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源転快氣!内なる日本を探す旅

私はダンサー・振付家として長年活動してきて、想うことがあります

ジャズダンスやコンテンポラリーダンスは、バレエやストリートダンスなどと同じ、世界文化なので…敢えて考えることではないかもしれませんが

伝統を受け継ぐ民族舞踊系の方々と交流すると、羨ましい気持ちになるのです

大陸と違い、島国の日本は良くも悪くも独自の歴史を辿ってきたが故…
明治維新の開国による文明開花(この言葉は凄く自虐的で嫌いです)で、一気に西洋文化が入ってきたので

日本人のそれまでの文化や生活感、精神性と混じりながら根付くというよりも、西洋に"追いつく"為に取り入れられたものといえます

だから日本の良さを否定したかの様な、精神的分断を感じるし…それが日本の自虐史観の根底にあると想うのです

そもそも日本人とは何か?を私は考えてきたので、以前に🔽のblogも書きました

自分が日本人であることに誇りを持ちたい…という気持ちが根底にあるので、今も空手を学び続けています

昔の流派での稽古
ナイファンチの型の自主練
演武会の様子

帯を締めて基本の突き蹴りをすると、心身が引き締まり集中力が高まります

しかし踊りにおいては、日本らしいものといえば…子供の頃の盆踊りくらい

だから機会あれば日本の踊りに触れたいと願ってきました

そんな気持ちの中…2024年の秋に、阿波踊りの稽古を見学させていただく機会がありました

座高円寺の阿波踊りホール
座高円寺の阿波踊りホール
座高円寺の阿波踊りホール

阿波踊りのビート感や代表的な2度足ステップは…
実はネイティブアメリカン(アメリカ先住民)のダンスと似ている!と思っており、以前から注目していました
(同じモンゴロイドですからね)

実際に生の音楽で踊る阿波踊りの連(チーム)メンバー達の直向きな姿を拝見して、胸が熱くなりました

阿波踊り発祥の徳島で、毎年8月に行われるイベントに是非行ってみたいですね!

私が指導する日本芸術専門学校で日舞を指導する、帆之亟(はんのじょう)さんは…昨年エミー賞受賞で話題となった「SHOGUN」の所作指導統括をされ(出演も)た方で

ご縁あって歌舞伎舞踊の基礎を手解きしていただきました!

素晴らしい体験でした
立礼から座礼
人生初の隈取りも体験!

観るとやるでは大違い…
そもそもの作法には全て意味があり、摺り足ひとつが難しいです

腹圧を上げて内転筋を利かせ、肛門を引き上げて足裏のアーチを作るのは同じだけど

着物を前提としたスタンスや水平移動〜立礼から座礼の作法も、これが正式なものか!と驚きでした

膝詰め…という動きはめちゃくちゃキツくて、翌朝筋肉痛が凄かったですね😅

これは日本人本来の動きというのがわかるけど

昔の日本人が凄いのでなく…そういう生活様式だから結果的に、日本人の強靭なカラダと身のこなしが出来たのでしょうね

そんな日々の中「創体塾」に、創作日本舞踊のプロである千翠珠煌さんが参加されました

私自身が帆之亟さんの稽古で多少は体験していたから…
日舞のプロの方は中心軸のコントロールが高いレベルで出来ると予想していましたが…

予想以上に重心コントロールや歩法・運足がスムーズ!

伝統に基づく身体操作は素晴らしいと感じましたね

また指導者として学びの姿勢も素晴らしくて、流石でした

お嬢さんは西国分寺の日本芸術高等学園出身で、日舞も洋舞もする女性で『躍道塾』にも参加してくれており…
母娘お2人とのご縁が出来て嬉しい限りです!

左が珠煌さんです

年末に渋谷の伝承ホールで拝見した「瞑想舞」も、実にユニークなものでした

舞台芸術として観せる為のものでなく…
自己陶酔の世界とも違うもので…
ヒーリングミュージックに合わせて、内観する姿を舞の動きに表す(舞の動きをしながら瞑想する)公演でした

観る側も瞑想の世界に同化する感覚になるので…面白いとか楽しいとかとは違う価値観の作品でしたね

伝承ホールの作品より
公演の舞台写真

ここに紹介したのも…
普段は奉納舞などを行っているそうで、新しいけれどベースにはアジアや日本を感じる世界観だったから

瞑想舞の香織さんです

瞑想舞の活動を始められた香織さんとお話しして、非常に共感するものがありましたね

私はプロのダンサーとして40年以上、振付家・ダンス指導者として30年以上活動してきましたが…

自己表現の世界には
自我表現に陥った人が多いので
自分の内側にある踊りの種を開花させるより、◯◯ダンスという服で自分を着飾る様な意識の人をかなり見てきました

本来のダンスは内側にしか無いのに…
習い事ビジネスとして、消費されるダンスがダンスであるという認識が広まってしまった結果ですから

自分を良く見せるべく繕うのが、表現かの様な誤解が蔓延しています(アイドルの"表情管理"みたいに…)

ダンスは自身を開くものです

踊ることで自分の生命が湧き出て…音楽・重力・空気と溶けることで…自分と空間・時間が一体となる

実際にそんな瞬間を幾度も体験してきた私は、踊りの価値を知っているので…今も踊りに関わっているのです

私はそもそも即興のダンス(ファンキーソウルダンス)から踊りに目覚め…
ミュージカルや現代舞踊に関わり、オリジナルのスタイルを創作して今日に至ります

ジャンルを超えて「振付という型の中に活きる即興性」こそ踊りの本質だと想う私は…
日本人云々を超えて、地球人として踊っている今日ですが

常に「和魂洋才」をココロに秘めてきました

私のココロが求める世界観は…チャラチャラ、ギラギラしたものとは違うので
温度感は武道家さんとの方が合うのですね

瞑想舞の香織さんとも、私の空手の先生である岡部武央先生のお陰で、ご縁が出来ました☺️

幾つになろうとも日本人として、2025年も魂のこもった舞踊人生を邁進します!

テーマは原点回帰ならぬ
"源転快氣"
2025年もよろしくお願い申し上げます🙇

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