【2024年版】真・女神転生シリーズ どれから始める?
こんにちは、なるぼぼです。
さて、皆さんは「女神転生」という作品はご存じでしょうか?
ちょっと聞いたことあるとか、全く聞いたことない人でも「ペルソナシリーズの元ネタ」と言えば「ああ!」と気づくかもしれません。
スマブラにも出てきた、ジョーカーの元ネタがこいつなんですね。
ご存じでしたか?
恐らくですが、この記事に辿り着いたということは「なんとなく知ってはいるけどよくわからない」とか、「シリーズ多すぎてどれから始めたらいいのか…」とお悩みかもしれませんね。
実は僕、前に別アカウントでこの「女神転生シリーズをどこから始めるか?」という内容を取り扱ったんです。
とはいっても、あの記事は今読み返すと「これは明らかに初心者向けじゃないだろ…」とか、「今だとこのハード使い物にならんしなぁ…」と思うところが多いんですよ。
ということで、今回は改めて、「真・女神転生シリーズ」にはどんなシリーズがあるのか、どんな魅力があるのか、今から始めたい人にはどんな作品がおススメか、そんなことをお話していこうと思います。
2024年最新版です。
一応過去版はこちらから見れます。
あと、今回は「自分が愛してやまないシリーズ」もいくつか入れておこうと思います。
やっぱり好みが分かれるシリーズですしね。
熟練のメガテンマニアの方にもご満足いただける内容になっている…と思います。多分。
色々盛りだくさんですが、お付き合いのほどよろしくお願いします。
1.「真・女神転生シリーズ」とは?
さて、まず真・女神転生シリーズ(メガテンシリーズ)とは何なのか?という素朴な疑問からお答えしていきます。
メガテンシリーズとは、スーパーファミコンで発売された「真・女神転生」を起点としてATLUSから発売された、一連のナンバリングタイトル及び派生作品群を指します。
一般的な共通点として、「悪魔と呼ばれる共通デザインのキャラが出てくる」「神話をモチーフにしたような壮大なストーリーが展開される」といった特徴があります。
多くのタイトルで世界が崩壊するような危機が起こったり、人間と悪魔の間での対立が顕著になったり、現代的な世界観でも神が登場したりと、ダークな世界観や神話に基づいた展開が強調されている点が魅力です。
現在でも「真・女神転生Ⅴ」や「ペルソナ5」、「ソウルハッカーズ2」などが発売されており、シリーズは続いています。
ちなみに、メガテンシリーズという部類で捉えると、旧作となる「デジタルデビル物語 女神転生」シリーズが入ってくるのですが、今回は「真・女神転生」以降の作品を扱いたいので除外します。
さて、そんな真・女神転生シリーズですが、作品群を見る上で重要なのが、「3Dマップを採用しているか否か」という点。
女神転生は大体RPGのシステムを採用していますが、スーファミからPS1までのタイトルと「真・女神転生 STRANGE JOURNEY」は、3Dマップというあまり見ないダンジョンスタイルを採用しています。
一人称視点で、マップ全体を俯瞰して見ることができない点が特徴です。
とにかく独特な動きを要求されるので、今遊ぶと結構分かりづらい所があるものの、実際遊んでみるとダンジョンらしい作りになっており、遊んでて楽しい要素になっています。
「真・女神転生3」以降、PS2からの作品では基本的に採用されていないので、旧作と新作を分ける一点になっています。
また、世界観の特徴として「崩壊しているか否か」というのも重要です。
