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旧片上鉄道をたずねて

全線廃止となって31年。今でも地域に愛される旧片上鉄道。岡山県のローカル鉄道だ。
鉄オタほどの情熱と熱量はないが、ローカル鉄道が好きなのでずっと見てみたかった。

旧片上鉄道の吉ヶ原駅が、美咲町の柵原ふれあい鉱山公園内で保存されている。
動態保存車両の展示運転が毎月第一日曜日に行われているが、現在はコロナで休止中。

吉ヶ原駅駅舎
訓読み


線路を歩く

隣の黄福柵原駅までは線路を歩いていける。展示運転の際にはこの一駅間を車両が走る。
ごつごつまるまるした石はちょっと歩きにくい。青い空と線路を歩く夏はどうしてもスタンド・バイ・ミーを思い起こさせる。観たことないけど。でも、ロリポップ聞こえてくるよね。

いい山


黄福柵原駅

実は黄福柵原駅は元々あった駅ではない。展示運転を行い始めてからできたものだ。そのため駅舎も新しい。"黄"福なのは、美咲町の町おこし「黄福物語」からきている。

平成10年12月に展示運転を開始してから16年。 列車はついに、「次の駅」へと到着いたします。

23年前に廃止となった片上鉄道に「新駅開業」という、ちょっと不思議な歴史が刻まれました。

「~2014年11月2日の展示運転リポートより~ 黄福柵原駅 開業日の記録」,片上鉄道保存会
映る青空
2色のバラスト
線路の石って"バラスト"って名前なんだね。


第一日曜日に訪れたら展示運転はなかったけど、思ったより人がいた。
サイクリングで立ち寄ったり、映える写真を撮りに来たり、車両や駅舎を満喫しに来たり、子どもたちとのお出掛けだったり。
いろんな向き合い方がある。
いろんな向き合い方を受け入れてくれる場所であったように思う。
片上鉄道保存会を中心に大切にされてきた「片上鉄道」だからこそ、訪れた人の大切な場所となり得るのだろう。



簡単に片上鉄道について



平成3年(1991年)に全線廃止となった岡山県備前市の片上駅から久米郡柵原町(現美咲町)の柵原駅までを結んでいた鉄道。元々は柵原鉱山からの鉱石輸送のために建設された。廃止後の現在も片上鉄道保存会により動態保存活動が行われ、毎月第一日曜日には車両の展示運転も実施されている。

柵原鉱山跡地
ここに片上鉄道の終着駅である柵原駅があったらしい。鉱石をそのまま積める。
積出口かな?



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