J.D.マルティネス(2022年 ボストン・レッドソックス)【パワプロ2022 パワナンバー】
フリオ・ダニエル・マルティネス
Julio Daniel Martinez
円熟味を増したスラッガー
アストロズ時代は中距離打者としての印象が強い打者で、113試合の出場で11本塁打、さらに打率は2割台中盤と特筆した打者という感じではなかった。
しかしタイガースに移籍後、ロバート・バンスコヨック氏の指導を仰ぐようになった。バンスコヨック氏はプロ未経験ながらも、「フライボールレボリューション」の元祖としてクレイグ・ウォーレンブロック氏とともに打撃指導を行っており、この指導を受けたことで打撃が覚醒。突如として打率.315 23HRの大活躍。翌年には打率.282 38HRとパワーが覚醒し、シルバースラッガー賞も受賞。守備面でもプラスを生み出し、一気にリーグ屈指の強打者に成長した。
2017年は圧巻で、45HR 104打点、さらに打率は.303と圧倒的な無双、翌年にはレッドソックスに移籍し、打率.330 43HR 130打点で初めてのタイトルである打点王を獲得。まさにフライボールレボリューションで評価を最も高めた打者と言えるだろう。
2022年はレッドソックスとの契約最終年だったが、さすがに寄る年波には勝てず本塁打数は16HRと近年では最も低い数字(短縮シーズンは除く)となってしまったが、それでもOPS.789と一定の水準はクリア。
もはやここまでかと思われたが、2023年にドジャースへと移籍すると打撃がV字回復。ドジャースの打撃コーチは恩師のロバート・バンスコヨック氏が務めることもあって、DHとしてオールスターにも選出されるなど、まだまだその打棒はさび付いていない。
2022年成績 .274 16HR 62打点 0盗塁
査定について
近年はDH専になっており、外野守備に就く機会はかなり少なくなってしまいました。
が、打撃面はまだまだ現役というところで、特に2023年は成績が復活したこともあってむしろこれでも控えめと言う数字に。
ラインドライブ
2022年はあまりフライの割合も高くなく、ラインドライブ性の打球が多いシーズン。ツーベースの数も多く、どちらかと言えば中距離打者に近いような数字。
流し打ち
逆方向へのホームランはあまり多くないですが、広角にヒットを打ち分ける技術を持っています。
対左A
対左OPS.998、左投手相手に強すぎる。
インコースヒッター
長打は引っ張りに集中していて、内角球をホームランにする技術は圧倒的。
ダメ押し、チャンスF
勝負弱さが気になるシーズンでもあり、勝敗に関わる場面でもあまり打てていません。むしろどうでもいいところで打っているという感じに。
調子極端
5月に月間OPS1.070、しかし7月8月は低迷し、OPS6割。極端なシーズンでした。
ひとこと
復活したJ.D.マルティネス、作りたいですね。ベテランになってからもこれだけ結果を残せるのは凄すぎる。
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