ボビー・ウィット Jr.(2023年 カンザスシティ・ロイヤルズ)【パワプロ2024 パワナンバー】
ロバート・アンドリュー・ウィット・ジュニア
Robert Andrew Witt Jr.
蒼い稲妻
昨シーズンの査定はこちらから
カンザスシティに突如現れた稲妻。2019年にドラフト1巡目全体2位でロイヤルズに入団すると、2022年には早くもメジャーデビューを果たした。
メジャーリーグ最高クラスの俊足で30盗塁を記録し、パワーでは20本塁打を放つというハイレベルな成績で、新人王投票でも4位に食い込む活躍を見せた。むしろこの成績でなんで新人王取れねえんだと思ってしまうが、この年のア・リーグ新人王がフリオ・ロドリゲスであったことを考えると如何にハイレベルな争いであったかがよくわかるだろう。
一方で守備面にはかなりの不安があり、ショートで16失策、守備率.959とかなり厳しい数字だったため将来的なコンバートの可能性も議論されていた。WBCではアメリカ代表に選ばれるも主に代走としての出場がメインで3打席しか立てなかったが、日本戦でも9回に代走で出場している。
2023年、ショートに専念したウィット Jr.はさらにハイレベルな活躍を見せた。前年以上に長打を量産して30本塁打をクリアすると、走塁面での貢献度もすさまじく、Sprint Speedはエリー・デラクルーズと並んでMLBトップを誇り、走塁で生み出した得点はMLB全体で2位(1位はガナー・ヘンダーソン)。もちろん盗塁もハチャメチャに多く49盗塁と走りまくった。弱冠23歳にして30-40を達成し、まさに電光石火の活躍というべき一年と言えよう。
守備面の課題も12失策とエラーの多さは気になる部分ではあったがOAAが-9→14、DRSが-18→-6と全体的に改善に成功。2024年は守備でプラスを積み上げるに至っており、完全無欠の5ツールプレイヤーになってしまった。
2023年成績 .276 30HR 96打点 49盗塁
査定について
足が速い、肩も強い、パワーもあるということでまさに素材型としてはこれ以上ない逸材でしたが、それがわずか数年でメジャー最高クラスのショートに定着したというのが凄い。
走塁A
盗塁もそうですが盗塁以外の走塁で生み出すメリットがデカい選手。
盗塁B
49盗塁しましたが盗塁死は15。
守備職人、エラー
守備範囲こそ広いもののエラーが多いというところを再現するためにはこうするしかない。
ひとこと
WBCでは代走として出場してましたが、あまりにも代走で使うにはもったいない選手といったところ。さすがはドラフト1巡目選手といった貫録を感じる。