めたが、徐々に弱点が露呈。終わってみれば規定打席未満でリーグ5位の114三振という扇風機っぷりを発揮してしまい、打率も.266とイマイチな数字に。さらに当時の楽天は指名打者に山崎武司がいたことから一塁を守ることとなったが、守備の拙さからわずか81試合で11失策とハイペースでエラーを積み重ねてしまった。ただ爆発力は間違いない選手であったことから、翌年も残留。
しかしそれ以後はやはり攻略されてしまったことからかなかなか数字は上向かず。以前から得意にしていた涌井キラーは安定していたが、打率.195 6本塁打と厳しい数字で自由契約となってしまう。
もうルイーズにチャンスはないかと思われたが、再び白羽の矢が立つ時が来た。打撃不振に苦しむ横浜が再びシーズン途中にルイーズの補強を決定したのだ。一塁には中村紀洋、レフトにはラミレスとポジションが空いていないこともあり、ライトの練習もさせてみたが、当然のようにかなり怪しいことから外野での起用は諦められた。横浜では限られた起用機会にとどまり、打率.210 2本塁打とこちらでも厳しい数字に終わり、退団。
その後はメキシカンリーグや独立リーグを転々としてキャリアを続けた。
2008年成績 .315 5HR 25打点 1盗塁
査定について
対右打率.310と右投手相手にはかなり良い数字を記録しているほか、81試合で12本塁打を記録していることを考えるとパワー面もまずまず優秀。
ただ守備走塁はかなり壊滅的で、特に一塁手として起用するには不安しかない能力。どうにかして指名打者にしてやるしかない。
対左G
対左打率.179と左投手相手にはかなり壊滅的。ホームランのペース自体も右投手とさして変わらないので、左キラーとして期待することは難しい。
アウトコースヒッター、対変化球〇
ルイーズの映像を見ると外角の変化球に対しては強さを発揮していることがわかる。wikiには「外角低めの変化球に~」と書いてあるが、個人的には低め変化球に苦しんでいたのではないかと思う。外角のスライダーなんかは特に一番得意にしているコースに見える。
代打〇
代打本塁打2本打ってるしね。
扇風機
81試合で114三振はさすがに厳しい。年間180三振はさすがにまずい。
ひとこと
ルイーズがまさか横浜に帰ってくるとは思わなかったですね個人的には。一年目の数字自体もかなり面白いというか、1年だけ輝いた助っ人という感じなのですが、その後も意外とNPBにいたというのが面白い。
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