抹茶ビアガーデンの新メニュー考案者に聞いた、こだわりと思い
レストラン1899お茶の水で、今年も夏の人気企画「抹茶ビアガーデン」がスタートしました!
今年はお茶を使った新作の料理とドリンク12品が新登場し、お茶づくしのビアガーデンを盛り上げています。
今回は、中でもオススメの新メニューを考案した、レストラン1899お茶の水の料理長 五十嵐清二、副料理長 恩田将司、アシスタントマネージャー 清水美沙の3名に、こだわりと思いを聞いてみました。
料理長考案!
イチオシの肉盛りプレートや、旬の食材を使った和食メニュー
抹茶ビアガーデンの新メニューは、どのように決めるのですか?
(五十嵐)料理人全員に案出しをしてもらい、店長、料理長、副料理長で協議をしたうえで決定しました。
おかげさまで抹茶ビアガーデンも今年で8回目。もっとお客様に楽しんでもらいたいという思いがあり、去年までの人気商品に加え、新作11品を含む過去最多の27品のお茶料理を提供することに決めました。
考案したおすすめメニューのこだわりを教えてください!
(五十嵐)オススメということで、「1899肉盛りプレート」「夏野菜の冷やしおでん」について、こだわりを紹介させてください。
まず「1899肉盛りプレート」は、抹茶ビアガーデンの目玉商品として、ビール全般に合う濃い味でありながら、最後まで飽きずに食べることができるメニューを目指しました。
1899としてお茶を使うことはもちろんですが、ただ焼いた肉を盛り付けるのではなく、味付けや調理工程など、ひと手間もふた手間もかけて、お茶の風味と料理の美味しさを存分に引き出しています。
特に、写真右上の“ほうじ茶ベーコン”は、脂の多いバラ肉を使っているので、くどく感じさせないように塩加減を調整し、火入れしても香りが飛びにくいほうじ茶で燻すことで、しっかりと香りづけしています。また、ベーコンの仕込み過程ではあまりしない低温調理というひと手間を加え、しっとり柔らかく仕上げました。
抹茶ビールの苦みとも相性抜群の「1899肉盛りプレート」は、自信を持って抹茶ビアガーデンのイチオシメニューといえる一品です!
続いて、あっさりと上品な味付けの「夏野菜の冷やしおでん」です。
個人的に和食の醍醐味の一つは煮物だと思っています。そこで、出汁の美味しさを含ませることができる和食メニューを考案しました。
こだわりの出汁は、かつおと昆布で丁寧にとり、コクを出すために隠し味でチキンコンソメを入れ、緑茶の香りも感じていただけます。
使用している夏野菜は、素材の美味しさを引き出すために、トマトは生のまま、ナスは香ばしく焼く、ズッキーニは素揚げ、オクラは塩ゆでと、調理方法を変えています。
夏野菜だからこその鮮やかな彩りもお楽しみください。
抹茶ビアガーデンへの思いをお聞かせください!
(五十嵐)レストラン1899お茶の水=抹茶ビアガーデンというイメージの方もいるかもしれません。
私がグループ店からレストラン1899お茶の水に異動してきた日が、抹茶ビアガーデンの初開催日でした。
怒涛の忙しさでしたが、自身にとって成長のきっかけになったイベントだと感じています。
店舗一丸となって力を入れているので、ぜひ抹茶ビアガーデンにお越しください!
副料理長考案!
華やかな盛り付けと鮮やかな彩りが映えるマリネ
考案したおすすめメニューのこだわりを教えてください!
