就活生に告ぐ、非上場の同族経営会社はヤバイという話
さて、2024年のGW前半戦、今年は中3日ということで前半、後半にスッパリ分かれている人もおおいのでは?
え?中3日全部お休み?
それは、それは・・・働き方改革万歳。\(^o^)/
さて、一つ前の記事で、人は皆パワープレーをしたがるという話を書きましたが、最近でちょっと感覚のズレたパワープレーの例がニュースになりX界隈でも盛り上がりました。
そう、あの愛猫家御用達のチュールを作っている会社、いなば食品のニュースです。
社宅環境のあまりにもの劣悪さに、新入社員の9割が入社拒否というニュースに端を発する一連のニュースである。中には新入社員のご両親がその状況を見て「これはあまりにも酷い」ということで入社をやめさせたという話も出ている。
これも、一種のパワープレーとも言えるだろうが、このニュースに強い違和感を覚えたひとも多いであろう。
「はぁ?この令和の人材不足、新卒採用激化の時代に?」
その後、続々と出てくる内部リークの情報を見ると、いかにも昭和チックで昭和時代にタイプスリップしたかのような感覚を覚える。まさに、今の令和の時代にこんなんあるのか?である。
社員の社宅に関しては会社側が色々言い訳、裏工作までしているが、記事の中でも見逃せないのは初任給が入社前の説明と実際で3万円もの格差があったということである。
会社側は「誤解があった」と言い訳しているが、そもそもお金に関して、特に初任給は職業条件の中でも優先度が高い。誤解があってはならない。会社側が入社前に誤解の生じないようにきちんと学生側に明示すべきである。それがなされていなのは大きな問題。
と、言うかいなば食品は社宅の条件を始め、初任給などもうまくグレーにはぐらかして学生達を釣っていたと想像される。
いなば食品に関してはニュースやXの投稿で掘れば掘るだけ、昭和チックな企業体質が浮き彫りになってくる。
上のふつめの記事のXのリンクにもあるが、
会社に対する非難や悪い評判に対して口止めをした上で、
退職者は同業他社への転職禁止
違反したら“年収”を罰金
転職先は事前に申告必須
申告しない場合は退職証明を出さず、転職を妨害
転職サイトにいなば食品の悪口を書き込んだ人間は訴訟 ・会社批判は成長するいなば食品への嫉妬から来る
同業他社への転職禁止、退職証明を出さない等は明らかに職業選択の自由に違反しているし、退職者に転職先の申告の義務はない。
メールの内容を見ると労働基準法に違反しているんじゃないか?と思われる箇所が多数ある。
このいなば食品の一連のニュースに関して最大の疑問は
去年はどうだったのか?その前、その前の前の年はどうだったのか?
である。おそらく、この昭和チックな企業体質は今に始まったことではなく、創業からずーと続いて定常運転だったのではないかと想像される。
なのに、何故今年になって急にニュースになったのかが腑に落ちない。若い世代が少なくなり、新卒採用が激化して学生の取り合いになったのも、もう何年も前からである。
就職氷河期の時代であればいなば食品と似たような企業はあっただろう。ま、あっても不思議ではない。しかし、新卒採用が激化してから今日までいなば食品は新卒を計画通りに採用できていたんだろうか?すぐに退職する退職RTA、1年目で退職者はいなかったんだろうか?(初任給が入社前と3万円安くても、文句も言わず入社していた人がいたのか?続報求む)
まー、まー、まー、時代錯誤もはなだたしい昭和チックな企業体質、これも、同族経営が成せる業であろう。
同族経営で思い浮かぶのが、去年ニュースになったこの2社であろう
ジャーニーズ事務所
ビックモータ
数々のニュースになり、ライブ配信の記者会見で炎上したり、名言を残したり、で改めて説明するほどではないと思うが、どちらも創業者が絶大な実権を握っていた同族経営の会社である。上場しておらず外部からの干渉がないため、自分たちで好き勝手に運営できていた。(逆に、好き勝手やりたいから上場しなかったのか?)その末路はニュース等で報じられておりご存知の通りだと思う。
いなば食品も株式会社ではあるものの上場はしておらず、上記の2社同様、創業同族で好き勝手に労働基準法に違反するようなマイルールが横行する企業体質になっていた。
同族経営は同族の偏った価値観で運営されることが多く、コンプライアンス、法令を無視したマイルールが横行しやすい。経営が間違った方向に進んでも創業者が絶大なる権力を持っていると誰も進言できず、軌道修正がされない。非上場であれば、外部からの目にさらされることもないので、尚更のことである。
来年春の新卒の学生に対して声を大にして言いたい。
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★ 非上場の同族経営の会社はやめておけ ★
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