損失回避による自粛行動を少しでも変えるため、良い方法はないだろうか。
新型コレラウイルス感染拡大をうけ、日本政府は全国の小、中学校、高校、特別支援学校に臨時休校を要請しました。また、感染しやすい環境下への外出自粛、症状のある人は自宅療養するように、行動指針も示しています。
問題は感染だけではありません。NYダウはリーマンショック以来の下げ幅を記録したことが象徴するように経済への不安が世界に広がっています。
これから、新型コレラウイルス関連の問題により、自己の健康と資産を守るといった損失回避による自粛行動が増えると予測できます。こうなると、飲食店やホテル、観光施設やイベント業に大きな影響を及ぼすでしょう。
損失回避による自粛行動を少しでも変えるため、良いアイデアはないでしょうか。
わたしは、飲食店向けに、自粛行動を変えるアイデアとして、「1日○○限定」サービスを提案します。
これは、「コカコーラ その場で当たる!東京2020オリンピック観戦チケットキャンペーン」を参考にしたアイデアです。
この観戦チケットキャンペーンは、コカコーラの製品に掲載されている「応援マーク」を「Coke ONカメラ」でスキャンしてポイントを貯め、12ポイント貯まると、観戦チケットに応募できます。
このキャンペーンの面白いところは、1日1回しかポイントを貯めることができないことです。1日1回という制限を設けることで、ポイントを貯める機会を逃してはならない、という損失回避の力が働きます。
これが1日の制限ではなく2日間であったら、どうなるでしょう。今日ではなく明日やろう、という具合に、惰性の力が働くことでしょう。結果、キャンペーンへの関与度が下がると予測できます。
このように、1日○○限定という制限を設けることで、損失回避の力を引き出し、行動につなげる効果が期待できます。
例えば、
1日5名に、スペシャルメニューを提供
1日8杯に限り、スペシャルボトルを提供
1日7名に、お得なスピードくじを進呈
のようなサービスです。
決して真新しいサービスではありません。ただ、行動に働きかける要素が含まれているサービスです。
ただ、このサービスは告知力に左右されるます。来店した方にしっかりと伝えることで効果が機能します。少しでも効果を発揮してくれることを期待します。
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