異次元その7◉アシスト牌
麻雀におけるアシストとは様々あるが、ここで言うのは出アガリ率を高める牌のことである。
例
三五七九九九②③④44678
東3局親番でドラ8の6巡目。持ち点は26000点でトップと微差の2着目とする。
親で役なしドラ1テンパイ。リーチで圧かけつつマグレでツモって裏乗ったら満貫なんていいなぁという感じの手だ。高打点も期待出来るが良い手って程でもない。
とりあえずリーチは掛けようって場面なわけだが問題はどっちを切るかである。
正解から先に言うと
枚数、打点ともに同じであるならばこれは七切りを正解とする。
七切りリーチの場合リーチ後に一が通ればカン四は死角となり、途端にアガれる可能性が高まる。
それは三切りの九にも言えることなのだが、今回の場合九はあと1枚しか無いため七切りが強いのである。
では、場面を変えて次の手。
二四六①①①③赤④⑤67899
ドラは6で赤は③にのみの2枚入り。
二四六とあって切り番。
役はないがドラはある。普通は六切ってリーチだろう。筋を通して真ん中でなく外側で待つのはアガるための当たり前の判断だ。
しかし、1人4万点台のトップ目がいる状況だとしたらここは面白い戦い方がある。
それは、二切りリーチのカン五待ちだ。
別に赤を狙おうってんじゃない。③にしか入っていないし。これこそがトップ目の鼻を明かすための唯一にして最善の策なのである。
一体なぜそのような結論となるのか?モロでも引っかけた方がマシなのでは?と思うかもしれない。
しかし、トップ目は4万点台。1番堅く打つべき点棒状況である。
モロだろうと1巡回そうと同じこと。
普通はもう振り込んではくれない。
意図的に作られた罠にかかる程甘くないのだ。
だが、偶然できあがった罠だとしたらどうだろう?
すなわち、二切りリーチの狙いとはリーチ後に八が通るのを待つ『後引っかけ狙いリーチ』なのだ。
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