「ペルソナシリーズ」や「デビルサマナーシリーズ」は、世界が崩壊していない前提で話が進んでいくため、現代社会に根差したストーリーが展開されます。
一方で、「真・女神転生シリーズ」は基本世界が崩壊しているので、ポストアポカリプス的な世界観がモチーフになっています。
どちらが好きかで、プレイする作品群を選んでみるのもいいと思います。
ちなみに世界観の繋がりですが、各シリーズごとに独立しています。
作品間での繋がりがあるものもほとんどなく、基本的にストーリーが地続きでわからない!となることはないと思います(例外あり)。
ただ、作品間の繋がりを匂わせるシーンは多々あり、旧作をやればやるほど新作の小ネタに気づけるというのも、面白い点です。
2.各シリーズの紹介
続いて、各シリーズをご紹介。
ある程度は紹介しますが、いくつか漏れている場合もあるのでご注意を。
①真・女神転生シリーズ
「真・女神転生」から続く本家正当のシリーズ。
ナンバリングが5まで出ているほか、「真・女神転生NINE」「真・女神転生 STORANGE JOURNEY」などの派生タイトル、「真・女神転生4 FINAL」などの外伝タイトルも充実しています。
ポストアポカリプスの世界、無情な人間観、暴れる悪魔たちの演出など、ダークで殺伐とした世界感が特徴。
悪魔が大災害を起こして人間に甚大な被害を与える演出があったりと、とにかく非情な世界観がゲームの中でも刺激的で良いです。
また、LNCと呼ばれるカルマ値が存在するものの、善に見える天使陣営がかなりどす黒かったりと、普通にあるような善悪観と全く違った視点でマルチエンディングを選ぶ面白さもあります。
システムとしては悪魔合体や悪魔会話など、シリーズの原点らしく悪魔を使役する面白さが前面に出ているのが特徴です。
最新作「真・女神転生Ⅴ」では悪魔の3Dリモデリングがなされ、魔界の美麗な表現がキラリと光る一作になりました。
②ペルソナシリーズ
シリーズでも圧倒的な人気を誇る、青春ジュブナイルRPGシリーズ。
「ペルソナ5」で世界的に有名になった、青春RPGの決定版です。
シリーズとしては女神異聞録ペルソナ(ペルソナ1)、ペルソナ2は青春ストーリーではあるものの、硬派なRPGに仕上がっています。
とはいえ会話システムに感情メーターを追加したり、タロットカードを用いるシーンがあるなど、特徴はいくつか生まれています。
メガテンシリーズにはなかった高校生主体のストーリーも注目を集めました。
特にペルソナ2は重厚なストーリーの出来がかなり良く、虜になったユーザーも多いです。
しかし、3以降はスタイリッシュな雰囲気に一変。
カレンダーシステム、コミュシステムなどを導入し、「ときメモ」に近いシミュレーションゲームのような内容に変化しました。
特にカレンダーシステムは素晴らしく、次の日に何をしようか考えていたら滅茶苦茶遊んでいた…、というような中毒性が魅力です。
青春時代をそのまま持ってきたかのようなイベントの数々、仲間との友情をこれでもかというほど味わえるため、ジュブナイル系のゲームとしての面白さも十分に持っています。
目黒氏のRPGの常識を打ち破ったような音楽も印象的です。
③デビルサマナーシリーズ
デビルサマナーシリーズは、女神転生の悪魔要素を残しつつも、ハードボイルドな世界観に振ってキャラクターを際立たせた作品です。
ソウルハッカーズシリーズはハード+近未来の世界観に、女神転生らしいシステムを導入したことで、独自の雰囲気を出すことに成功しています。
