カイル・シュワーバー(2023年 フィラデルフィア・フィリーズ)【パワプロ2022 パワナンバー】
カイル・ジョセフ・シュワーバー
Kyle Joseph Schwarber
打率1割男
去年の査定記事はこちらからどうぞ。
2022年からフィリーズに移籍したシュワーバーは、その優れた選球眼を生かして一番打者として起用されることに。高出塁率パワー型一番打者ということで、イチローの対極に位置するタイプの一番打者となったが、1番として46本塁打を放って見事にその仕事を果たしてのけた。
WBCではダルビッシュからホームランを放ち日本の野球ファンを恐れさせたりした。フィリーズでのキャリア2年目となったレギュラーシーズンでは当然のように鈍足打者ながら1番打者として活躍。前年よりもさらに低い打率で、開幕から打率は低空飛行を続けた。一方ですさまじいペースでフォアボールを選び続け、ホームランもしっかりと放ち、一時期はシングルヒットよりもホームランの方が多いという異常な成績を残した。打率1割台で40本塁打を記録した場合世界初の記録となる予定だったが、突如8月に打撃が覚醒、ホームラン量産の上にヒットも増え、打率2割超えが心配されたものの(どんな心配だよ)、無事打率.197でシーズンをフィニッシュ。世界初の打率1割台での40本塁打達成者となった。
2年連続で200三振超えに打率2割以下と、あまりにもロマン砲が過ぎるが、それでも47本塁打でリーグ2位の本塁打数を放った破壊力と、1番打者ながら100打点超えというのもその成績の異常さを加速させる。さらにシングルヒットの本数は48本となっていて、これもまた異常。フォアボールは126個をもぎ取り、なんと出塁率は.343、何だこの成績。
2023年成績 .197 47HR 104打点 0盗塁
査定について
前年の査定と比べて評価が下がっちゃった……まあ、打率悪くなったししょうがないよね。
まずミートですが、まあこれはしょうがない。こういう成績してるんだからしかたない。パワーに関しては去年よりホームラン増えたのにパワー下がってんじゃんという感じですが、去年の査定は対左Gがついてるので総合的なバランスで見ればこっちの方が良いと思います、知らんけど。
脚力ですが、スプリントスピードがガクッと落ち込んだこともあって一気にダウン査定となってしまいました。
守備面はもともとかなり壊滅的でしたが、今年はエラーも多かったことでさらに壊滅的に。キャッチャー適性を一応つけてありましたが、今年から外しました。もう守ってないしね。
威圧感、選球眼
打率2割もない打者がフォアボール120個以上ももぎ取ったらそらもう威圧感よ。なんで去年はつけてないの?って言われたらそらフォアボール86個しか選んでないからまだ常識的な範疇だったよねっていうね。
パワーヒッター、プルヒッター
去年の査定ではプルヒッターがついてませんでしたが、今年はかなり引っ張りにホームランが集まってるのでプルヒッターになりました。パワヒもこの能力なら妥当でしょう。
マルチ弾
マルチ本塁打シーズン3回、ようやっとる。
調子極端
つけるかどうか悩みましたが、まあ実際調子の波は結構あって、特にヤバいのは5月。何と月間打率が.115しかありません。ヒット10本しか打ってませんがそのうち7本はホームランです。マジで何?
そして突如として8月に覚醒、なんと打率.242というハイアベレージを記録し、出塁率も.395と圧倒的。月間本塁打も10本。
シュワーバーは実は固め打ちタイプで、突如として打撃覚醒する月があるのでこれはもう固定でいいんじゃないでしょうか。
エラー
打撃は文句ないんですがまあ守備がうんちすぎて批判されてます。まだカカシの方が落とさないだけマシみたいな風潮すらある。
ひとこと
面白すぎる、本当に歴史に残るシーズンだったと思うし、こんな選手二度と表れないんじゃないかとすら思いますね。ギャロは守備が上手いことを考えるとアダム・ダンの正統な後継者はシュワーバーな気がする。