日の丸半導体、復活になるのか?
ここ最近、半導体産業の動きが激しい
九州熊本にTSMC誘致に続いて、北海道千歳にラビダス誘致の話もだんだん具体的になってきた。当初、九州熊本TSMCに比べ2桁少ない700億円のくらいの投資で、半導体産業にして少なすぎ。大丈夫か・・・?と思ったが、最終的に2028年まで7兆円ぐらいの投資になった。7兆円なら十分戦えるんじゃないか?
ここで、半導体ネタをいくつか。半導体産業といっても、様々で結構、分野も広い。工業製品はみなそうだが、段階を大きくざっくり分けると、設計、製造、検査(テスト)がある。IT業界でも同じだ。(正確に言えば、もっと細かくわかれるが)
半導体も1社で設計〜製造〜試験まで行う会社(昔の日本の半導体製造メーカ)もあれば、バラバラで設計だけ、製造だけ、検査だけ行う会社もある。
設計のみで代表的なのがArm。スマホのCPUとしてArmは今はメジャーだが、Armの会社は設計のみで製造はしていない。設計情報をライセンス提供して、そのライセンス料で成り立っている会社である。
製造のみは今、話題になっているTSMC。TSMCは色々な会社(Appleも)の製造委託を受けている。
半導体の検査だけを前面にだしている会社はあまりないかもしれない。が、日本は半導体製造装置のシェアは高い。同じように半導体の検査装置を作っている会社はたくさんある。昔は、アドバンテストとかは有名だったんだが、今はどうなんだろうか?
「ファウンダリ」というのはTSMCの誘致が決まってから、さかんにニュースに流れているのでご存知だと思うが。OSAT(オーサット)というのは初めて聞いた。
あと、半導体の種類である。PCやスマホのCPU、メモリに使われるような汎用的なものから、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)と呼ばれる特定用途のために、ワンチップにまとめられたもの。あと、最近EVとかで話題になるパワー制御半導体。その他、センサー等など、たくさんの種類がある。
それぞれ製造する半導体の種類によって工場のラインもそれ専用である。なので、半導体工場だからといって何でもかんでも製造できるわけではない。半導体の種類(用途)によって決まっている。
あとは、半導体産業で話題になっているのは半導体不足。いったいいつになったら解消するのか?TSMCやラピダスの誘致で少しは解消に向かうのか?それでも年単位はかかるだろう。わたくし、ワニも一番困っているのは車を乗り換えられないことである。もう12万キロ超えているのだが、前回の車検の時にタイミングを逃してしまった。一体、何万キロまで乗ればいいんだ。それまで持つのか・・・?
半導体不足の原因についてはこの記事をご覧ください。なんだか・・・純に半導体不足じゃなくて、日本の車メーカの商売が下手なんじゃないか?と思えてくる。
ま、そんな、こんなで、最近は毎日、何らかの半導体に関するニュースが流れてくるが、この波に乗って日本も昔1980〜90年代のような日の丸半導体が復活するのだろうか?
いや、復活してほしい。それを願っている。