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アトリエをつくりました。(ここまでのあらすじ)

はじめまして、土屋と申します。
普段は都内でウェブディレクターをしています。

今回の記事は半分私的な日記です。

このたび、東西線早稲田駅徒歩1分の小さな雑居ビル内の一室に、タフティング中心に色々とものづくりを楽しむためのアトリエをつくりました。

緊急事態宣言下(9月下旬現在)ということや、会社員の傍ら、ということもあり、色々やりたいことはあるのですが、ミニマムスタートです。
今回はアトリエオープンにあたって、ここに至るまでの経緯をメモがてら残しておこうと思い記事を書きました。

▼そもそもタフティングとは?というかたはこちら

はじまりは一本の動画から

さかのぼること半年ほど前、わたしは何らかの媒体でとある動画を見ました。
銃のような妙な機械を使って、布に毛糸で絵を描いている動画でした。
布はしばらくすると、敷物である「ラグ」になりました。

「えっ、これって自作できるの…」というタイプのものづくりが好きな自分のセンサーが、ばっちり反応してしまいました。
その後、当時は名前も知らなかった数万円する機械を海外の怪しい(今思うと怪しくはない)通販サイトから勢いで購入したのでした。

ぶち当たった3つの“ない”

勢いに任せて、のちに「タフティングガン」と呼ばれると判明する機械を買ったは良いものの、そこから順風満帆の制作活動!とはいきませんでした
ようやく作品風のものを作り上げた頃には調査を始めてから3ヶ月ほどの月日が経っていました。。。

この当時、自分用にまとめていた資料を読むと具体的には下記の3つの課題に直面していました。

①情報がない
②道具・材料がない
③制作場所がない

①情報がない

わたしがタフティングのことを調べはじめた当時、Googleで「タフティング」と検索をしても、出てくる日本語の記事がほとんどありませんでした。

そもそも「タフティング」というワードがわからなかったので、いわゆる“わからないことが何かがわからない”という状態でした。

②道具・材料がない

これは①とかぶる部分でもあるのですが、調査を進めていくと、使用する道具や材料が国内では簡単に手に入らないということがわかってきます。

また、調査は基本的に英語や中国語の記事を参照していたため、そもそも「その言葉に対応する日本語がない」といったことも起こりました。

③制作場所がない

タフティングは“タフティングガン”という、銃のような工具を使用して制作を行います。
また、“タフティングフレーム”という枠に布を張って、そこに毛糸を打ち込んでいきます。
そのため、制作を行うスペースには下記のような条件が求められます。

・大きな音・振動が断続的に出ても問題がない
・ある程度大掛かりな道具を常設できる広さ

広く、機密性の高いスペースをお持ちの方や、“自分の制作音が他人に不快な思いをさせているのではないか”という不安を感じない方は、全く問題ないと思いますが、
都内の賃貸アパートに住み、気の小さな自分にとってはこの経済的・心理的ハードルがかなり大きかったです。

稚拙ながらも…

これらの課題に対して、下記のような対応をしてきました。

①情報がない
→すでに情報が豊富そうだった英語と中国語の記事から泣きながらキーワードを拾いつつ、調査。
そして、noteを立ち上げ、数ヶ月前の自分に向けた手紙の気持ちで記事化

②道具・材料がない
→代替となりそうな道具や素材に関する情報や、道具を自作する方法を試行錯誤しながら記事化

これらを通して、(勝手にですが)少なくともこれからタフティングを始めよう!と思った人が調査に3ヶ月かかるということはないという状態には持ってこれたかな…という気がしています。。。

(ただ、そもそも、これはわたしがやらずとも誰かがやったことだとも思います。また、この“伝える・残す”という点に関しては自分はスキルが足りなすぎるため、もっと上手な人たちにお任せして、自分の力を入れるポイントからは外していこうと思っています。)

また②道具・材料がないについては時間が解決する問題だとも思っています。現に、タフティング関連商品はAmazon.jpなどでも取り扱いがあるようになっており、(以前メルカリでもタフティングガンを見ました)市場効果で価格も徐々に下がってきている印象があります。

残るは制作場所問題…

残る③制作場所がないを解決するために、さまざまな共同アトリエや作業スペースにお問い合わせをさせていただきました。

しかし、広さ・価格・環境の条件を満たす作業場所がなかなか見つかりませんでした。

そこで、思い切って脳をバグらせ、ほぼ全財産をはたき、積み立てNISAを解約し、アトリエ用の物件を借りてしまいました…。

アトリエでやりたいこと

アトリエの運用については実はまだ迷っています。

はじめは③制作場所がないの問題をある程度普遍的な問題と考えていたので、10月からメンバーを募集して、シェアアトリエとして会費を集めて運用しようとしていました。

ただ、準備を進めるにつれて、他人からお金を取れるような快適な作業環境とサービスを提供できるのか、や、世の中にはもっとセンスや能力の高い人がいる中で自分の制作スペースであえてものを作るメリットはあるのかと言った自省の中でさまざま解決しなければいけない問題が発生し、申し訳ない気持ちが積み重なってしまったため一時断念中です。

いったん12月くらいまでは、ちゃんとものづくりができる場所であることを自分自身の制作を通して確認するためのクローズドなアトリエとして利用しようと思っています。

おわりに

今回、日記として初めて感情を乗せた文章を書いてみました。。おそらく回りくどくて、読みづらかったと思います。ここまで読んでいただいてありがとうございます。

アトリエの方ではお問い合わせいただいた方に、施設見学や、内容・費用をご相談しながらミニミニワークショップなどもこっそり実施していますので、ご興味のある方はInstagramなどからご連絡ください。

(あとは、ご時世が快方に向かったらフリマとかやったら楽しそうですよね…。)

使い方も色々と検討中ですので、何かお知らせがある際はこのnoteや instagramの方で随時報告できたらと思っています。

※アトリエ来訪の際は一般的な感染症対策の方をお願いします


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つちや|Neutuft
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