初代ソウルハッカーズ以降はキャラの特徴も際立つようになり、キャラクター性を楽しむゲームにもなりました。
特徴としては、「仲魔」に焦点が当たっている点ですね。
仲魔に忠誠度の概念が追加され、育成すればするほどいうことを聞いたりして助けてくれる、愛着がわくシステムが追加されています。
また、武器合体などの合体システムも充実しており、初代ソウルハッカーズの合体は歴代トップクラスの多様性があります。
PS2から出た「デビルサマナー葛葉ライドウシリーズ」ではジャンルがアクションRPGに変化。
アトラスらしい癖の強いRPGになっていますが、仲魔にフォーカスが充てられている部分は変わらず。
むしろ探索中に悪魔を操作できるようになるなど、より悪魔との触れ合いが楽しめるようになっています。
和風な対象の世界観も相まって、唯一無二の作風に仕上がっています。
④SRPGシリーズ
しっかり遊べていないので簡単な説明になりますが、メガテン系統はSRPGも結構出しています。
スーファミ時代からの「魔人転生シリーズ」、コマンドバトルをしっかり楽しめる「デビルサバイバーシリーズ」の二つのシリーズが存在。
どちらも驚くほどに重厚で刺激的なストーリーを楽しめるほか、悪魔合体や悪魔会話など、女神転生特有の要素をしっかり受け継いでいるのも特徴。
SRPGとしても遊びやすいのに、女神転生のシステムで独自性も兼ね備えている、隠れた名作群です。
⑤ラストバイブルシリーズ
こちらもしっかり遊べていないのですが…。
女神転生シリーズの基本を受け継ぎながら、世界観を思いっきりファンタジーに寄せたシリーズ。
ゲームボーイから始まったシリーズですが、メガテン顔負けの激重ストーリーが展開されるのも特徴。
FFもやってみると意外とストーリーが重いとか言いますが、比にならないレベルで重いです。
今だとフィーチャーフォンで展開されていたシリーズがSwitchで遊べますが、ゲームボーイとスーファミで展開されていた1~3は入手困難かも。
⑥デビルチルドレンシリーズ
こちらもあまり遊べていません…。
女神転生を子供向けに展開するため、ポケ〇ンみたいにしたシリーズ群。
ポケ〇ンみたいな見た目してるくせに、悪魔側がだいぶ殺意をもって襲ってきたり、開幕弟が誘拐されたりと結構えげつないストーリーが展開されます。
メガテンシリーズは慈悲ないんか?
PS1のGB版リメイクはPSストアでお求め安くなっていますが、GBA系統は入手困難。
⑦デジタルデビルサーガ アバタールチューナー(1,2)
女神転生を切り替えた逸品。
真・女神転生シリーズの派生作品でありながら、メガテンの伝統をバッサリと切り落とした作品。
メガテンの特徴である「悪魔合体」「悪魔会話」をごっそりカットする一方で、新要素によって戦闘やシステムを思いっきり楽しませようとする、新しい構成が面白い作品です。
特に戦闘で手に入る経験値以外のポイントシステムが面白く、プレスターンバトルというバトル形式との相性も完璧で雑魚戦を無限に繰り返してしまいます。
このゲーム、世界観も素晴らしい。
お互いを喰らいあわなければ生きていけないという、女神転生よりも業が深いとんでもない世界観でストーリーが展開していきます。
グロいシーンも多々ありながら、自分たちの理性と欲望の中で葛藤し続ける物語は、陰鬱で素晴らしいものです。
インド仏教という宗教的テーマも見事に世界観とマッチしており、銃が出てくるなど近未来でありながら、見事に調和した独特な雰囲気もかなりいいです。
以上!
