夏草の茂れる朝の畦道に獣は跡を刻みてゐたり　　　　　　　　　　　　　　【畑とごはんと猫便り】vol.11

畑の近くに田んぼがあります。その近くには小さな用水路が流れているのですが，水辺に土が出ていました。足跡もあったので，猪が水を飲んだりしているのかなと思っていたのですが，いつの間にか，畦道に猪対策の電柵が設置してありました。田んぼの周囲だけではなく，畦道の入り口と出口に電柵があり，私は，自分の畑に行くとき，この電柵をまたがなくてはならなくなりました。　

田畑のことってなかなか折り合いをつけるのは難しいものです。ご近所さんも猪に田んぼを荒らされるのは嫌だろうし，私も電柵をまたぐのは嫌ですが，畦道の電柵を撤去されるまでは我慢するしかありません。電流が体を突き抜けませんように。最大の注意を払いながら，毎日，電柵をまたいで畑に行っています。年老いた！？体には，まるでハードルのよう👣　

猪たちが当たっても痛いだろうなあ。。。なんだか複雑な気持ちです。猪が人里にやって来たのは，人間が自然との共生の仕方を間違えたからなのにね。でも，せっかく育てた野菜はちゃんと収穫したいので，わたしの畑には，猪が嫌がるネットやピンクのリボンを張っています。効果があるのかどうか分かりませんが，今まで周囲に足跡が残っていたことはありますけど，ネットやリボンの中に入ってこられたことはありません。これからもどうか入ってこないでね。ここでの猪突猛進は禁止です(ー_ー)!!

【短歌】　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　夏草の茂れる朝の畦道に獣は跡を刻みてゐたり　　　　　　　　　　　　　

電柵に閉ざされてをり。青茄子のしとどの雨に腐（くた）れるを見ゆ

【今日の一品】　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　塩豚のバジル添え（猪肉ではありません＾＾）