ヨアン・モンカダ(2023年 シカゴ・ホワイトソックス)【パワプロ2024 パワナンバー】
ヨアン・マヌエル・モンカダ・オリバレス
Yoan Manuel Moncada Olivares
カノー二世と言われたものの……
昨シーズンの査定はこちらから
キューバから亡命してメジャーリーグ球界に挑戦したモンカダは、レッドソックスと契約するに至り強打の二塁手として期待され、ロビンソン・カノー二世と評されるほどの有望株であった。
2016年のシーズンオフにトレードでホワイトソックスへと移籍すると、プロスペクトランキング2位に評される逸材となり、メジャーに定着。2018年には低打率ながらも17本塁打を放つ活躍を見せると、2019年には三塁にコンバートされ打撃が覚醒。打率.315で25本塁打の強打に加え、守備面でも三塁に回ったことで平均程度の守備に落ち着き、リーグ屈指の三塁手に成長した。
5年7000万ドルの契約でホワイトソックスに残留した2020年は新型コロナウイルスに感染、さらにその後の後遺症に悩まされたこともあり打撃が低迷。2022年は打率.212 12本塁打と厳しい数字で、守備でプラスを生み出したものの総合的には厳しい数字に。その後も打撃の復調に期待されてはいたが、腰の状態が思わしくないなどの問題があり、打棒はなかなか戻ってこない。
2023年はキューバが亡命キューバ人を代表に入れる方針を打ち出したことにより初めての代表入りを経験。WBCではメジャーリーガーとしてキューバ代表を牽引する活躍を見せたが、大会期間中にチームメイトと接触するといったアクシデントも経験。そのままシーズン入りした2023年は前年より成績を戻し、打率.260 11本塁打でOPS.730とまずまずの数字ではあった。とはいえあくまで平均と同程度の成績でしかなく、守備面はマイナスに転じるなど厳しい結果。
2024年は開幕から好調かと思われたが、わずか11試合の出場で内転筋を肉離れし離脱、今季絶望となった。ホワイトソックスが今年低迷していることを考えても、モンカダが離脱していなければもう少しマシな戦い方は出来ていたのではないかと思わなくもない。
2023年成績 .260 11HR 40打点 1盗塁
査定について
前回のモンカダに比べると基礎能力が全体に高くなっている部分もあり、打撃面での期待度はアップ。
一方で守備面の評価は全体的に下がったということもあり、守備の怪しさはアップ。
対左B
対左打率.284、対左OPS.772と左相手に強い。
広角打法
左打席では広角にホームランを打ち分ける技術を持ち合わせていて、スイッチヒッターらしくないような感じも。
扇風機
357打席で107三振と三振の多さが際立つ。キャリアを通じて基本的に三振の多い打者。
チャンスF
得点圏打率.217、得点圏OPS.632とチャンスで全く結果が出ていません。
決勝打
かとおもいきや、High Leverageでは打率.321 OPS.887と、勝敗を左右する場面ではめちゃくちゃ打ってます。
ひとこと
悪くない選手ではあるけど決して良くもない、そういう絶妙なアレな感じがここ最近のモンカダにはずっとある。でもWBCでモンカダが活躍したのはすげえ嬉しかった。あの時の輝きよ再び。