滅茶苦茶シリーズありますね。
シリーズ紹介はこの辺にして、おススメを紹介していきます。
3.初心者向け作品紹介
さて、お待たせしました。
初心者向け作品のご紹介です。
①ペルソナ3 リロード(PS4/PS5/Xbox/PC)
まずは大人気ペルソナシリーズから。
2024年2月に出た最新作ですね。
このタイトルは、PS2で出た「ペルソナ3」のリメイク版です。
「ペルソナ3」で生まれたペルソナらしさはそのままに、最新作「ペルソナ5」のシステムをいくつか踏襲し、遊びやすくしたタイトルになっています。
戦闘は非常に快適、弱点を突いて敵をダウンさせると総攻撃という特殊攻撃ができる「ワンモアプレスシステム」が非常に楽しく出来上がっています。
また、弱点を突くとキャラクターの行動順を入れ替えられる「シフト」機能が追加されたことで、より戦闘を快適に楽しめるようになっています。
ペルソナ3の魅力としては、今のペルソナらしいキャピキャピ感と、昔のペルソナらしいダークすぎる雰囲気がちょうどいい塩梅で構成されている点ですね。
学園生活を過ごしながらプレイヤーを強化していく「コミュシステム」で青春ジュブナイルの楽しみを補完しながら、メインストーリーはアホほど重い展開でプレイヤーにダメージを与えまくる。
これぞペルソナ、シリーズの中でもこれが一番ペルソナらしいと思います。
「ペルソナだからイケイケなんでしょ?」という軽いノリで過去作やると結構ひどい目にあうので、やっぱりここから始めてほしいです。
一番ちょうどいいペルソナシリーズとして、ぜひ手に取っていただきたい作品ですね。
②ペルソナ4 ゴールデン(PS4/PS5/Xbox/PC/Switch)
こちらもペルソナですが、やはり初心者向けなのでご紹介。
「ペルソナ4 ゴールデン」は、PS2で発売されたペルソナ4に追加要素が加わった、PSVitaのソフトの移植版です。
ペルソナシリーズの中でもぶっちぎりの明るさ、イケイケ感を持っており、ダークなシリーズの中でもひときわ異彩を放っている作品です。
戦闘はペルソナ3リロードと同じくワンモアプレス方式です。
シフト機能などはなく現代作品ほど洗練されているわけではありませんが、それを補えるぐらいの楽しさがあります。
本作を取り上げた最大の理由は、やはりその明るさでしょう。
コミュシステムとストーリーラインの相性が非常によく、学校行事でドタバタ騒ぎをする主人公一行は見ていて羨ましくなるほどの青春っぷりです。
あまり重い雰囲気が前面に出ることもないので、重すぎる話はちょっと…と敬遠している人におススメです。
メガテンシリーズではかなり異質なのですが、異質であるがゆえに間口がかなり広いので、ここから始めるのもかなりいいと思います。
リマスター策であるがゆえに、お値打ち価格で売られている点もいいですね。
逆にグラフィックは時代相応になっているので、キャラの等身とかに納得いかない…と思うのなら、ペルソナ3リロードから初めてみてもいいと思います。
③真・女神転生Ⅲ HD REMASTER(PS4/PC/Switch)
続いては真・女神転生シリーズから一つ。
本作は、PS2で発売された「真・女神転生Ⅲ」に追加要素を包括し、HD版としてリマスターされたタイトルです。
女神転生のダークな世界観をしっかり演出しながら、「プレスターンバトル」と呼ばれる戦闘システムを搭載した、とんでもないゲームです。
戦闘の面白さが注目されがちですが、淡泊ながらもしっかりとイカれっぷりを披露しているストーリーも結構大事です。
本作の特徴は、なんといっても「元祖プレスターンバトル」でしょう。
「プレスターンバトル」とは、相手の弱点を突くと自分のターンが増加するというシステムです。
これだけならペルソナと一緒なのですが、ターンが仲間全体で共有されている点と、「次に回す」というコマンドがあることが決定的な違いとなっています。
ターンの共有は文字通りで、仲間4人だと4ターン分の行動数を持っている、という扱いになっています。
そのため、弱点を突くと1ターン消費するところを半分にできたり、逆に無効の攻撃をすると2ターン減るなど、弱点でターン数が大きく増減します。
このミスしないように立ち回る緊張感がすさまじく面白いです。
