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アサーティブコミュニケーション(研修に使えるPPT資料付き)

こんにちは。
今日は、社内研修で使っているアサーティブコミュニケーションの資料を提供します。


わたしは、今の職場(一人職場)に入ってから、他の地域の関連会社の保健師からいろいろと教えてもらいながら、なんとか一人でがんばってます。
前任の保健師さんのときは、体系的な健康管理に関する研修は、突発的なものを除いて定例のものはなかったのですが、私が入ってから、たまたま産業医・保健師にメンタルヘルスの研修をやってほしいと上司からの依頼があって、そこから毎年少しずつ社内の階層別研修に組み込んでくれるようになり、研修講師をする機会が増えました。
メンタルヘルス研修だけで、今はセルフケアとラインケア含め、7つのコンテンツを階層別に実施しています。


他の保健師の活動(資料や研修内容の共有)を知ることの意味

メンタルヘルス研修を体系的にやることになったきっかけは、アサーティブコミュニケーションを支店長全員にやらせていただいてからです。その後、組合の研修によばれて実施したりして、意外とどの層にも実施しやすいコンテンツだなあと思っています。
今日は、みなさんが研修を頼まれたときに実施しやすいように、その資料を共有できたらと思ってこちらに載せることにしました。

それはなぜかというと・・・
冒頭の「他の地域の関連会社の保健師からいろいろと教えてもらいながら」のところに戻りますが、今のところにきて、本当にいろいろと資料をくれたり、やり方を教えてくれた(しかも惜しげもなく!!!)保健師の先輩たちがいて、なんとかここまでこれたんですよね。本当に感謝しています。
なので、わたしも、「自分がよくしてもらった分、私も他の方にどんどんあげる!」をモットーとして今の職場では横のつながりも大事にし、資料をくれたり教えてくれた先輩たちのように、おしげもなく共有することを意識してやってます。
できばえがいいものじゃないかもしれないですけど、私の作ったのをみて「ここが見にくいな」「この順番話しにくいな」とか「これはこんな風にすればいいのに」と批判的な感覚でもいいかと思っています(無責任笑)。

なんか、見本があればマネもできるし、イメージもしやすいし、みなさんが「研修やって」となったときに、役立ち度0ではないと思うので、使ってもらえたらなと…


最近、X(Twitter)やnoteでは、私が日々感じたこと、体験したことなどを共有するようにしています。読んでくださってる方は数は少ないでしょうが、一人でも二人でも助かる保健師さんがいるといいなと思うし、私自身が、誰かのためというより、自分のためにやっているんだって感じが強いです。まとめたり、発信するためには、また学びなおしたり、考えを深めたりしますので、自分の勉強になり、スキルが磨かれる(きっと笑)と思う。それは、日頃の活動の中にどんどん活かされていきます。安全衛生委員会で意見を求められたとき、個別の相談対応で本人と面談するとき、人事と連携するとき、所属長からの相談に応じるとき、職場のアセスメントをするとき、それを伝えるとき・・・
いろんな場面で、「まとめる、言葉で表現する、相手がわかるように伝える」技術につながっていくのではないかと思うので、失敗してもいいからどんどん経験して考えて、改善していけるとよいかと思います。保健師の究極は「表現力と想像力と調整力(コーディネーターの役割)」だなと思うし。
そして、もしこのイケてない?資料を見た方からご意見がもらえれば、私自身が、また次の研修に向かう際のブラッシュアップにもつながるし。
いいことづくめです。


そして、資料とか、研修の内容とか、一生懸命作っても、どんどん情報が古くなるんですよね。しばらく経つともう使えなくなる(全部じゃないけど)。出し惜しみしてももったいないです。活用してもらわないと単なるお蔵入りです。
うちの会社では、専門職同士でミニ研修会をして(近くの地域同士で集まって、運動指導得意なこの人が運動の取り組みの講師、禁煙はこの人、職場環境改善はこの人、と)自分たちで講師の役割をそれぞれ担い、教え合うことをやってきました。今はそれが拡がって、全国の保健師で研修会をやっているので、その年その年の運営委員がおり、研修の企画・運営・事務局への打診・講師とのすり合わせなどをやっています。

話が逸れましたが・・・
こんな風に、自分たちの作った資料は、専門職同士で共有して、さらにいいものができて、となっていくので、使えるうちにどんどんどうぞーということで、職場の(関連会社の)先輩たちを見習ってこちらに載せて、みなさんにもぜひ使っていただけたらと思います。


研修はただ研修をやっているだけじゃない!

研修では、「今日はこのことをしっかり伝えたい!」という個別アプローチへの目標ももちろん大切ですが、みなさんが日頃の業務で感じていることから、「こうなったら全体がよくなる」ということを意識してお伝えできるといいなあと思います。
日頃、保健師は、体調を崩した方と接することがどうしても多くなってしまいがちですが、研修では元気な人も含め、管理職も、それ以外の方も…
いろんな職員に、保健師という存在を知ってもらうのに一番効果的な場です。研修が体系化されていると、まんべんなく職員に顔を売ることができ、そのことが日頃の相談しやすい環境づくりにつながったり、健康管理活動を浸透させることにもつながっていきます。なので、たかが一時間の研修でも、わたしにとっては、日頃の組織の中で進める健康管理活動をいかに推進していけるか左右する大事な取り組みだと思ってます。そして、みなさんの貴重な勤務時間をわざわざ健康管理のために使わせていただけるということを保健師がしっかり受け止めて、どんな時間にしたらよいかを考えていけるといいのかなと思います。

単に自分のコマ(研修)だけに目を向けるのではなく、日頃の役員や人事、所属長、それ以外の職員としっかり対話ができていないと、企業の中での理念や現在直面している経営課題などがわからず、自分が考えたテーマがみなさんの知りたいこととずれてしまったり、響かなかったりします。
なので、研修ひとつをとっても、日頃の保健師としての健康支援活動の集大成が求められるのではといっても過言でないくらい(いいすぎかもしれませんが笑)研修内容をしっかり聴いてもらえるかどうかは、保健師の普段の地道な活動が試されているかもしれないなと感じます。

集団を対象とした研修(健康教育)は、個別支援ではなかなか手が届かないところで、どんなに悩んでる人の話、辛い人の話を個別に時間かけて聴いても、職場改善につなげようと思ったら組織への働きかけが必要になります。みなさんが個別支援していたらわかると思いますが、個人ではどうにも改善できない社会的決定要因・背景があります。例えば、「毎日残業になり、帰りが遅くて夕飯が遅くなる」という方に、いくら「遅い時間は太りますから、早く帰ってくださいね」といっても改善はできないわけで。個別支援ではないアプローチ(職場環境改善)が必要になります。
また、例えば職場に口調の強い中間管理職がいたとすると、そのことが原因で複数の方の元気がなくなっているときは、いくら本人たちの話を聴いたり、「セルフケアしてね」といっても根本的な問題は解決されず、職場環境は悪くなる一方です。

研修は、職場全体に働きかける絶好のチャンスなので、この機会を活かして、どんな風になったら組織が今よりよくなるかを考え、組み立てるとよいと思います。


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