(恩田)昨年の抹茶ビアガーデンでは、サラダ系のメニューが一品しかなかったのですが、需要があると感じたため、「煎茶チキンとフルーツの茶葉マリネ」を考案しました。
しばらくグループ店の日本料理店にいたのですが、ビアガーデンで日本料理の美味しさも味わっていただきたいという思いもあり、グループ店で人気だったメニューをビアガーデン向けにアレンジしました。
ビアガーデンというと、肉料理や揚げ物が多くテーブルが茶色になりがちですよね。そこで、テーブルが華やかになるよう色合いを意識し、味はもちろん、見た目にもこだわり、抹茶ビアガーデンの中で1番華やかなメニューになったという自信があります。
日本料理店で提供していたメニューは、味付けが塩とオリーブオイルだけだったのですが、ビアガーデンで提供するにはパンチが足りませんでした。ワインビネガーで味付けするなど試作を重ねて、最終的には自家製の玉葱ドレッシングを使うことで、さっぱりしながらもしっかりとした味付けに落ち着きました。
フルーツの酸味と甘みに加え、茶葉がアクセントになっています。お酢も効いているので、箸休めにもオススメです。
また、食材の大きさのバランスにもこだわりました。
見た目の華やかさに加え、口に運びやすく、食べ応えを感じてもらえるよう試行錯誤をして、今の形にたどり着きました。
抹茶ビアガーデンへの思いをお聞かせください!
(恩田)しばらくグループ店で勤務していたので、私にとっては6年ぶりの抹茶ビアガーデンになります。
今年の抹茶ビアガーデンは、メニューの品数、料理バランス、ドリンクとのペアリング等、トータルして過去一の完成度だと自負しています。
毎年進化し続ける抹茶ビアガーデンで、夏を満喫していただきたいです!
アシスタントマネージャー考案!
ほうじ茶ピーチミルク
考案したメニューのこだわりを教えてください!
(清水)私が考案したのは、ほうじ茶のほろ苦さと、ミルクのまろやかさ、桃のリキュールのフルーティーな甘さがマッチする「ほうじ茶ピーチミルク」です。
お酒は得意ではないけど、甘いカクテルなら飲める。せっかくビアガーデンに行くならノンアルコールではなくアルコールメニューを頼みたい。という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
私自身がそのうちの1人です。
既存のアルコールメニューは、料理に合うよう、甘さ控えめで炭酸を使ってスッキリ飲めるものが多かったので、甘めで炭酸を使わずまったりと飲めるお酒を目指しました。
夏を感じられるピーチリキュールと、口当たりの良いミルクを合わせることはすぐに決まったのですが、どのお茶と合わせるかは悩みました。お茶カクテルになかったほうじ茶を合わせることにしたのですが、ピーチミルクの甘さとさわやかさに、ほうじ茶の香ばしさをマッチさせるのが大変でした。
また、レストラン1899お茶の水は、1899アフタヌーンティープレートや季節のパフェなどスイーツが人気です。見た目でもアプローチできるようにこだわりました。
使用するグラスも何種か試し、コロンとしたグラスに層が映え、スイーツのように可愛く仕上がったと自負しています。
お茶フレーバーのポテトフライや締めのスイーツと合わせやすく、食後にもオススメの1杯です。
抹茶ビアガーデンへの思いをお聞かせください!
(清水)昨年の抹茶ビアガーデンでは、飲み放題メニューにお茶カクテルのラインナップが充実したことを理由に、何度もリピートしてくださる方が増えました。
また、飲み放題ではなく単品注文も可能なため、仕事終わりにおひとり様で、ご褒美ディナーとしてご利用される方も多くいらっしゃいます。
今年もおかげさまで初日から満席、先のご予約も増えてきています。金曜、土曜は事前のご予約がオススメです。
メニューも増え、昨年以上に色鮮やかな抹茶ビアガーデンをお楽しみください!
「抹茶ビアガーデン」概要
<開催日時>
2024年6月1日(土)~9月30日(月) 17:00~22:00(L.O.21:30)
※日曜・祝日は休業いたします。
<場所>
レストラン1899お茶の水(東京都千代田区神田駿河台3-4)
<料金>
飲み放題 3500円(120分制・L.O.30分前)
<予約方法>
HP、お電話(03-3251-1150)で承ります。
※ご予約は2部制で、入店時間は①17:00~18:00 ②19:30~20:00からお選びいただきます。
本記事のライター:渡邊純衣