また、「次に回す」コマンドでは、次の仲間のコマンドになる代わりにターンの消費を半分にできるようになっており、誰をどれだけ動かすかというターン回しの戦略を考えるのも非常に面白いです。
ペルソナシリーズとは全く違うダークな展開、初出にもかかわらず洗練されたプレスターンバトルのシステム、尖った作品ではありますが一風変わったゲームがしたい人には是非おススメしたいタイトルです。
ペルソナプレイヤーがメガテンやりたいときもここからおススメするかも。
④真・女神転生Ⅴ Vengence(PS4/PS5/PC/Xbox/Switch)
メガテンシリーズからもう一本。
本作は、Switchで発売されていた「真・女神転生Ⅴ」の完全版です。
「真・女神転生Ⅴ」の悪かった部分を改善し、追加ストーリーを入れた作品になっています。
本作の特徴は何といってもそのボリューム。
定価9,800円とちょっとお高めなのですが、「真・女神転生Ⅴ」に入っていたストーリーはそのままに、序盤で分岐するストーリーがもう一個追加されています。
その追加ストーリーは序盤で分岐するだけあって、前作と同じぐらい、いやそれ以上のボリュームになっています。
ゲーム一本で二本分ぐらいの内容を楽しめるようになっているので、たっぷりじっくり遊びたいプレイヤーにおすすめです。
ストーリーの内容もⅤは若干微妙ではあったものの、追加ストーリーで非常に面白味と深みが増しているので、じっくりとメガテンの世界に浸れると思います。
そして、ゲームの内容も非常に良い。
「真・女神転生Ⅲ」よりも悪魔や主人公のスキルが調整しやすくなっており、状況に応じてスキルを変えていくという面白さがあります。
ボス戦もかなり多く、緊張感のある戦闘を次々に味わえるようになっているので、RPGとしての戦闘の面白さも十二分に楽しめます。
Ⅲよりも体力の多いボスが多く、長丁場で戦闘することが多いので、考えることが多くて楽しいゲームに仕上がっている印象です。
また、新規追加のマガツヒスキルのシステムで、自分に有利な状況を作り出せるなど色々なコマンドで逆転を狙える点も魅力。
ステータスの調整やシステムの変化で、同じプレスターンとはいえⅢとはかなり違ったデザインになっているので、ⅢとⅤの戦闘システムを見て好みに合いそうな方から始めてみるといいと思います。
初心者向け作品は以上!
お次は個人的なおススメ作品です。
4.個人的おススメ作品紹介
メガテンファンの皆様、お待たせしました。
初心者には勧めにくいけど、個人的に超好きな作品を紹介していきます。
①ペルソナ5 ロイヤル(PS4/PS5/PC/Xbox/Switch)
最初に紹介するのはペルソナ5です。
心の怪盗団のリーダーとして、悪役となるような人々を救済していくゲームです。
多分皆さんこう思っているでしょう。
「ペルソナ5こそ初心者向けだろう!」と。
いや、そう言いたいんですよ僕も。
でもね、このゲーム、「面白すぎる」んです。
このゲーム、ストーリーからシステムから、デザインやBGMに至るまで、否定できる部分が一切ないんです。
あまりにも完成度が高く、中毒性も高い。
ペルソナ4の不満点であったランダムダンジョンもメインストーリーから距離を置いたことで、メインストーリーは超面白いダンジョンを攻略できるようになりました。
さらに、システムではバトンタッチを導入し相手の弱点を一気につきやすくすることで、爽快感が格段に増しています。
今までの不満点を一気に解消し、面白さを洗練させた、バケモンみたいなタイトルです。
じゃあなぜ初心者向けに紹介しないのか。
それは、最初にやると「過去作に満足できなくなる」というリスクがあるのではないか、と僕が思っているからです。
面白くユーザーフレンドリーで隙がないゲームをやったあとに、不便極まりない過去作や関連作品を十二分に楽しめるか怪しい。
ペルソナも一般向けと言いながら、かなり癖のあるシステムをしていたりするんですよね。
だから、完成されすぎている5から1~4をやるのが、かなり苦痛になるんじゃないか。
シリーズ全部を十二分に楽しめなくなってしまうんじゃないか。
そこが僕は怖いんです。
