ケビン・ウィット(2007年・東北楽天ゴールデンイーグルス)【パワプロ2024 パワナンバー】
ケビン・ジョゼフ・ウィット
Kevin Joseph Witt
宝くじ
横浜で活躍を続けていたタイロン・ウッズとの契約がこじれ、中日へと移籍することとなり、横浜が獲得した助っ人がウィットであった。前年にAAAで本塁打王に輝いたこともあり期待値は高かったが、打率1割台に低迷する大スランプで二軍降格を素直に受け入れ努力する姿勢は見せていたが、日本球界に適応することは出来ず.174 4本塁打と厳しい数字で自由契約となってしまった。
アメリカに帰った2006年もAAAでは安定の大活躍で再び本塁打王を獲得、この実績もあり打力不足に悩んでいた楽天は一度失敗したウィットに再び目をつけることとなった。
2007年シーズン開幕戦、西武先発の西口の前に手も足も出ず3三振に1併殺と凡打の山を築き、今年もウィットはダメかと思われた。しかし開幕2戦目となる3月25日。再び7番一塁で先発出場したウィットは、西武先発ジョンソンの高めストレートをライトへとはじき返し、追加点となるソロホームランを放つ。さらに9回、西武のリリーフ岩崎の外角スライダーを捉えた打球はセンターのバックスクリーンへと伸び、ダメ押しの2ランホームラン。終わってみれば9-2の圧勝で、今年こそウィットはやれるのかと期待させたのだった。
しかしウィットの輝きはここまで。その後も打ったり打たなかったり主に打たない日が続いたことで気づけば打率.170と横浜時代とさして変わらない数字に戻ってしまう。その博打のようなバッティングから当時の野村克也監督も「投手の代わり」「宝くじ」と称された。スイングスピードに優れ、バットにさえ当たればボールを果てしなく飛ばす才能があったが、いかんせんバットに当たらない。楽天でも二軍落ちしてもまじめに努力するという野球に対する真摯さを感じる選手ではあったが、横浜時代と大して変わらない成績で1年で退団。初期楽天のダメ外国人の一人として今ではほぼ忘れられつつある。
2007年成績 .174 6HR 15打点 0盗塁
査定について
ウィットのことをまだ覚えてる人がいたので作りました。まさかウィットという選択肢が出てくるとは思わなかった。
2024でミートの基準値が+10されたことでどうしようかなとかなり悩んだのですが、ミートを+10したうえで三振ではなく扇風機をつけるという結論に至り、ミートはFとなりました。
守備面の評価は高く、一塁手としては非常に安心感のある選手ではあります。
プルヒッター
フォームの感じからしてプルヒッターをつけてもいいかなと思わなくもなかったんですが、バックスクリーンにも容赦なく飛ばすあのパワーを見てこれはプルヒなくてもいいのではと思いました。
マルチ弾
唯一の楽天要素。横浜時代のウィットにマルチ弾は付きませんが楽天時代のウィットにマルチ弾は付きます。そういうことです。
扇風機
ミートを盛ったので三振から扇風機にランクダウン。シーズン160三振ペースなので割と妥当かもしれない。
併殺
この少ない打席数で4併殺と併殺が目立っています。仕方ないね。
ひとこと
宝くじらしく調子極端もついていて調子がいいときに使えばワンチャンの大当たりを期待できる、そんなロマン砲らしさが出ていて僕は好きです。でもたぶん成績はアレ。パワーAは盛りすぎじゃないかという感じもするんですが、日本での2年間で30HRペースでは打ってるのでまあええかという気持ち。