フェルナンド・クルーズ(2023年 シンシナティ・レッズ)【パワプロ2024 パワナンバー】
フェルナンド・E・クルーズ
Fernando E. Cruz
登り詰めた苦労人
2007年に内野手として指名されロイヤルズに入団したクルーズだったが、プロレベルの投手に対して結果を残すことは出来ず特に打撃面は全く通用しなかった。2011年から投手に転向するに至るが、一朝一夕で抑えられるわけもなく投手としても厳しいものがあり、転々とした後2016年には独立リーグでプレーするに至る。ここでまずまず抑えられるようになったこともあり2018年の8月にメキシカンリーグへと移籍。ただかなり打ち込まれてしまったこともあり2019年からの2年間はほぼキャリアが空白となっている。
2021年にメキシカンリーグへの復帰を果たすと防御率2.73と見れる数字になり、オフにはシンシナティ・レッズとの契約を果たした。キャリアで始めてAAAを経験するとクローザーとしての実績を重ね、9月2日にメジャーデビュー。32歳、オールドルーキーがやっとつかんだメジャーの舞台であった。長らくの試練の間に磨かれた投球で2022年は防御率1.23と好投。
2023年にはWBCプエルトリコ代表に選ばれるなど大躍進を果たし、レギュラーシーズンでも58試合と大幅に登板数を増やした1年となった。防御率こそ4.91と打たれ気味ではあったが66イニングで98奪三振を奪う圧倒的奪三振モンスターであり、防御率のイメージに反して投球内容は非常に優れていた。
2024年も69試合に登板し、ついに109奪三振とひたすらに三振を奪い続けた。勝ちパリリーフの一角にまで登り詰めた1年となったが、2年連続で不運に苛まれていたとも言え、三振をどれだけ奪っても防御率4.86と内容に反してかなり数字が悪くなってしまった。投球の質は非常に優れているだけに、ツキを取り戻したいところ。
2023年成績 58試 1勝2敗7H0S 防御率4.91
査定について
ストレートの球速自体は平凡だがそれなりに空振りを奪える。ただ最大の武器となっているのはスプリッターで、これでひたすらに空振りを奪い続けるピッチング。スライダーやカットボールも投げるものの、こちらもあまり武器としては機能していない。
コントロール自体は荒れ気味で決して良いというわけではないが、まあなんとかならんこともないやろレベル。
ドクターK
K/9 13.36、K% 35.1%と奪三振能力はガチ。
抜け球
ストレートはかなり打たれ気味。
打たれ強さG
投げてるボールは悪くない、むしろ良いのに失点がかさんでいるというところでこうせざるを得ない結果に。
要所○
数字の見栄えは悪いものの勝負どころではしっかりと抑えている。
ひとこと
ようやっとるのに報われてない感のある投手という感じで非常にもったいない。苦労人として独立リーグを経験したりしながらも32歳でメジャーデビューしたというところ、非常にアツいです。