百万回接種/日で考えてみた
接種目標は百万回/日だそうです。
でもコロナ前の生活まで、つまりワクチンの効果が出るまでには『今から五か月強かかる』ことに気づいていますか?
(以降、で済ますや面倒だから止め『ます』)
「百万回ってすごい数字だ」と感心してはいけない。
日本人口が約一億三千万人というさらに巨大な数字であることを忘れてはいけない。
集団免疫には人口の八割が必要があるから、まあ、概算で八千万人。
ファイザー製は二回摂取するから、八千万人は一億六千万回。
これを百万回/日で割ると、160日。
五か月強。
政治家は責任を取りたくないから、明確な数字での約束をしたがらない。
でも、少しでも『成果』があると、自分の手柄にして大げさに宣伝する。
今回の百万回/日も同じである。
対象の人口が一億を超えていることには触れない。
嘘ではない、触れていないだけ。
すると、「百万回ってすごい。あの政治家さんは良くやってるね」と評判になる。
真の政治家は絶えず『分母』を見ている。
票田稼ぎの政治家は、少しのことでも自分の手柄にして吹聴しまくる。
さらに情けないことに、視聴率が欲しいマスコミは気を引く言葉を喜ぶ。
だから、大した数字ではない百万回が大げさに取り上げられる。
恐ろしいことに、百万回を宣伝する政治家自身も「これはすごいことだ」と信じ切っている。
日本人口がさらに巨大な数字であることを無視し、いや、考慮は必須であることを『知らずに』自分でも称賛する。
本当に『知らない=意識すらしていない』のだろう。
一億人以上の国民が対象でありながら、日常の範囲でしか考えられない政治家ばかりだからである。
そして、国民も巨大な数字が理解できない。
百万回でも日本では半年かかる。
一万回/日でも人口が十万人の国なら、ひと月かからずにワクチン効果が得られる。
全ては、差し出された数字ではなく、それを基にした計算が必要なことを誰も意識していない。面倒くさいから、計算しない。表面だけ見る。
政治家も、彼らに翻弄される国民も無知あるいは怠惰であるのが現実だ。
せめて、次世代は良きことを祈るしかない。
bye
ありがとー