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すてきな初夢を
謹んで新年のおよろこびを申し上げます🎍
新しい年が穏やかで
ぬくもりに満ちたお年でありますように。
タイトル画像は、昨年末に榮太樓總本鋪(日本橋本店)で頂いた『初夢枕札』。枕の下に敷いて寝ると、よい初夢がみられるとされる縁起物です。
榮太樓總本鋪では、毎年12月30日と31日の二日間、各日数量限定でプレゼントされているとのこと。それを知らずに訪れた私は、思いがけない贈り物に心あたたまりました。
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初夢枕札については、私は詳しいわけではありませんので、ご存じの方にはお恥ずかしいのですけれど… 新年のごあいさつ代わりに少しおはなししてみます。
* * *
日本では古くから、初夢で新しい年の吉凶を占う風習がありました。今もその感覚は息づいていますので、初夢の内容は気になりますね。
風習の起源は、中国の夢占いにあるようです。それが日本に定着すると、やがて日本人らしい縁起かつぎをするようになりました。
よい初夢をみるために、室町時代頃から宝船の絵を枕元に敷くようになったとされ、江戸時代に入ると七福神が乗る宝船の絵が一般的になったのだとか。
江戸も後期になると、その絵に歌を添え、駿河半紙に墨摺をして量産。それを「お宝~! お宝~! エ~ 宝船~!」と、“宝船売り“ が叫びながら町中を売り歩いたそうです。
絵に添えられた歌とは、よい初夢をみるためのおまじない。
上から読んでも、下から読んでも同じ言葉になる回文です。
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なかきよの とおのねふりの みなめさめ なみのりふねの おとのよきかな
(長き夜のとおの眠りのみな目ざめ、波のり船の音のよきかな)
絵が売り歩かれたのは、お正月の二日の、お昼過ぎから夜にかけてのことでした。
初夢とは いつみる夢をさすのかは、もともと江戸と京阪では異なり、また時代により二転三転したようです。現在では元日の夜という説も耳にしますけれど、江戸時代後期には、二日の夜にみる夢を初夢とし、初夢枕札が広く使われていたのですね。
二日は新年の「事始め」として様々な事柄をはじめることから、初夢もその日の夜とすることになった、という説があるようです。
榮太樓のお店の方も、「二日の夜に、枕の下に敷いてくださいね」とおっしゃっていたことですし… 私は二日から三日にかけての夜に、とびきりの初夢をみることにします!
どうやってみるの?って、それは
「なかきよの…」の回文を3回唱えて寝ると、よい初夢をみることができるそうですよ。
* * *
これをお読みくださった方も、すてきな初夢をごらんになれますように。
みなさまのご多幸をお祈り申し上げます。
noteはサボリ気味の私ですけれど、今年も気ままに、ぼちぼちと続けてまいりたいと思います。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
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2025年 元日
hina
― 参考サイト ―
・国立国会図書館デジタルコレクション 『絵本風俗往来』上編 p15
・江戸東京博物館 『初夢とはいつみる夢の事か』
・島根県立古代出雲歴史博物館 『初夢でめでたい!』
・無印良品 くらしの良品研究所 『初夢』 他