そういう意味合いで、僕はこのゲームは初心者向きじゃないと思っています。
やっぱ3か4からやった方がいいですよ。
②ペルソナ2 罪/罰(PS1/PSP)
続いてペルソナからもう一本。
ナンバリングでもあまり注目されない2です。
この作品、歴代屈指のストーリーの良さを誇ります。
本当にストーリーが面白い。
罪と罰でそれぞれ単体の作品になっているので、実質二本分のストーリーがあるのですが、罪で終わらせてもストーリーは一度完結するので、罰以降の展開はifストーリーとしてあるだけ、というのが見事です。
そのストーリー単体もかなり秀逸で、メガテン特有のダークな雰囲気はそのままに、ペルソナのちょっとおちゃめな感じも見事に演出されていて、どんどん惹かれていきます。
ところどころに敷かれた伏線が中盤で見事に回収されていく流れは今やっても驚くほどで、一度ストーリーだけでも見てほしい作品です。
さらに、罰は大人が中心となっており、歴代のペルソナシリーズでもかなり異端の仲間が集う作品になっています。
大人が見せるペルソナはちょっとビターで刺激的です。
初心者向けじゃないのは、時代相応のシステム回りとプレイできるハード環境の少なさです。
システム回りは言わずもがなですが、レベル上げがペルソナとキャラクターでそれぞれ別になっており、スキル習得がペルソナを変えるごとに一からやり直しになるので相当時間がかかります。
戦闘自体は合体魔法と順番が見えるシステムでかなり独特なものとなっており面白いのですが、レベル上げがホントにきついのがなんとも…。
今思うと「カリギュラシリーズ」の戦闘にちょっと近いですね。
ハード環境はPSP以降出ておらず、復刻を待つばかりです。
ペルソナ25周年ではキャラクター新規書下ろしもしていただいただけに、復刻が待ち遠しいばかりです。
③真・女神転生(SFC/MD/PS1/PS3/PS Vita/Switch)
女神転生シリーズからは初代「真・女神転生」をご紹介。
このゲーム、かなり初心者にはお勧めしにくいです。
というのも、このゲーム3Dダンジョンゲームなんですよ。
「世界樹の迷宮シリーズ」などで慣れていればお勧めしたいのですが、いきなりここからやるとかなりの確率で躓きます。
ミニマップの表記もなく、メモを取りながら進めないとダンジョンのどこにいるのかもわからなくなるので、ハードルはかなり高いです。
それでいて、ダンジョンの難易度もかなり高く、メガテンⅢのようなプレスターンバトルも搭載されていないので、かなり力業で戦っていくことになります。
じゃあなぜ勧めるのかというと、本作は徹底された世界観が魅力なんです。
本作は日常が徐々に悪魔に侵食され始め、ストーリー中盤で世界が崩壊し大敗定期な世界の中生き残るために戦っていく物語になっていきます。
序盤の見せ方がかなりうまく、母親に起こる異変や自衛隊による戒厳令の封鎖、悪魔による処刑イベントなど、日常の風景を残しつつも何かヤバいことが起こっているという、絶妙な雰囲気が流れています。
世界崩壊後も、退廃的な世界の中で主人公たちが生きるために戦っていくのですが、徐々に世界の陰謀に巻き込まれていくという、これまた絶妙な雰囲気が最高です。
特に崩壊後のロウカオスの宗教対立は、ポストアポカリプスだからこそ発生する倫理観であり、本作独自の狂いっぷりと魅力があります。
今はSwitch Onlineに加入していればスーファミオンラインで遊べるようになっているのでハード購入のハードルは下がりまくっていますが、いかんせんシステムの問題で敬遠されるのでなんとも…。
遊びやすいのに楽しみにくい本作ですが、魅力としては唯一無二のものなので、是非遊んでみて欲しいです。
④デビルサマナー 葛葉ライドウvsアバドン王(PS2)
デビルサマナーシリーズからはライドウシリーズのアバドン王をご紹介。
メガテンシリーズではかなり珍しいARPGです。
メガテンの開発元、ATLUSは個人的にアクションゲームが苦手なイメージがあるのですが、本作はそんなATLUSのアクションでもかなり遊びやすくなっています。
回避など基本的なアクションは抑えながら、仲魔を召喚し技指示などを行い戦っていくスタイルになっています。
