鯛のススメ (ゴジラクリプト)

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劇場型人生④ 理想の女と国境の狭間で

タイに住んで数年もすれば日本人がタイ女性に騙されるケースを耳にタコができるほどよく聞く。広瀬もその比ではないと言いたい所だが彼の場合はその騙される日本人の中でも群を抜いて珍しい人に入るだろう。 なぜこうも簡単に騙されるのか。答えは彼の人柄にあった。 広瀬は情に熱く、かわいそうな人を放って置けない。例えば道端で花を売っている花売り女性に対してもかわいそうだから買ってやろう、と思うのだ。しかし、実際は路上で花売り商売している人の収入がだいたい大麻などのクスリを買う為のカネであ

    • 4話目の執筆を始めて行きます。あの、、、ありがとうございます🙏 タイ仮想通貨オフ会を月1に開催してます。昨夜参加された方で「読みたい」「ファン」と言われてしまうとそれはそれは結構恥ずかしいのですが同時にとても嬉しいです。

      • ちょっといろいろあって仕事(8時-17時の副業)で消耗してます。そのうち続きを公開します。。。スキとか来てて恐縮ですm( ) m っていうか、こんな落ちぶれた人の話を読みたいのですか、ってのが本音です。稚文、乱文、恥ずかしい限りです。よろしくお願いします。

        • 劇場型人生③ 出稼ぎの女

          マレーシアの首都クアラルンプール。そこへ広瀬(30)は降り立った。 1998年6月30日に開港したクアラルンプール国際空港(KLIA)は、ツインタワーの次にマレーシア人が誇る美しい建造物とされる。KLIAは、「森の中の空港、空港の中の森」をテーマに、世界に名を馳せた日本人建築家、故黒川紀章氏が設計を担当したようだ。メインターミナルを大成建設にて、サテライトを竹中工務店で施工するなど、日本の技術力を駆使したアートである。 マレーシアの国教はイスラム教なのだが至るところに仏教、ヒ

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        • 劇場型人生
          4本

        記事

          劇場型人生② 南に堕ちる太陽

          いつも小生はただ単に暇つぶし程度に広瀬と事務所で会っていた。彼について知っていることと言えば、2012年に陸路からタイに入国しそのまま移民したことくらいだろう。彼との関係を回想すると、自分は普段から他人事には無頓着で、自分以外の人生に興味があるのはカミさんだけでいいと、人間はそんなものなのだと自負していた事を改めて悟った。ただし今回はちょっと違った。 「広瀬さん。そもそもなんでタイにきたんですか。私のように両親や実家がバンコクにあるわけでもなくー」 そこが事のはじまりだ、

          劇場型人生② 南に堕ちる太陽

          劇場型人生① 広瀬とタイ

           2015年の夏に小生が広瀬に出会ったのはとある展示会場に出展していた時だった。午後6時になり展示会が終わってこれから撤収しようと思ったときに突然と現れた。 「あ、すいません。営業かけていいっすか~?」 、とどこかの会社の会社案内をうちわ代わりに扇ぎながら脂ぎった中年ビジネスマンがタイ人スタッフとやってきたのである。本当にいい迷惑だったが彼の話を聞いた。 そんな広瀬との付き合いはもう3年目に入る。よくTPOをわきまえて行動することが成人としてのモラルであるといわれている

          劇場型人生① 広瀬とタイ