「金髪の女の子 零 ②」

不思議な事に
ここで隆一という 30歳前後の男性が登場人物として
加わる事になる。
隆一。 身長170㎝くらいで100k以上の肥満体型である。
お世辞にも モテたこともない。
おまけにオタク気質。
しかし顔そのものは悪くはない。
横浜流星を太らせたような感じと言ったら良いだろうか??

その日
隆一は、青春18切符を使って 五反田まで来て ぶらぶらしていた。
「やっぱ東京は、訳わかんないなあ。 なんか迷路みたいで迷子になったぜ。」
隆一は、東京駅の地下で目的地もあるんけではなく
ぶらぶら歩きまくっていたようだ。
人混みに疲れて
適当に向かった所が五反田の ある場所だったようだ。
そしてその
人通りの少ない路地裏にボロボロの服を着た老人がいるではないか!

しかも 隆一を手招きしている!

「なんなんだろう?お菓子でもくれんのかな?」
隆一は 老人の方に不思議そうに小走りで進んだ。

「おおぅ 青年よ!この先行き止まりって書いた洞窟は、見えるかな?」

隆一は、老人の指差した方を見たら、この先立ち入り禁止! と書いた 紙が貼ってある洞窟の入り口らしき 物を見つけた。
「青年よ!この洞窟の奥に、質屋で売ると一千万円にもなる マジッククリスタルがあるらしい。
どうじゃ? 挑戦しないかや?挑戦料は、特別 おぬしには無料にしてやるぞい」

隆一は、何やらわけわからぬまま承諾して マジッククリスタル探しの洞窟探検に行った
(お菓子とか食い物ではないが
こういうイベント?に強制参加してみるのも
悪くないだろ………
なんか 今流行りの異世界ファンタジーアニメっぽいしね)

洞内は、寒いし暗い、冷たい 水がポタポタ落ちてくる。
前が見えにくく、足を何度も滑らす隆一

「うわぁ くるんじゃなかった!
入り口も出口も わからんし、何も食いもんもねえし」
二時間以上
洞内を歩き回っているが、マジッククリスタルなんて どこにもない!
おかしい。
同じ道を ぐるぐる回っているような気がしてならない

うわっ」

また足を滑らしそうになった☆
下を見ると 骸骨が
幾つも散らばっていた

「ひぇ~」

隆一は、思わず叫び声を上げた

しかし、どんなに 辛くても隆一は、負けなかった。 

「頑張れオレ!辛いという文字に1を足せば幸せ 辛いと幸せは 紙一重 うまいこという まいっちゃうゴー!」
鬼滅の炭治郎なのか マチコ先生なのか?名言めいた謎の言葉を
つぶやきつつ進んだ隆一。

自分自身を励ましながら ふらふらの状態で ようやく出口らしき階段を見つけた。

しかし 首が長くなる程 長い階段だった。

「この上に出口もしくは マジッククリスタルが ありそうだ。」

そう言いながら、隆一は、最後の力を振り絞って階段を上がって行った!
(ハァハァハァ
肥満児には こんな運動って マジで応えるわ)

千里の道も一歩から という 孝子の格言を思い出した。

誰でも 想像した事はできるのだ

ヘンリーフォードの格言も思い出した。 「くそぅ!オレは、絶対に宝を手に入れてみせる」

いろいろな成功イメージを想像しつつ 階段を上って行った。

一方 その頃
零は、マフィア達に連れて行かれ 一本の柱に縄で 縛られ リンチをうけていた。 
「貴様は、我々の自慢の お水の女王にして利用しようと言うてるのに 反論ばかりしやがって! 普通の女になりたいとか まだ言うか?」
とオサハラは、怒り口調で 零の顔に拳をぶつける!
すでに零の顔は
腫れ上がって痛々しい

「くそったれめ!」 と 言い放ってマフィア達は、その場を去って行った

その頃
隆一は、階段の てっぺんまで着いた

上に壁があるけど、少し光が差しているようにも見えたんで、押してみた。 なんと、迷路のような機械だらけのアジトへ来てしまったようだ…。

(ここが零が 捕らえられている マフィアのアジトとは 隆一は全く知るよしもなかった)

「あぁ変な所に来ちまったな~マジッククリスタルは どこなんだ?」と言いつつ 壁に もたれながら歩いていると、変な出っ張りを見つけた。

「くそぅ 邪魔だな これ」
と言って、出っ張りを 押した。

するとフロアには、網目状の探知装置が出現し、「ウウ~ン」と 大きな警報が、発動した。

隆一は、ぼけーっとしていると、
「おい 侵入者だ!捕まえろ~」

と ドスの効いた怖い声が 聞こえてきたので 隆一は、逃げた。

(え!?マジで どうなってんの
これは
逃げるっきゃねえよ)

しばらく走ったら、行き止まり。
(おいおいおいーー
行き止まりかよ………なんか腹減ったぁ
コメダのシロノワール食いてえ
いや すき家の メガ盛り牛丼食いてえよお)


ここでも 変な機械が置いてあった。
赤、青、黄とボタンがあった。
どれを押そうか迷っている時に、「いたぞ~ 捕まえろ~」
と10mくらい後方から、強面の兄さん達が追ってきた。

神にも祈る気持ちで、赤いボタンを押したら いきなり洪水なみに水が 流れてきた。

「どんな仕掛けなんなーー
これはーーーっ!」


隆一は、出っ張りに捕まって水に流されずにすんだが、強面マフィア達は、洪水に流されて行った

その後 青のボタンを押したら「ウ~ン」という音と共に 隆一は、下の階へ降ろされた。

「いまいちよくわからない仕掛けだらけで
もう うんざりだ。
恐い兄さんらにも
でくわすし
まるであれらは
ダンジョンのモンスターみたいだぜ
………はぁ 疲れる 疲れる
疲れたーー
腹減ったーーーー」


下の階を見ると、思わず ビックリ!
なんと鉄柱に金髪の美女が、縄で縛られているではないか! しかも傷だらけで

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