『ブルーヘロンのいる森で約束したこと』第90話

第89話続き

その願いはブルーヘロンから伝わり、今や森じゅう
みんなの願いとなっていた

もちろんアリュールもそう願っていた

そして誰ひとりフォルテを敬遠する者などいなかったのである

アリュールもそしてブルーヘロンもこの森を地球を愛していた

それは他の仲間も同じ想いであったのだ

おそらくフォルテの内にもその想いはあるだろうとアリュールは感じていた

地球に生きる人類同様、動物も植物も生きとし生けるものはみな同じ、ひとつに繋がっているとブルーヘロンが言っていたことをアリュールはいつも思い出していた

この森にいるフォルテの生い立ちを知っているわけではないが、ずっと孤独でいたことだけは知っていた

孤独とはけして悪いものではなく、自分の気持ちに気付けたり周りの気持ちにも寄り添うことのできる宝になるとアリュールは思っていた

だが時に孤独とは正しい道からはずれ、道を迷い見失ってしまうものでもあることもアリュールは知っていた

フォルテは今、道からはずれてしまっているのだろう。。そう思っていた

　　　　　　　　　　　　♡続く♡