僕がカブに乗る理由はだいたい百個くらいあって。
僕は昔から何にでも興味は持てる方で、
自発的でも他薦であってもなんかおもしろそう!と思うとまずやってみる人、やってみないと気が済まない人なのです。
そして長続きはなかなかしない方でもあります(笑)よく言えば見切りが速いのです(笑)
だから、
趣味は何だ?
と問われると、
これです!って言えるものがない。
趣味を問われる機会がある度に毎回こう思って来たのです、
趣味かぁ、
なんか趣味は◯◯ですって
言ってみたいよなぁ(笑)
ギターやウクレレはそんな中でも比較的続いて来たのですが極める域にまではさらさら達しておらずだし。
あ、僕の中での趣味の定義はこうなんです、
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極めようという意思が自ら持てていて、
こだわりがじぶんの中にちゃんとあり、
それを楽しみとして継続愛好出来る事柄
この定義で言うとそれを満たし切れてる事柄がひとつとしてないなぁと思って来たので、聞かれても趣味は特に無いと答えて来た訳です。
まぁ考え過ぎても仕方が無い事で楽しみたい事を楽しめば良きではあるんですがね、
それでも趣味の定義にはどうしてもこだわってしまう(笑)
閑話休題。
今年の春先の事なんですが、
仕事で長野に行く機会があったんです。
安曇野の方に行きましてね、北アルプスの心が洗われるような素敵な風景を堪能したんです。もう本当にどの方位を向いても絶景って感じで。
その時に思わぬ言葉が
じぶんの口をついて出たんです、
こんな景色んとこバイクに乗って走れたら
めちゃくちゃ気持ち良いだろうなぁ❗
えー?じぶんそんなバイクに興味なんか持ってへんかったはずやのに何でバイクで走れたらなんて事言い出しますのん❗ってじぶんにツッコミ入れた程じぶんでもホント意外な一言でした。
でもそのツッコミが、僕の気持ちをバイクに向かわせる引き金のひとつにもなり、
次第にバイクの画像を検索したり、中古市場内でどんなバイクがどのくらいの価格で出ているのかを見てみたりなんて事が増えていって、
そんな折にふと目にとまったのが
現【ミーのカブ】でした。
一応カスタム済とはなっていたカブですが、
なんていうか、
完成されきっていない感じと言いますか、
まだまだカスタムの余白と変化の可能性を感じるこの子が気になって気になって、
会いに行ってみる事にしたんです。
いざ胸を躍らせながら友人を連れ立って行ってみると、あたり前と言えばあたり前ですが、写真で見るより全然カッコ良い現車が待っていてくれました。
持ち主の方も廃車手続きは数ヶ月前に終えていながらも週に1度は必ずエンジンをかけていてくれていたようで状態もとても良くて。
見た目部分もさることながら、いちばん気に入ったのはマフラーの低い轟音でした。
ぶおぉおぉんッ゙❗ぶおぉん、ぶろろろ…
原付らしからぬどっしりと落ち着いたそれが僕の心を奪うのに3秒もかかりませんでした。ずっと聞いてられそうなくらいのマフラー音。
迷うことなく即決で連れて帰る事にし、その翌日にはナンバーや自賠責の段取りもつけて、乗れる状態に(気持ちはそのたった1日を待てないくらい興奮してた笑)。
そんなこんなな流れから急遽この夏より始まった僕のカブヌシな日々。
なかなか休みが取りにくかったせいもあり、出かけるのは仕事終わりの夜散歩ばかり。
でも夏真っ盛りの時期でしたからそれはそれで涼しさも多少感じれて気持ち良くちょうど良かったわけで。
僕のカブ散歩はだいたい目的地を30分圏内と決めていて、その条件の中でおもしろそうな場所や、道中景色を楽しめそうなルートをみつけて出かけるというもの。
行った先では必ず記念撮影をしてマップにしるしをつける。
遅過ぎないで仕事を終えられる日はほぼカブ散歩に出かけてから帰宅するのです。
何度かカブ散歩を重ねたある夜、
帰宅してみるとどっと疲れが襲って来て肩のコリや背中の痛みをつよく感じたんです、
ひょっとしたら、
【運転姿勢がじぶんには合わない】
のかも知れないな、
もしかしたらじぶんにとってハンドルのグリップ位置が低い事が、たかだか片道30分往復1時間の道程で疲れてしまう原因になっているのかも知れない(50手前のオジサンだから(笑))と思い始めたのです。
そこで、近くのバイクSHOPを物色しに行き、もう少しゆったりした姿勢で乗っていられるようなハンドルを選んで取替する事にしました。
やっぱりそれはほぼほぼ正解で、前傾姿勢だったそれまでの運転姿勢がゆったり楽に座っていられるようになった事で疲れが大幅に軽減出来るようになったのです。
そしてこの事には副産物がありました、
疲れを軽減するためのハンドル交換ではあった訳ですが、それによって少しだけ変わった全体のフォルムからじぶんのカスタムしたい方向性が見えてきたのです。
大袈裟なカスタムをしていくつもりは当初から無かったのですが、じぶんらしい雰囲気を纏わせたいとはぼんやりと入手当初から考えてはいたんです、
でもなかなかイメージが浮かんで来ずで。
でもハンドルが変わったというたったそれだけの事で突然ピンと来るものなんですねぇ、イメージがパァっとじぶんの中に広がって来て。
もともとモッズファッションやUKっぽいものを好む傾向にあったからなんだと思いますが、そういうファッションで乗っても似合いそうな雰囲気で、レーシーな方向よりは気負わずゆったり乗るスタイルでいこう!って事にしたんです。
原付だしスピードを求めてもいないからなおさらそのスタイルが良いなとも思えて。
いろんなカスタムカブを見かける中で、【カウルを外したスカチューンっぽいカスタム】をたくさん見かけるのですが、僕はカウルを外す選択はせずむしろカウルを活かした雰囲気づくりを目指しました、
やっぱりカブたる部分はちゃんと残しておきたいので。
カウルにモールを取り付けてフロントからの見た目の輪郭を強調した上で、カウル表面にはイギリス🇬🇧っぽいデザインのステッカーを選んで貼り付けていきました。
バンクシーやACE CAFE、THE WHOのようなカブロゴ、イギリス空軍マーク、そして本田宗一郎さんの顔などなど。
それと、これも外せないと思いスーパーカブのエンブレムも取り付けてみました。
ようやくじぶんらしさが纏えて来て本当に【ミーのカブ】と呼べる感じになって来たように思えて、愛でる度にニヤけてしまってます(笑)
まだまだ今はフロント周りに集中していて、タンクやシート、リア周りにまでは手がかけられてないのでこの冬はリア周りに集中するくらいで触っていこうかななんて考えてます。
『何も考えないで没頭没入出来る何か』
仕事のことやらいろんなしがらみも忘れて無心無我夢中になれる何か。
ひょっとするとそれは現実逃避めいたものだったのかも知れませんがここ数年の僕はずっとそんな【何か】を探し求め続けて来てたなぁと今になってそう振り返ります。
今ミーのカブがそばにいる事がその【何か】かも知れないしそうでないのかも知れない。
でもね、
確実に言える事は、
僕がカブに乗る理由は
だいたい百個くらいあるって事です(笑)