『ブルーヘロンのいる森で約束したこと』第71話
「フォルテ、もう一度伝える。そろそろお前の今いる居場所へ案内してもらおうか」
ブルーヘロンは三度、強くしっかりとした声で伝えた
フォルテはもう抵抗することもできずにいる自分を認め始めていた
しかしまだ彼には今までの勲章、この森最強のモンスターという彼にとっての名誉を手放せずにいた
その葛藤はブルーヘロンにもみてとれた
ブルーヘロンはまだ時間が必要なのだと悟った
またそこから静かな時間が流れ始めた
フォルテはこの静かな時間が苦痛だった
ようやく力を振りしぼり自分の左の翼を思いっきりブルーヘロンにぶつけた
力の限りぶつけてみた
しかしブルーヘロンはその左の翼を力強く、そして冷静に振り払ってみせた
そこには傲慢さもフォルテに対する哀れみも感じられなかった
ただ、その左の翼をあるがまま受けとめただけ。。
そう感じさせた
フォルテはそれがまた信じられずにいた
(いったいブルーヘロンはこの俺のことをどうしようというのだ。。俺は敵ではないのか。。
いや、どう考えても俺はブルーヘロンの仲間を次々にこの手に落とし、俺の思うままにあやつっている。
ブルーヘロンにとっては許せる相手ではないはずだ)
♡続く♡
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私は自分の親との関係が良好でなかった為いろんな経験をしました。その経験を活かしてお母さん、お父さんの子育てのストレスが解放される楽しい時間を、たくさんの子供たちに笑顔を提供していきたいと全国の舞台で朗読劇、楽しいパフォーマンスをやる事を目標にしています。応援よろしくお願いします♡