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私のお城
こんばんは。
今日も暑かった。そろそろ、コンクリートがじりじりし始めるかも。
夏が片足突っ込んできたと思って油断していたら、もう胸のあたりまで浸かってしまっていた…
今日は、夜にちょっと外出する用があったが、あまりにもビール日和すぎたので昼から一杯やってしまった。詳しく言うと、一杯やりながら料理をしていた。何とも言えない背徳感…
サラリーマンたちが行き交う上野で昼の2時から飲んでるような気分になれた。
私の家庭は、祖母が調理師免許を持っていたり、母が海外旅行好きで訪れた国の料理を再現してくれたりしていたので、幼いころから料理に対しての興味関心が非常に強かった。
キッチンが自分の身長ぐらいの高さだった時、祖母や母が並んで料理をしているのを見ると、私は決まってその間に入り込み、足元に小さな台を置いてもらって、その上に立ちながらトマトのヘタを取ったり、卵を割ったり(潰すが正解なのかもしれないが…笑)していたそうだ。
玉ねぎを切っている母の横に立った時、涙が止まらなくなった苦い思い出もある。私は、それからしばらくの間は冷蔵庫の陰から母たちのことを眺めるだけで、調理現場には近づかなかった(笑)
それからあっという間に10年以上が経つ。
今でも母とキッチンに立ち、一緒にご飯を作る。
夏の夕暮れ時に肩を並べて、ご飯を作る。
あの瞬間が私は大好きだ。
祖母がよく作っていた優しい味の家庭料理や、母の感性が光った魅力的な味は、今の私には到底再現できない。
でも、私にはそれらを受け継ぎ、守っていく使命がある。
東京のマンションの一角にある狭いキッチンも、実家の暖かい時間が流れるキッチンも、将来結婚したときに出会うであろうピカピカのキッチンも、すべてが私のお城である。
もっとたくさんの料理を覚えて、このお城からたくさんの笑顔を生んでいきたい。
(ですます調やめて書いてみたけど、なんか慣れぬ…!(笑))
じゃまたね。シーユー。