基本のアクションがまとまっているだけでも結構面白いのですが、仲魔の指示でギリギリで回復したり、悪魔との会話はコマンドで行ったりと、女神転生らしさや本作らしさに溢れた戦闘は、独特で非常に面白いです。
初めてプレイした時にはあまりにも遊びやすい手触りに驚きました。
ライドウシリーズの魅力は、なんといっても冒険活劇とそこにある大正時代の世界観でしょう。
ライドウシリーズは女神転生でもかなり珍しい、探偵ものかつ冒険活劇のシリーズになっています。
盛り上がりどころがわかりやすく、ストーリーも悪役がしっかりしているので、ヒーローものみたいにわかりやすく、心地よくストーリーを追えるのが良いですね。
一方でところどころえげつないシーンが出ますが、それもメガテンらしさになっているので、スパイスとしても完璧に機能していると思います。
また、大正の世界観は本当に上手く作られており、西洋との融合をひしひしと感じられる中で、和を中心とした悪魔が出てくるのがなんとも刺激的で面白いですね。
ルシファーがあの世界で出てくるというのも、独創性や意外性があって面白いです。
ARPGと異端なジャンルであることと、PS2でしか遊べないというハードルの高さが初心者におススメできない点ですね。
メガテンらしいタイトルではあると思うので、PS2があるなら是非遊んでみて欲しいタイトルです。
⑤デジタルデビルサーガ アバタールチューナー1,2(PS2)
最後はアバタールチューナー2作を紹介。
最も好きなメガテンシリーズと言われたら僕はこれを挙げます。
これのためだけに記事を書いたといっても過言ではないほど、僕が愛してやまないゲームです。
何がすごいかというと、プレスターンバトルのために洗練された戦闘と報酬のシステムです。
プレスターンバトルは「真・女神転生Ⅲ」から始まったシステムだと説明しましたが、本作はメガテンシリーズが追求し続けた悪魔合体と悪魔会話のシステムを排除し、プレスターンバトルを楽しむためのシステムとして「カルマシステム」と「マントラシステム」を導入しました。
説明が長くなるので簡単に言いますが、このシステムは戦闘で弱点を出した敵に特定のコマンドを行うと経験値以外のポイントが入り、そのポイントで自由にスキルを覚えられるというものです。
従来ではレベルアップに応じてスキルを手に入れたり、悪魔合体をして強いスキルを覚える悪魔を手に入れるようになっていましたが、本作ではプレスターンバトルでのコマンドを起点としているため、バトルにより集中できるようになっています。
バトルしてポイントを貯めてスキルを手に入れる、というサイクルがプレスターンバトルとの相性抜群で、雑魚戦とレベル上げがとにかく楽しいです。
また、手に入れたスキルの付け替えも自由にでき、ボス戦によっては完封することも可能なぐらい、スキル周りの自由度が高いところも特徴です。
スキルが付け替えられることが前提となっているのでボスの難易度がアホほど高いのも特徴ですが、一回やられたときに対策を覚えておいて、簡単にガチガチの対策スキルを持ってこれる点が非常に面白いです。
トライアンドエラーの方式がわかりやすいのも最高ですね。
そして、世界観とストーリーも本当に最高。
女神転生よりもダークなストーリー展開をしていますが、1から2になると一気に世界観が変わっていき、それに合わせてストーリーの勢いもぐんぐん増していって、すさまじいスピード感を味わえます。
本作はペルソナ2と違って完全連作であり、1を遊んでから2を遊ぶ必要があるのですが、1が世界観説明レベルで2のストーリーの踏み台にされるため(もちろん1のストーリーもちゃんと面白いです)、とんでもないボリュームと勢いを2で味わうことになります。
あのストーリーのスピード感とカルマをめぐるキャラクターの思いの交錯は唯一無二です。
本当にすごいゲームですよ。
難点はハードの少なさ、連作によるプレイボリュームの多さでしょうか。
プレイするときは絶対に両方買ってからやってください。
発売当時は連作との触れ込みがなかったためワゴン行きレベルの作品でしたが、今では再評価され熱狂的なファンが多数います(僕もその一人です)。
20周年を記念してサントラとグッズ展開もされました。神。
自分のおすすめは以上!
