クレイグ・ブラゼル(2008年・埼玉西武ライオンズ)【パワプロ2024 パワナンバー】
クレイグ・ウォルター・ブラゼル
Craig Walter Brazell
カブレラの後釜を期待されたものの……
青い魂バットに込め
心強く燃やす
目の前に立つ者すべて
叩き潰せブラゼル
ブラゼル三部作ということで今回日本球界の各チームでのブラゼルをそれぞれ再現していこうと思っています。ということで今回は来日一年目、最初のブラゼルです。
高校時代からひたすらホームランを量産し続けていたらしいブラゼルは、MLBドラフト5巡目でニューヨーク・メッツへと入団。マイナー時代から長打力のあるバッターということもあり、2004年にはメジャーデビューも果たしたが、24試合で1本塁打とその能力を発揮することは出来なかった。2007年にはロイヤルズ傘下のAAAで32本塁打を放つ無双っぷりだったが、MLBでの出場機会はわずか5試合と厳しい立場で、マイナーの帝王となりつつあった。
2008年、カブレラがオリックスへと移籍したこともあり、カブレラの穴を埋めるべく大砲候補として西武がブラゼルに目を付けた。野球に対する真摯さが高く評価されており、日本球界に適応しようという意思を感じさせる点も高評価で、いきなり四番打者を任せられることとなった。徐々に日本球界に適応すると6月には打率.344 6本塁打と無双状態に突入し、月間MVPまで獲得。
しかし徐々に弱点が暴かれて行き、プルヒッターとしての特性が強かったことから引っ張り警戒シフトを敷かれることも多くなり、成績が低迷。.250程度あった打率が一気に.230台まで下がっていった。8月には月間打率.231、3本塁打と四番打者としては厳しい数字で、9月には月間打率.162、0本塁打と鳴りを潜めた。さらに空振りの際に肩を負傷した上、飛んだバットで観客が負傷するというトラブルにも見舞われ、シーズン終盤には頭部死球で離脱。27本塁打を放ったパワーは高く評価されていたが、後半の失速もあり来シーズンの契約はされず自由契約となってしまった。
典型的な1年だけ活躍するタイプの助っ人かと思われたブラゼルだったが、阪神が再び目をつけることとなり……。ということで阪神版のブラゼルに関しては次の記事で。
2008年成績 .234 27HR 87打点 0盗塁
査定について
低打率に苦しんだということもあり、全体的にはこんな感じで。ただ27本塁打を放ったパワーを含め、ポテンシャルは間違いない。
プルヒッター
27本のうち20本が引っ張り方向へと集中していて、まだまだプルヒッターだった。引っ張り方向への打球割合も48%と高く、これは引っ張り警戒シフトされるなという感じ。
対ストレート〇
この頃のブラゼルは変化球への対応力に不安があったということもあり、打率が低かったというところも加味してまだまだ強引さを感じさせる能力に。
対左G
対右打率.244に対し対左打率.212と厳しい。さらにホームランも7本となっていて、右投手相手に20本塁打を稼ぐなど、右キラー要素が非常に強い。
走塁F
走塁はかなり怪しい選手でしたね。
エラー
一塁手としての出場は77試合にとどまったものの、ここで8失策を記録しており、かなりエラーが多い。
ひとこと
西武ブラゼルとかいう絶妙なラインを再現。まだまだこの頃は強引さを感じさせるバッティングで、成績的にもそれが表れているのが非常にエモいと思います。
阪神時代のブラゼルはこちらからどうぞ
ロッテ時代のブラゼルはこちらからどうぞ