強面集団に追いかけ回されたあの日

今から10年以上前の話です。

私は仕事に行くいつもの道路を車で走っていた。

仕事場まで ちょいと間に合わないかもしれないから車もいつもよりスピードが出ていた。

そんな時 左側にあるガソリンスタンドから
急に?(わざとだと思う)
どんな車種かは忘れたけど車が横入りしてきた。

あっぶねぇーーー!

私は イラつきと驚きとで 思わず その車に向かって
思いっきり右ストレートのモーションをしてしまった。

半分はスカッとした。
しかし 残り半分は 何やら嫌な予感がしてならなかった。

私はいつものように その車の後ろを走っていたが その車は突然
左のコンビニに停まった。

ここで私は 不思議な悪寒が走った。

(なんだろう…… なんか 後ろにコンビニに停まった車
から負のエネルギーを感じてならない)


私は嫌な予感がするままに いつもの国道から
仕事場へ行く 細めの道に入った(国道より狭いけど信号も少ないから楽に仕事場に着ける道)

なぜかバックミラーを見ると 後ろから
何人かが 拳を上下させながら
こっちを威嚇してるではないか!?

私は1人じゃなくて何人もいるのに驚いた!

さらに 軽く追い越せそうな道幅があり
奴らの乗った車は 当然 今時の煽り運転のように
クラクションを鳴らしながら
私の前方まで 回り込んできた。

そして車が停まった。

降りてきたのは
サラシを巻いた金髪のイカツイ連中など合計4人もいた。
「東京リベンジャーズ」に登場してくるマイキー風な人も1人はいたのは覚えてる。

なんかその当時、仕事でむしゃくしゃしてるし

やってやろうかと 思った。

だが そうしなかった。
私は 思いっきり車を飛ばして「逃げる」という
脳内RPGのコマンドを選んだ。

しかし 相手は 私を追跡してきた。

ぶっ飛ばしてもぶっ飛ばしても奴らの車は追跡してくる。

追いつかれそうになったので
私は 逆走を選んだ
(普通は警察に捕まる危険なパターン)だ。

だが、それにより 奴らは私の思わぬ奇策に混乱したのか
スピードが鈍った。

(ざまあみやがれ)って思った。

だが、奴らも逆走して さらに私との距離を縮めてきた。

(嘘……夢か? 悪夢か???)

そう思った私。

だが なんてラッキーなのだ。

ちょうど大きな交差点の向こう側に 警察署があることを思い出した。

なので そのまま警察署に向かった私。

その後 奴らの姿は見えなかった。

私は警察署に入ってこう言った。

「どうされましたか?」

あの〜突然すいません。
今、ヤンキーみたいな連中に追われてます。
しばらく
かくまってください?

「まぁ いいけど?
何があったか知らんけど 
気をつけなはれよ。」

それから15分後
私は警察署を出た。

そこにはイカツイ連中の車は
もうなかった。

もちろん その日は
仕事を休んだ。

本当に精神的にも肉体的にも
仕事以上に 大ダメージを受けた日だった。

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