色恋システムにおける夢の世界と現実の世界のギャップ
また、こんな事件が。似たような事件が何度と繰り返され、無くならない。
事件の詳細やゴシップネタは各ニュースやX等で流れているので、ここで詳しくは述べない。問題はこのような色恋システム、色恋ビジネスである。
図式はサービス提供社側の女性に消費者側の男性がお熱を上げ、過度な期待を寄せて、高額な金銭を投入したがその見返りがない、逆上という・・・いつもこのパターンである。
これは、男性 → 女性 だけかと言うとそうでもない。逆方向の 女性 → 男性のパターンもある。記憶に新しいニュースとしてはこれだろう。
どちらも似たようなパターンである。どちらも加害者側に対して同情する意見がX等で見られるが、いかなる理由があろうとも殺人、傷害は犯罪であり、どんだけ同情されても無罪放免にはならないし、罪が軽くなるものでもない。
今回は、これらの色恋システム、色恋ビジネスにターゲットを当ててみよう。私、ワニはもうアラ還で、今更、色恋なんてないし、今までそんなに飲み歩くこともなく、ウォータビジネスには殆ど縁がない。
しかし、ウォータビジネスと言えどサービス業である。他のサービス業(弁護士、コンサル、システム開発、等など・・・いきなりビジネスライク vv)と同じである。
適正なサービス内容に対して適正な料金であれば何ら問題ない。
しかし・・・その「適正」というのが、サービス業は難しい。製造業とかであれば「物」の1個に対して単価が決まっておりその個数で料金が決まる。また、単価についてもその物理的な「物」の質が目に見えるので単価を決めやすい。消費者側もそれに納得しやすい。
しかしサービス業は難しい。サービスは「物」ではない。全く同じサービスでも受け手である消費者によって「神サービス」であったり「クソサービス」であったり、こんな経験はないだろうか?
また、その特性を逆利用してサービス提供者側から消費者側に料金をアオッたり(所謂、ぼったくり)する輩もいる。(ウォータビジネスに限らず)
何にしろ、サービスに対する価値、対価というのは流動的でTPOによってコロコロ変わるので困ったものである。
上のような事件も適正なサービス内容に対して適正な料金で遊んでいるうちは問題なかったのであろう。ほんの束の間の決まった時間を決まった料金で、ちょっと普段の生活、世界から離れて夢の世界でストレス発散する、時間が来たらまた元の世界に戻る。
しかし、ここで資本主義の原理が働く。
サービス提供者側はより多くの売上を確保するために、消費者の数も、訪問回数も劇的に変わらないとしたら客単価(消費者1人が1回あたりの買い物で支払う平均額)を上げるしか無いのである。
そう、2倍の価値のあるサービスを提供して2倍の対価を貰えばいいのである。
しかし、そう簡単に2倍の価値のあるサービスを創生はできない。あの手、この手で小手先で手を変え、品を買え「これは今までの2倍の価値のあるサービスです」となる。
一方、消費者側も今までの2倍の価値のサービスを受けようと思ったらより2倍の金銭を投入すればいいのではないか?と考えるが大概の場合(上の例が示すように)2倍の価値のサービスは受けられない。
ここで、サービス提供者側、消費者側、お互いに麻痺している。
これがエスカレートした結末が上のようなふたつの事件である。4桁万年投入して期待した対価が得られないのが判ったところで、夢の世界から現実の世界に戻され、逆上するのである。
結論は・・・
ウォータビジネスは適正なサービス内容に対して適正な料金の範囲で楽しみましょう。