派遣で働きだしたら引っ越しおばさん(※年下)に遭遇した
仕事を辞めた。今の私は無職だ。無職歴2日目だ。
私もこの歳になるまで、それはそれは、最底辺の職場にしか雇ってもらえず、それゆえの壮絶な目に遭っては命懸けで逃げてきたものです。でも今回のはすごい。なんていうか、すごい。現実は小説よりナントカとか言うけど、もうそれどころじゃない。私みたいに客観能力と記憶力が死んだ人じゃなかったら、ぜひこの騒動を小説的な何かにして欲しい。いや、読後感最悪だしヤマもオチもないし面白くはないが(なんでそれを人に読ませたがるの??)
まず、できるだけことの次第を簡略化してまとめてみたい。
・定着率が死んだ会社の中でも飛び抜けて定着率が皆無の部署に配属される(本来求人してた予定地は埋まってしまった……らしい)
・派遣にやらせていい仕事じゃない、マルチタスクどころじゃない仕事内容。最初からあなたには期待してませんよ発言、教育係(派遣の先輩)が教えるのが下手どころではない等の波乱に負けず嫌い根性炸裂、1ヶ月でほぼ全ての仕事をマスター
・ところが連休明けに登場した新たな派遣(先輩は妊娠退職予定のためその穴を埋める要因)がまさかの引っ越しおばさん
・心身を病み、死ぬことしか考えられなくなったため辞めたいと訴え続け、ようやっと受理される
・親切ヅラして近づいてきた正社員が化けの皮を脱ぎ、人格否定の限りを尽くしてくる
・いよいよ心身が終了し仕事にならなくなり、契約終了まで休むことを決意、受理される
なげえ。話まとめるの下手すぎて引くし、ことさら自分が体験したこと、しかも負の感情に関することになると感情的になりすぎる、もう人に知ってもらおうとするのやめた方がいい。はい。
でも書くこと自体はデトックスというか、アウトプットすることで脳の容量を空けるやつなので、以下はそういうつもりで書くのでそういうつもりでひとつよろしくお願いします。
しかし、最後に出てきた正社員は本当に面白かった。もう、パワハラモラハラのお約束を網羅しすぎていて、口癖が「私を他の女と一緒にしないで」「私の気持ちわかる? わからないでしょ」「私のこと嫌いになったでしょ」である。メンヘラ彼女か。私は同族嫌悪なのでメンヘラ彼女は一生いりません。
途中からICレコーダーで録音したけど、何かを察したらしくその頃からあまり面白いことを言ってもらえなくなった。録音がないから私の妄想と言われて終わるんだろうなぁ。「ここから逃げて、あんたの人生って逃げてばっかりね。そうやって一生逃げ続けてくの」はつくづく録音しておきたかった。その頃はまだ化けの皮被ってたから油断してた。人生で何回騙されても人を信じる私、本当に……本当に……報われなさすぎて笑える。
この正社員は、そうやって今まで部下「全員」を辞めさせるかまたは異動させている。今年で3年目らしいのに、なぜそんな爆裂な権力を持っているのかは謎。ちなみに私より年上のシングルマザーだった。その肩書きがなんか信じて良さそうだったんだよ……。そして、異動させた1人は教えるのが壊滅的に下手すぎて私を混乱の渦に巻き込んだ派遣の先輩なのだけど、まあ彼女は世渡りがめちゃくちゃ上手い。件の正社員の部下として配属されてすぐ、今の部署に異動。そのすぐ後、妊娠。そして、仕方がないこととは思うが、いつまで働けるというのがズルズル延びていく。私自身妊娠したことがないから何も言えないけれど、普通早まりはしても「あと1ヶ月」「やっぱりもう1ヶ月」とか延ばせるものなんだなぁ。それとも予定日がもう延びるものなの? 私も今後参考にします。妊娠はしないが、交渉で。
重要人物、メンヘラ彼女正社員と派遣の先輩についてはこんなところか。それではいざ、引っ越しおばさんについてだ。
彼女は年下だし(自称)とてつもなく美意識が高くラジオ体操の時すら常に人に見られていることを意識している。私の目の前で毎日毎日「え〜ラジオ体操とか恥ずかしい💦でもやらないとダメかな💦」とかされると、心の狭い私はイライラする。
そして、私語が大好き。先輩が一生懸命教えてくれるのに、「あーやっと終わった! 教えるの下手すぎ!」から始まる自分語り。大体いつも先輩が教えてくれた時間と同じくらい、自分語りを先輩に聞かせる。等価交換的なものと思っている。これは社会人としていいのか。新卒ならまだしも、高卒から働いてる30代としてダメでは。心の狭い私は、お前は何しにここに来てるねん! と毎日心の中でキレていた。
