【小話】「Megalovania」への懺悔と、「Battle for survival」への思い
こんにちは、なるぼぼです。
最近、このNoteを見て、色々と思うことがありました。
今回は「ゲーム音楽の話がしたかった」という思いに乗せて、ちょっとだけこの記事への感想を書こうと思います。
よろしくお願いします。
1.記事を読んでみて
まず記事を読んだ感想ですが、「なるほどな」と強い共感をしました。
確かにゲーム音楽はゲーム中で聞かなければ思いを乗せることはできません。
ましてや「Megalovania」は超難易度のボス戦で嫌というほど聞く曲なので、思い入れはプレイした人ほど強くなるはずです。
だからこそ、ゲーム実況などで触れやすくなってしまった手前、ゲーム音楽に対して「音楽としてだけ評価する」という概念に齟齬が生じるのでしょう。
そして、僕も「Megalovania」に到達していなかったプレイヤーとして、深い後悔を覚えました。
「Undertale」の記憶はずいぶん昔ですが、Nルートのみクリアして、サンズと対峙するGルートはクリアしていません。
当時はNさえクリアできればいいや!という気持ちもありましたし、人の心に深い傷をつけるあのルートのヤバさに怖気づいてもいました。
その恐怖があったからなのか、結局実況動画を見てしまい、「こんな展開だったのか」とか、「めちゃくちゃ難しいなこの戦闘」とか思っていました。
そのうえで、「Megalovania」に対しても「いい曲じゃん」以上の感想を出せませんでした。
しかし、こうした後悔をする一方で、「ある種仕方ないのではないか?」というような考え方も首をもたげています。
高難易度ゲームを皆がみんな頑張ってプレイする余力など、多量消費が当たり前になった現代のゲーム環境では現実的ではないからです。
ゲーム音楽として「Megalovania」を万人が好きになって欲しいという思いは確かに僕にもありますが、ゲームの難易度が高くハードルを超えられないのなら、その知名度と天秤をかけることになります。
「プレイするからいい音楽になる」はまさにその通りだと思うのですが、残念ながらそこまで全ての曲を網羅できるほど我々に余裕があるわけでもありません。
だからこそ、「プレイで聴くことへのハードル」と「曲を楽しみ共有する快楽」の天秤は、難しいものだと思います。
でも、どっちがいいかと言われたら、明らかに「努力してゲーム中で音楽を聴く」方が良いと思います。
2.「Battle for survival」への思い
さて、こうした記事の話を見たうえで、僕が思い出していたのが「Battle for survival」という曲でした。
「Battle for survival」は、「デジタルデビルサーガ アバタールチューナー2」で扱われている通常戦闘曲です。
「ペルソナ5」のBGMを担当した目黒将司氏の音楽で、目黒氏特有のギターサウンドが光る一曲です。
ATLUSファンからの評価も高く、みんなで決めるアトラス名曲ベスト100では7位という高順位を記録しています。
ただ、僕はゲームを遊ぶ前にこの曲をあまり評価していませんでした。
というのも、前作である「アバタールチューナー1」から見れば、この曲は明らかに異様であり、「ありきたりな音楽」だったからです。
「アバタールチューナー1」は、目黒氏のゲームBGMの中でも比較的スローテンポな曲が多く、重厚なロックサウンドを味わえるようになっています。
そしてその曲がインド仏教の退廃した世界観に完璧にマッチしており、僕は「素晴らしい」と思っていました。
そうした音楽が下地にあったからこそ、2で疾走感のある音楽が出てきたことで、「元あった音楽性が壊れてしまった」と思っていたのです。
疾走感が加わったことで、「真・女神転生3」の戦闘BGMのような曲調になったような気がして、特徴がなくなったように感じていました。
しかし、実際にゲームをプレイしてみると、驚くほどに音楽が引き立っていきました。
世界観が一新したのもそうですが、ストーリーの展開に音楽の疾走感がマッチしていたのです。
「アバタールチューナー2」では、世界観やストーリーの一新に合わせて、ゲームの音楽の特徴すらも一新し、プレイヤーを惹きこんでいました。
「アバタールチューナー1」ではスローなストーリーと音楽が世界観に合わさっていましたが、「アバタールチューナー2」では一気に加速する展開にマッチするように、デジタルな世界観と音楽が演出されます。
それが「Battle for survival」なのです。
このスピード感に魅了され、僕はこの音楽の虜になりました。
そして、この音楽を繰り返し聴くようになったことで、新たな視点に気づきます。
それは、「アバタールチューナー1」にあった泣きのギター音が、この曲にも採用されているということです。
最初の方は急激な疾走感で気づかなかったのですが、聴いているうちに「このギターの音アバタールチューナー1で聴いたことあるぞ!」と気づき、地続きの作品への愛を強く感じました。
そうやって聴いてみると、この曲には疾走感がありながらもどこか寂しさが漂っており、主人公たちの決意だけではなく、過去にあったことにも影響を受けていることが伝わってきます。
そうした気付きを得たことで、僕はもっともっとこの曲を好きになりました。
さて、こうした心境の変化は、上記記事の「Megalovania」への思いに似たものがあります。
僕は「アバタールチューナー2を代表する曲は?」と聞かれたら、多分この曲を挙げると思います。
そのぐらい、この曲への思い入れとストーリーが強いのです。
その曲への心情の変化は、間違いなく「ゲームをプレイした」ことなので、改めてゲームを実際に遊ぶことへの重要性を感じました。
ゲーム実況が悪というわけではないですし、プレイしたことないゲームでも「曲ええやん」と思うことは往々にあるでしょう。僕もあります。
それでも、「プレイしなければわからない」感動は絶対にあるので、確実に胸を張って言えることではありませんが、ゲームを遊んでからじゃないと「真に好き」とは言えないんだろうな…と思います。
でも曲として好きなものは好きなんだよね。
う~ん、やっぱり複雑です。
3.終わりに
いかがでしたでしょうか。
最後バシッと結論を出したかったんですけど、自分が結構やらかしてる後悔もあるからか、決めきれなかった感じになっちゃいましたね…。
でも、ゲーム体験があって、それが結びついて一つの曲に色がついていくと思うのは事実なので、できる限りそれが実現できるようにしたいな~、という、自戒の気持ちも込めた記事になりました。
皆さんはいかがでしょうか?
ゲームの音楽、心から楽しめていますか?
さて、次回の記事は相も変わらず未定です。
こんな話をしたうえで何ですが、ゲームのBGMの話は(未プレイも含めて)いっぱいしたいので、またまとめて紹介したいな~とも思ってます。
あと最近やったゲームの感想とかもいっぱい書きたいです。
モチベが結構高いので、たくさん更新できればいいな…、とも思っています。
まぁおいおい出します。お楽しみに。
それでは今回はこの辺で。
さよなら~。