[レポート] アート&クラフト市 @東京スクエアガーデンに出店しました。
はじめまして、つちやと申します。
「タフティング」と呼ばれるファブリック製造技法を軸に据えて、制作・調査・制作支援を行うことを目的としたNeutuft(ノイタフト)という活動を主宰しています。
さて、2022年12月24日(土)に「アート&クラフト市 @東京スクエアガーデン」に参加しました。
Neutuftとしては2022年6月に引き続き、2回目のイベント出店となりました。
本記事は、イベント概要と今回の制作物、参加してみての感想をまとめたイベントレポートになります。
アート&クラフト市 @東京スクエアガーデン
今回Neutuftが出店した、「アート&クラフト市 @東京スクエアガーデン」はアート&クラフト市実行委員会様が主催するハンドメイド品の総合即売イベントです。「青空個展」の一環として東京都中央区京橋の複合施設「東京スクエアガーデン」でおおよそ毎月開催されています。
今回は年内最後の開催でクリスマスイブとも重なる中、120組のブース出展がありました。
Neutuftの出店内容
今回、Neutuftではワークショップで制作することができるTUFTED PLACE MATとそれを加工したTUFTED TAPESTRY、無料配布物としてカレンダーを持っていきました。それぞれかんたんにご紹介します。
1.TUFTED PLACE MAT
チェアパッドやアクセサリートレイなどに使用することができるミニラグです。
今回の出店に合わせて4種類のデザイン×3種類の配色で計12枚制作しました。裏地は滑り止めつきのフェルトを使用し、ブランケットステッチで仕上げてみました。
ワークショップでも今後オプションで選択できるようにしようと思っています。
仕様:
310× 220mm程度、ウール100%、ステッチ仕上げ
\ワークショップはウェブサイトお申込みできます/
2.TUFTED TAPESTRY
1.TUFTED PLACE MATをタペストリーに加工したものです。6種類制作しました。
とくに説明はありませんが、こちらもワークショップでオプションで選択できるようにしようと思っています。
仕様:
310× 220mm程度、ウール100%、コットン、ヒノキ
3.カレンダー
タフティングとまったく関係ないのですが、2023年のカレンダーを制作しました。こちらは商品ではなく、ブースで無料配布させていただきました。
横2:3、縦4:5:6の比で各月を割り付けてあり、オモテとウラで軸方向を交差させているので、12ヶ月すべての縦横比が異なる、というアイデアです。
今回、印刷はJAM レトロ印刷様にお願いし、リソグラフで制作してみました。 裏面と表面が異なる「デュプレ」という商品を使用したので、両面1色刷りにも関わらず、畳んだ際のパターンの違いがより楽しめる仕様にすることができました。
アイデアの一本槍で駆け抜けてしまいましたが、機能面的にはどうなんでしょう。。1年間使用してみて確かめようと思います。
こちらのカレンダーですが、在庫が余ってしまたのでオンラインストアで販売します。ご支援のつもりでご購入いただけると幸いです。。
イベントを通しての感想
今回、初めて「アート・クラフト」を銘打ったイベントへの参加となりました。そのため、周りの出店者さまともわかり合えることが多く、単純にブースを構えること自体を楽しむ事ができました。
一方で、反省点と学びも多々あるイベント参加ともなりました。
一言でまとめると参加するイベントによって来てくれるお客様の層が変わるという、今思えばとても当然の事実に思いが至っていませんでした…!
今回のイベントはショッピング施設の通路を使用したもので、ジャンルとしては「街頭イベント」でした。
メインのお客様は、ショッピングや食事など別の目的があって偶然通りかかった方々。必ずしも、ハンドメイド品に興味があって来場いただいている、という状況ではありませんでした。
今回のNeutuftの出品物は、商品のわかりやすさ・価格帯、ともにその前提を踏まえたものではなかったなと反省しています。
また、今回、お客様との会話の中でほぼ100%聞かれたのが「用途」でした。
「これは一体何をするものなんですか?」「何に使うものなんですか?」という質問をほとんどの方から聞かれ、「飾ってもらうもよし/チェアパッドにしてもらうもよし」という回答をしていました。
これには今回の制作物のサイズと名称の問題が多々影響しているとは思うのですが、
タフティングの制作物って全体として、はたしてそれが踏んだり座ったりする日用品なのか/壁に飾る美術品なのかがひと目で判断がつかず、売り手側が明確に用途を示さないと、使用シーンがイメージしにくいというハードルがあるのではないか、という仮説が浮かびました。
たしかに、作家側が絵画の一種として考えていたら、踏んだり座ったりするのは失礼な感じがしますよね。
わたしは、製法として「プロダクト」にもできるし、表現技法として「美術品」にもできる、この射程範囲の広さを「タフティングの魅力の一つ」だと思っていました。しかし、受け取り手の目線に立つと、そのどっちつかずさが手に取りにくさの原因にもなりうるのかもしれないな、という新しい気づきがありました。
以上くだくだと長くなっていしまいましたが、、「アート&クラフト市 @東京スクエアガーデン」参加レポートでした!
ブースに足を運んでいただいたみなさま、商品をご購入いただいたみなさま、そのほか関係者の皆さま、本当にありがとうございました。
イベント概要
日 時:12月24日(土)
場 所:東京スクエアガーデン1階貫通通路 ほか
主 催:アート&クラフト市実行委員会
共 催:東京建物株式会社
後 援:中央区、京橋一之部連合町会、日本橋六之部連合町会
企画制作:株式会社 POD、株式会社東京リサイクル
運 営:青空個展実行委員会
WEBサイト
東京スクエアガーデン:http://tokyo-sg.com/
青空個展てづくり市:https://www.aozorakoten.com/
Neutuftとは?
Neutuft(ノイタフト)は、タフティングを中心に“DIYによる創作活動をより身近にできたらな”という思いで始めた「制作支援」を軸とした活動です。
タフティングについてもっと知りたい方は
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