【3分で読める】”丁寧さ”は時に心の距離を生む(木戸)
*博報堂時代の『心・技・体』…心㉒
こんにちは、HDAの木戸です。
今日は、早朝、軽めの内容で投稿します。今日のタイトルですが、チーム内で、相手をどう呼ぶかだけでも、信頼関係において受ける印象が違う、という点に触れたいと思います。
博報堂時代に、こんなことがありました。
当時、ビール・飲料メーカーさんを担当させていただいていて、だいたい3人で構成されたチームで普段の業務にあたっていました。
ディレクター(管理職)⇒先輩⇒僕という序列です。
ディレクターの上司は、営業チームのリーダーとして、緻密にリスクヘッジをしながらすごく丁寧に仕事を進める方で、非常にクライアントからの信頼は厚い方でした。
最初は、なかなか信頼は勝ち取れなかったんですが、半年、1年と時間が経つ中で、チーム内も良い役割分担をしながら進んでいっている時でした。
その上司は、体育会系とは対極にいる方で、感情的ではなく論理的で、ドライではなくウェットで、自分らしさを伸ばせというよりも自分を殺してミスを減らせ、というスタンスの方でした。
結論から言うと、僕の苦手なタイプのリーダーです。今日はあるエピソードを紹介します。
こんなことがありました。
ディレクターと2人で会議室には入らず、デスクでする簡単な打ち合わせの席でした。
その上司は、僕の企画書案に対し、「君の意見はそうかもしれないけど、俺はちょっと違うな」みたいなコメントでした。
僕は、企画書が通らなかったことよりも、『君』と呼ばれたことに相当な距離感を感じました。
それまで、一緒に仕事をして1年は経過していたと思います。
何度も飲みにも行きましたし、何なら距離を詰めたくて積極的に合コンにも誘ったりもしてました。(ちなみに2人とも独身でした笑)
でも、そんな僕を「君」と呼ぶ上司に、その瞬間、漠然とした距離を感じとりました。
ちなみに、そのディレクターのさらに上司にあたる部長さんは、当時僕のことを「お前!」とか「木戸!」とか呼んでいて、なんなら普段の愛称は”三等兵”だったので、どう考えても部長の方が乱暴な接し方であることは間違いありませんでしたが、、、
部長の方が身近な愛を感じました。
「”丁寧さ”は時に心の距離を生む」ということを学んだ経験です。
おそらく、お前!って呼ばれるより、君と言われた方が心地よい人がいるとも思うので、正解、不正解ではありません。
ただ、相手がどういうキャラか、どういう接し方が相手との距離を詰められるか。延いては、相手の良さを伸ばせるか?は変わってくるということです。
簡単なことですが、皆さんはどんな風に信頼関係を築いていますか?
では、今日はこのへんで。
このnoteでは、★色んな働き方、生き方があるということをシェアして、結果的に、多くの人が目の前の仕事に忙殺されるだけの人生ではなく、自分の意志で取捨選択した人生やキャリアを歩める世の中になることを願って書こうと思います。僕にとっては、博報堂時代のサラリーマン人生も、その後のフリーの木戸俊介としての経験も、どちらも欠かすことはできません。両方あるから、今の木戸俊介がいると思っています。そういう意味では、特に、今後の将来に対する期待と不安が入り混じる同世代、★29歳~35歳の企業マンに向けて話すつもりで書けたら良いなと思っています。