発達障害者が毒親から逃げる実況中継をしよう

なんやかんやあって、一人暮らしすることになった。正確には犬と二人暮しである。（余談だが、不動産屋のお姉さんにワンちゃんとお二人暮しですか？ って聞かれるとめちゃくちゃ照れる）
実家にいると発狂までカウントダウンみたいになってきたり、母の料理食べたら下痢するようになったりしたので潮時なんだと思う。あと、両親どちらかが病気とかになったら詰むので急ぎたかった。
急ぎたかったけど、当初は9月に引っ越したかったんだよなぁ。でもその後心身ともなぜかボロ雑巾になってしまい、少し回復した11月から部屋探しを本格的に始めた。
とはいえ、9月から……というか、下手したら去年くらいからほぼ賃貸情報が入れ替わってなかったのはちょっとホラーだったな。
まあそんなわけで、いつからお気に入りに保存してたか覚えてない物件たちを見に行った。まずは2件、マンションとアパートだ。あ、言い忘れたが私の家賃の予算は生活保護が受けられそうな程度しかありません。しかもペット可、しかも1LDK以上がいい……というワガママぶりである。
それでまず、マンションに降り立った。でかい。外装のクセがちょっとつよい。でも、そそり立つマンションを見た時、ものすごく心がワクワクしたというか開放感というか、とにかく叫びたくなるくらい嬉しかった。結局そこにはしなかったんだけど、初めて「ここに住むことになるかも」という建物を見た時の感動マジパネェなと思った。
マンションは築30年を余裕で超えていて、しかも部屋はクリーニング済とメールで言われたのにクリーニングされてなかった。または、空室期間が長すぎて再クリーニングが必要なことになったのかもしれない。あとGが仰向けで死んでた。Gの死因がとても気になる。
まあ古くて汚くて、でも広さはあるし間取りがいいし、なんといってもベランダからの眺めが最高だった。一階なのに。（階段やエレベーターで他の住人とはちあわせたくないので一階希望なのである）
しかもマンションのエントランスから部屋がめちゃくちゃ近い。かつ、階段やエレベーターとは逆方向！最高の条件じゃん！家賃も嘘みたいに安いし。
まあでも他も見ておきますかねと、次の物件を見せてもらう。まず、立地がやばい。飲食店だらけ。横には同じ形のアパートがぴったり張り付くように建っており、日差しはほぼ皆無。あと間取りが謎すぎ。エアコンの意味がない。とどめに向かいにA型と思われる作業所があり（私は過去に移行支援およびA型で散々な思いをしてきたのでそれらの存在がトラウマになっている）、ここはないな、と思いつつも、一つだけ、気づきを与えられた。
いいところのなさそうな物件だが、お風呂がめちゃくちゃ新しかった。5年とかしか経ってないのでは？ってくらい新しくて清潔感があった。これを見た瞬間、さっきのマンションの狭くてボロくてクリーニングされてない汚れ放題の風呂を思い出し、あの風呂には入りたくねぇ……と思った。
2件目を見なければそんな思いは抱かなかっただろうに……これは俺の計算ミスだ。

そして思ったのが、物件を案内してくれたのは20代とおぼしき可愛らしい女性だった。こんな、空き部屋に若い女の子と二人きり……。すごく怖い仕事だなとふと思った。私なら怖くてできない。でもありがとうございました。

そんな色々な気づきを得た2日後、また別の不動産屋さんの物件を見せてもらう予約をしていたので再び車を走らせた。引越し予定地までは車で1時間ほどだが、不思議なことにその長距離ドライブは全く苦にならなかった（今も）。
今度の物件は私の大本命だった。まずなんといってもメゾネット！家の中に階段がある！最高！
私は学生時代ワンルーム（7畳）に住んだ時、あまりの狭さに何度も発狂した。引きこもりなので外に出れないのに部屋にいたくなくなったのだ。
部屋が広ければ外に出ずにウォーキングができるし、階段の昇り降りもできればまた引きこもりになっても発狂せずに済みそうだ。1階と2階で景色も変わるしね。
でもそんな広くて写真を見る限りとてもキレイなメゾネットがこのお値段！？というのがとても気になっていた。絶対なんか罠あるでしょ。私はお姉さんに探りを入れた。お姉さんいわく、階段がめちゃ急なのに手すりが半分までしかついていないところが不人気の理由とのこと。えぇ〜？？そんな理由？いやもっとあるでしょもっと……。
という話を車内でしながら、到着。えっ、隣めっちゃ工事してますがな。なんと私の部屋（予定）に面した隣に一戸建てが建つらしい。しかも南側に、二階建ての……。建ったあとの日当たりが想像できないし、工事の騒音も想像できない。私、工事の音もだけど大声でのやりとりも怖くて無理なんですよね。
でも、結論から言うと、その場で即決した。とにかくめちゃくちゃ広いし、古いけどまあ許容範囲だった。風呂含め。しかもトイレにも風呂にも窓があるんですよ、このお値段で！？ である。
なんか変なところに段差があったり、玄関からの動線的に絶対ピアノとか入らないな……っていう間取りだったりしたけど、あと階段は想像以上に急だったけど、急な階段には実家で慣れてるのでここもすぐ慣れるだろうと思った。
めちゃくちゃ閑静な住宅街で、平均年齢いくつかしらって感じの田舎感、異様に高い町会費、強制参加のイベントがある昭和感……あと隣の工事。
色々懸念事項はあるが、まあ家の中にこもってれば大丈夫だよね！（フラグ）そればかりはコロナ禍に感謝だ。引きこもっててもそんなに目立たない。

そんなわけで、発達障害と毒親のダブル生きづらさを抱えた私、アラフォーにしてようやくついに親からの脱出を試みます。
あと10日ほどで入居日かぁ（遠い目）。
とにかく片付けというものがさっぱりわからない私、それでも1ヶ月ほどかけてちまちまと30年分のゴミを捨てたり本やゲームを売ったり薄い本をエコサリオに送ったりしてきました。してきてるはずなのに、もうダンボール5箱ぶんの本とゴミ袋20袋ぶんのゴミとおさらばしたはずなのに、まだ部屋がめちゃくちゃだよ？ どうしてかな？
1ヶ月でこれということは、つまりあと10日ではどうにもならないなぁ。まあ……既に市内の不用品回収業者は探してあるので、いざとなったらそこに頼みます。ていうか、プロなら数時間で片付けられるわ。私が特別片付けわからないマンなだけです。

でもそれよりなにより、親になんて切り出すかがめちゃくちゃ怖いんですよね。
あと、部屋を契約するにあたり、保証人不要物件を選んでもどうしても審査のために誰かしらの名前は必要らしく、叔母にすがることにしたのだが……名前は貸してくれたが、「私のお姉ちゃんを悪く言わないで！」みたいな喧嘩別れ風になってしまった。ちょっと調子に乗って母の素行を話しすぎてしまった。もっと控えるべきだったなぁ。反省しても取り返しはつかないけれど。あと、審査が通るかマジで不安だったのに24時間くらいで厳しい方の会社にするっと通った。なぜだ。無職なのに。無職はほぼ落ちるってネットで見たのに。不動産をちょっとかじってるって言ったから？過去に一人暮らししたことがなく当然滞納したこともないから？これはありがたいが今もちょっと怖い。
ともかくそんなわけで、ライブ感のある引越し前の記録を書いてみた。今はただ、続きが書けることを祈っている。
さー、また部屋片付けるかぁ……