もっと他にも紹介したい作品もあるけど、文章量的にすごいことになっているのでこの辺で!
5.(極めたい人向けに)買っておいた方がいいハード
最後にちょっとだけハードのご紹介。
特定ハードでしか遊べない作品も多いシリーズなので、持っておくといいハードをいくつか紹介しておきます。
①PS2
ライドウシリーズ、アバタールチューナーを遊ぶ上では必須のハードです。
ペルソナ3のリメイクが出たので以前よりも重要度は減ってはいますが、特定シリーズはPS2でしか出てないことも多いので、これがないと詰みます。
マニアだとメガテンⅢのバージョン違い3つを集めるのもアリかもしれません。
リマスター出て値段下がってますからね。
②PS4/PS5
ある程度PCでシリーズを遊べる環境が整備されてきたとはいえ、ペルソナのダンスシリーズは未だにPS4でしか遊べません。
また、最新作を遊べる環境もPS4やPS5なら作りやすいため、PCを買うのはハードル高いかも…と思っている方はPS5の購入をお勧めします。
特に3以降のペルソナファンは持っておいた方がいいと思いますね。
派生作をほぼ全部できるのは現状このハードだけなので。
③3DS
意外なんですが、結構専用ゲームが出てるのが3DSです。
真・女神転生シリーズのⅣとⅣFINAL、ペルソナQシリーズ、デビルサバイバーシリーズ(リマスター)などは3DSが必須になってきます。
「真・女神転生 STRANGE JOURNEY」や「デビルサマナーソウルハッカーズ」などのリマスター、リメイク作も多いため、持っていて損はないでしょう。
DL版の配信がなくなったため、パッケージ版を買おうとすると今は高価取引になっているのが難点ですね。
④Nintendo Switch
新作ハード用に持っておいてもいいSwitchですが、本命はSwitch OnlineとGモード収録の携帯ゲームシリーズです。
Switch Onlineではスーファミの真・女神転生シリーズが3つ遊べるほか、Gモードの携帯ゲームではペルソナ3やペルソナ1の外伝、ラストバイブルシリーズやSRPGの魔神転生シリーズなど、マイナーな作品を楽しむことができます。
意外と幅広く遊べるので、持っておいて損はないでしょう。
今はこのあたりです。
昔はWiiUと3DSの使い勝手がかなり良かったのですが、VC配信停止により使い物にならなくなってしまいました。
残念…。
6.まとめ
①メガテンシリーズは、神話や悪魔が出てくる、ATLUS開発のRPG群の総称
②メガテン・ペルソナを中心に色々な派生作品があるぞ
③最初にやるなら「ペルソナ3リロード」か「ペルソナ4」か「真・女神転生Ⅲ」か「真・女神転生ⅤV」のどれか
④奥深いゲームもあるのでいろいろ手を付けてみるべし
⑤極めるならハードがいくつか必要だ
⑥ペルソナ5から始めない方がいいぞ マジで
7.終わりに
いかがでしたでしょうか。
盛りだくさんになってしまいました。
かなりの長編にもかかわらず、読んでいただき本当にありがとうございます。
メガテンシリーズって本当に面白いので、ちょっとでも魅力が伝わって、どれか一個でも気楽に遊んでいただけたら幸いです。
僕のサイトではメガテンシリーズの考察とか、レビューとか、その他もろもろ色々上げているので、クリアしたり気になった作品があったりしたら、ぜひ覗いてみてください。
皆さんがメガテンシリーズの第一歩を踏み出せることを願うばかりです。
是非、深遠でお待ちしております。
コンゴトモヨロシク…。