そして、コロナ禍が関係あるのかないのか、距離感がおかしい。気配を消してゼロ距離のところに立つのを本当にやめて欲しい。私はスキンシップが本当に不可能な体質なので、距離の近い人には自然と嫌悪感をおぼえるのだ。そして私語が大好きなので話そうとするが、私はそこまで好きじゃないというか、それよりも新人で派遣なのだから真面目に仕事しないと切られるぞという思いしかなく、しかもしゃべりたければ勝手にしゃべればいいのに、「あの〜」しか言わない。こっちから引き出し待ちなのがなんか過去の自分を思い出して壁に頭を打ち付けたくなる。しかも声が小さい、滑舌が悪いというか、常に巻き舌なので何言ってるか全然わからない。わからないから聞き返したらキレる。もう仕方ないから適当に相槌をうつしかない。本当に、この人に話しかけられるのが苦痛だった。聞こえてるフリをしなきゃいけないことが。
しかし、いくら巻き舌でも、「はい!」だけはやたらとハキハキしていた。先輩や正社員の皆様がしゃべってても「私はもうわかったからそれ以上余計なこと言うな〇すぞ」とばかりに睨みをきかせて遮る。強い。
後で知ったが、丁寧に全部教えられることが苦痛な人種がいるらしくて、自分でやって気付きたいタイプらしくて、ああ〜この人がそれか! と腑に落ちた。でもモロに態度に出すのはやっぱり社会人としてどうなのかなぁ……。
ともかく、私が聞こえたふりをすることに腹を立てた彼女は、引っ越しおばさんに豹変した。
「いつ辞めるんですか?」「私と同じ仕事(本来正社員1人でやる仕事を派遣2人で分担するシステムのため)ができると本気で思ってるんですか?」「ちゃんと就活してます? 派遣以外でも仕事ちゃんと探してます? 本当に?」「そんな遠いとこからわざわざ通う必要あります?」「ねえもう、(来なくて)いいでしょ」
なんだか既視感があるなと思った。
そう、その昔ワイドショーを騒がせた、引っ越しおばさん。引っ越しでもおばさんでもないが、スタイルはそれだ。この場合転職お姉さんという感じだが、お姉さんというと年上っぽいので、転職ヤンキー(見た目元ヤンで巻き舌だから)の方がいいかな。彼女は会社のものすごい近所に家を建てたばかりで、どうしても3年ここで働きたいと言っていた。そのために同じポジションにノリの悪い私がいることが許せなかったらしい。
いや、知らんし…………。
今やっとこうして冷静に振り返れているけれど(これでも)、当時は引っ越しおばさんになった理由もわからなくて、引っ越しおばさんになる前から苦手で、この人とニコイチで仕事は修羅すぎるよ〜〜と思っていた。そうしたら、会社は最初から仕事を分担しましょうと言ってくれた。多分察したんだろう、ていうか他のポジションの人たちはみんなあらかじめ分担してるからここだけおかしくはあった。それならなんとかなるかなと思ったら、引っ越しおばさんならぬ転職ヤンキー化。自己肯定感-999の私は、お前が悪い! と言われればはいその通りですとしか言えない。何か知らんが辞めろと言われる。周りを見れば、皆それが当然のこと的な空気。いや、無関心だっただけなんだけど、無関心は自己肯定感を殺す。私は転職ヤンキーが来てものの1週間で過眠になり、スマホのアラームを止めて寝こけた。この地点でこれはまずいと思った。でも結果そこから2ヶ月……うっ頭が……。でも、1ヶ月働いて仕事を覚えたのに、たった1週間で辞める決意なんかできます? 転職ヤンキーは最初の方、待遇がクソだから辞めてやるって豪語してたから辞めてくれると思ってたし……。新築とか(私が聞かないから)教えてくれなかったし……。
次の仕事は、人が合わないと思ったらサクッと辞めようと思う。あれ以来クソな人との付き合い方を毎日検索しているけども、結局「逃げる」以外の解決策はないらしい。結局は私のように敏感な人種は逃げ続けつつカツカツの生活を余儀なくされ、先輩や転職ヤンキーのようなしたたかな人がぬくぬくと生きていく。これはもう仕方がないことだと認めるしかない。
一生逃げ続ける人生でいい。むしろ、嫌がらせしつつ「辞めるなんて許さない」とか言ってくる人(最後に出てきた正社員がこれ)より、転職ヤンキーしてくれただけ優しいやないか。うん、優しい。令和にもこんな人の優しさが残っていたんだなぁ〜。
メンヘラ彼女正社員も、こうなったことで化けの皮を剥いだけども、たとえ私が辞めずに残っていてもいずれ皮を剥いでいたはず。だからダメージの少ないうちに辞められて良かった良かった。
そして、お約束のように、私に次の仕事はない。
さて、吐き出したので明日から履歴書書く。本当に……履歴書書きたくないから派遣やってるのに……なんで結局履歴書書いてるんや…………。