真夏の小論文・読書感想文講座

さてさて、今回はいつもと趣向を変えまして、本業のほうの話。
この夏、某予備校で受験生向けの小論文の講座を持つことになりまして、いろいろ準備しています。
ただ、1週間のためにせっかく調べたことを、そのまま終わったら捨ててしまうのももったいないので、こちらで少し書き方のコツというか、モチベーションあげの一つもしておこうと思いまして、今回はそちらの話になります。

まずは、小学校高学年から中学生あたりに向けて、「読書感想文」の話でもしておきましょうか。
最近は、学校の宿題で読書感想文を出すってのも、義務化ではなく選択ができるそうですが、ま、私なんぞに言わせれば、読書感想文ほど簡単なものはないと思うんですよ。
「え? 面倒くさいだろ!」ってツッコミが入るかもしれませんが、それは苦手意識を持つ人がいうセリフ。
だって、数学や物理と違って答えを出す必要なんかないんですよ? 自分の感想を書くだけ。
こんな気楽な宿題もないと思うわけです。

ただ、それでも、例えば「本を読まなきゃいけないのが面倒くさい」という人、多いんですよね。
なんで読みたくもない本を読まなきゃいけないんだ? って気持ちはよくわかります。でも、多分、課題図書か、自由に選んだ本にするか選べるはずなんですよ。
「何を読んだらいいのかわからない」っていう人が多いから課題図書もあるわけで、どうしても別の本にしたければ、先生に相談してみてくださいね。

さて、ここからが本題。
読書感想文、本を読んで評論をしなければならないって思っていませんか?
まあ、それができる人、好きな人はそれでいいんですが、本を読まない、
読みたくない人っていますよね。興味が持てないというか。
そういう人は、こう考えてみてください。

『読書感想文は自己紹介文である』

ま、どういうことかというと、学校の課題の読書感想文は、本の紹介文でもなければ、評論文でもないんです。
感想文で聞かれていることは「自分がどう思ったか」ということ。
例えば、わかりやすく「桃太郎」を例にとるなら、あの作品を読んで、いろんな感想があるはずです。
「桃から人間が産まれるわけがないだろ」
「どうして動物を連れて行くんだ。動物虐待だ」
「鬼をいきなり襲撃するって、鬼にしてみりゃいい迷惑だ」
でも、なぜかみんなが提出するのは、「鬼が退治できてよかった」なんですよね。
確かに桃太郎は悪いことをする鬼を桃太郎とおともの動物がやっつける話です。少なくとも本にはそのことしか書いていません。
でも、読み手としては、なんかもやもやしますよね? そのもやもやを、自分はこのお話のこういうところにもやもやを感じます。と宣言して、そのもやもやについて、自分が考えたことを書けばいいんですよ。

というわけで、しばらくは文章の書き方講座をしてみようと思います。

なお、夏期講習はもう締め切りですが、8月半ば以降、推薦入試や小論文対策をしてほしいという方がいらっしゃいましたら、こちらのほうへお問い合わせいただきたいです。
こちらは小規模ながら、実績のある塾ですよ。

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