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MDMA支援療法(Lykos Therapeutics)
MDMAは重度のPTSD(心的外傷後ストレス障害)の治療法として、フェーズ3の臨床試験で注目を集めています。実は2017年にブレイクスルーセラピー指定を受けてて、専門家はずっと注目していたみたいです。
最新の研究では、MDMA支援療法(MDMA-AT)がPTSDの症状を著しく軽減することが示されています。
【Lykos Therapeutics】
— チクチク@製薬ブログ (@mrnetinfo) February 11, 2024
FDAが心理療法併用下におけるmidomafetamine (MDMA)によるPTSD治療の新薬申請を受理&優先審査指定👏#製薬プレス解説
申請は、MDMAがPTSDの症状緩和に有効で安全であることが示されたフェーズ3試験に基づく。承認されれば、この種の治療法としては初めての事例… pic.twitter.com/xkeoxb0icO
なお開発元のLykos Therapeuticsは非上場企業です。従いまして、今回はアナリスト評価はありません。
作用機序
MDMA(3,4-メチレンジオキシメタンフェタミン)は、脳内で主にセロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリンという神経伝達物質の放出を促進することで作用します。これらの神経伝達物質は、感情や気分、睡眠などを調節する重要な役割を持っています。
MDMAの特徴的な作用の一つは、セロトニンの再取り込みを阻害することです。
これにより、セロトニンが神経細胞間のシナプス間隙に長時間留まり、その効果が増強されます。
これが、使用者が感じる幸福感や親密感の増加、感情の開放に寄与しています。
ただし、MDMAはドーパミンやノルアドレナリンに対する作用も持っており、これらも気分や行動に影響を与える可能性があります。
MDMAの使用は、脱水症、高血圧、心臓や腎臓の問題、体温の異常上昇などの健康リスクを伴います。これらの副作用は、特に大規模なイベントやパーティーで使用されることが多いMDMA使用時によく見られるものです。
要約すると、MDMAは脳内で「幸せホルモン」のような役割をする物質の量を増やし、その結果として幸福感や社交性の向上を引き起こしますが、同時に体温の上昇や心臓への負担などの副作用も発生することがあります。
臨床試験
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