ライブは誰のもの?
ひさしぶりに、少し機嫌が悪いままブログを書き散らしてみる。
乃木坂の10周年記念ライブがこの土日に行われた。
日産スタジアムという大きな箱で、観客をフルに入れて……という意欲的なライブであり、注目すべきポイントは多かった。
初の大規模ライブに出演する5期生のこと。
直前にコロナの濃厚接触が発覚し、初日を休むことが発表された与田祐希のこと。
顔ぶれがかなりフレッシュになった新生乃木坂のライブの出来。
個人的には北野日奈子卒業後、名曲「日常」はどうなるのか。
そして、一とん挫あった『Actually...』のセンターは中西アルノになるのか?
そもそも、中西と岡本は受け入れられるのか?
そして、ライブは始まり、現役メンバーは素晴らしいパフォーマンスを見せた。
5期生も歌唱力の高い井上和や中西アルノ、奥田いろはらが堂々たる歌声を響かせ、ダンスでも岡本が美しすぎるターンを披露する一方で、一ノ瀬がアイドルらしい笑顔で飛び跳ね、五百城も大きな身体を活かしダイナミックなダンスを見せるなど、とにかくフレッシュさの中にも堂々としたアイドル性を見せつけた。
しかし、一日目も二日目も、メディアにとりあげられるのは、特別ゲストでサプライズ登場したOGの話題ばかりである。
10周年の区切りのライブ、そりゃOGも出てくれてうれしい。
しかし、彼女たちは、あくまでも「ゲスト」であり主役ではない。
本人たちもそのことをわきまえて、自分のことではなく乃木坂のことをスピーチしていたし、ステージ中央に長居していたわけでもない。
しかし、今回のメディアの報道は、彼女たちの話題ばかりで、現役がここまでないがしろにされた報道というのも珍しいと思う。
そりゃ、人気のある、レジェンドを取り上げたほうが反応はいいのだろう。
しかし、乃木坂というグループは過去の栄光に縋らなければいけないグループではない。
むしろ、それを否定するために、試行錯誤を続けてきたグループではないのだろうか?
おそらくOGを含むメンバーとファンと運営の気持ちは、前向きなものだ。
どうかそのことを、大手メディアで取り上げてもらえる日がくることを強く期待する。