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竹富島、良かったけど

カエル男です。

秋休みを利用して八重山諸島の旅に行きまして。竹富島と石垣島に1泊ずつして来ました。

竹富島、10年くらい前に行ったことあるんですが、日帰りのため完全に満喫できませんでして。なかなか行く機会もないので、多分最初で最後に泊まりに行くことになった次第です。

ご存知、竹富島にはコンビニはもちろん、スーパーもありません。地元の方は、石垣島まで船で買い出しに行かれるそうです。

ちなみに、石垣島にはファミリーマートが20件くらいありますし、ドン・キホーテもありますし、去年だったかニトリも出来たので、かなり何でも揃う状況になってます。

話を戻します。竹富島で、昼ごはんと夜ご飯を食べることになったんですが、当たり前ですが、飲食店が少ないんです。昼はまだアレですが、夜になると、本当に限られてます。

ホテルの方に伺ったところ、夜空いてない店もあるので外で食べるなら予約した方が良いですよ、とのこと。なんでも、数件しかない夜の飲食店は、順繰りに不定期で休みをとったりするのだとか。

確かに、紹介された飲食店に電話したところ、1件はお休みで、1件は忙しいのか電話に出られませんでした。

観光客とか一定数来るでしょうから、ガッツリ営業すればお客さんは来ると思うのですが、ホテルの方曰く「店の方はご高齢で、孫のためとか家族のために営業されていて、そちらを優先されて店の開け閉めをされるんです」とのこと。

ゴリゴリにビジネスとしてやってる、と言うより、ボランティアと言いますか、趣味に近い感覚なんでしょうね。

それなら、沖縄移住したい方とか、飲食店を新たに始めたい方とかに任せたら良いのになぁと思ったんですが、「それも難しいんです」と。島の決まりで、外部の方が新たにビジネス始めるのが困難なんですって。

それがコチラ、竹富島憲章です。

竹富島の港に貼ってありました

保全優先の基本理念1条にある「島の土地や家などを島外者に売ったり、無秩序に貸したりしない」の影響なんだと思います。

字面だけ読めば、島の土地や家を島外者に売るのはいかなる場合でもNGなんでしょうが、秩序を守れば・良識の範囲内であれば貸すのはOK、ということなんでしょう。

ただ、憲章全体からも醸し出されるように、そうした土地を島外者に貸し出すことを推奨してる訳ではないでしょうし、何ならなるべくならやめて欲しい、的なニュアンスなんだと思います。本当は貸し出したくもないけど、それだとアレなので、エクスキューズの意味合いで「無秩序に」を足した気さえします。

そもそも「無秩序」の定義も曖昧ですから、代表者とか関係者の誰かが「それは如何なものか」的に物言いをつけたら、NGになりそうです。

何とか新たにビジネスを始められたとしても、いつこの竹富島憲章に触れてしまうかも分からないなかでは、落ち着いていられないと思います。

なので、既存の飲食店が、無理のない範囲で、細々と営業される現状が続くんだと思います。

竹富島の保全優先、それは素晴らしいと思います。あの景色や雰囲気を味わいたくて行くんですから。

一方で、これからの島の発展とか経済を考えると、どこかで破綻が来てしまうのではないかと思います。

なんとも難しい話だなぁと思いました。

では。

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