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甘い夢
久しぶりに聴いて懐かしさを覚えた。ラジオから流れてきた、松任谷由実のSweet Dreams。
初めて聴いたのはコマーシャルだった。おそらく曲を聴けば思い出す人は多いと思う。
自分で買うほどのファンではないが、昔のユーミンの曲はよく覚えている。ラジオをエアチェックして歌詞を書いて覚えたのだ。誰のために、誰かの前で歌うというわけではなく、その歌詞の妄想の世界に浸っていたのだ。
この歌詞の様な恋愛経験は当時はなかった。いやおそらく今までしていないし、恋と言える恋もしていなかったと思う。恋に恋しているような。それはオバサンになった今も変わっていないのだろう。進化がないと言うのか。
知らないなりにも、甘い切なさは曲を聴いて感じていたし、憧れてもいた。この曲は失恋の曲なのだけれど、そこまで想える素敵な人がいることに憧れた。
どちらかと言えば現実逃避。演じる様に、その曲の間だけ、歌詞の中のヒロインになりきって浸っていたのだろう。
そういう感性は今はすっかり薄れたけれど、その時の自分の様子は痛いほど忘れていなかった。
憧れといえば、正月に相応しい曲の世界にもすごく憧れている。
凍る街路樹はよくわからないけれど、
元旦の誰もいない静けさ、息が白くなるほどの寒い感じは実感している。
あとは急いで会いに行きたい人さえいれば。