異次元その6◉責任が自由を奪う
例えば、意中の人を初のデートに誘いたいとし。「Aさん、今日この後デートしませんか」と誘ってみたところで成功率は低いだろうと思う。しかし、「美味しいって評判のイタリアンの店がオープンしたんだけど今日これから行かない?」と誘えば大抵成功するだろう。
これは責任の所在による違いだ。
Aさんはあなたとデートした事はありません。もしここで安易にOKしてしまうとAさんはあなたに気があると認めることとなり、今後もデートに誘われたら断りにくい空気になることが予想される。まだ相手をよく知らないのにそれは困る。
先の展開を想定すると前者の誘い文句で来られたら断るのが最適解だ。
だが、イタリアンのお店に行こうと誘えば、
私が今日興味を示したのはイタリアンにであるため今後も誘われたとしても断るのは容易。という思考が働き、OKとなるのだ。
仮に、好きな子がいてあちらも自分を好いてくれていても、ホテル行こうとかド直球投げてちゃ100%断られる。
しかし、ちょっと休んで行こうやら
何もしないからやら
酒で酔わせてしまうやら
ジャンケンで勝負して決めようやら
相手に自分の責任ではないという体が成り立つ状況を用意しておけば思い通りになる確率が高まるものだ。
これは麻雀も同じ事。
誰だって現物以外は危ない事くらい承知しているのだが、
やれスジだったやら
やれノーチャンスだったやら
やれ最後の親番だったやら
いつも言い訳を考えてる。
つまり相手に責任が重くならない策を練り
押していい理由
という餌を用意しておけば思い通りの牌が出るということ。これが出アガリのコツだ。
引っかけリーチなどは実際のところ引っかかった訳ではなく、相手の用意した言い訳にまんまと乗せられてしまっただけなのだ。
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