「寂しさ」を埋めてもらった先で
今日昼から、「サマーウォーズ」、「バケモノの子」、そして「未来のミライ」(これは最初と最後の方だけ)をぼーっと観ていました。
全部見終わり、振り返っていると3点自分の中で気づいたことがありました。
1.主人公もしくは主人公級の人物は「寂しさ」を感じている。
2.物語の中で「寂しさ」が埋まっていく。
3.その先で「守りたい」「助けたい」という感情が芽生えている。
『主人公が「寂しさ」を感じている。』
サマーウォーズでは主人公、小磯 健二が陣内翔太に逮捕されるシーンで
「父は単身赴任中、母は仕事で基本家にいないので大抵一人です。大勢に囲まれてご飯食べたり、花札やったり、こんなに賑やかなのって初めてっていうか..。嬉しかったです。」と陣内 栄
(大ばあちゃんです。)に伝えています
「バケモノの子」では、熊徹に対して百秋坊が「あいつは一人で強くなった。」というセリフと九太が彼の弟子となり、食らいついてくることに満更でもない喜びを感じているシーンがあります。
未来のミライではくんちゃんは生まれたばかりの妹に愛情を奪われたと感じているため「寂しさ」が生まれています。
未来のミライに関しては全部観ていないので、これからしっかりと鑑賞します。
細田守作品を全て見返したわけではないので一概には言えませんが、主人公は何かしら「寂しさ」を感じているのかな、と思いました。
次に「寂しさ」が埋まるという話です。
サマーウォーズでは、先ほどのセリフが物がっていると思います。「たくさんの人に囲まれてご飯を食べたり、花札やって嬉しかった」と言ってますので、
バケモノの子では、九太との日々が熊徹の
「寂しさ」を埋めていった(喧嘩して離れ離れになったりしてますけど)、と個人的には思います。
未来のミライでは、終盤でくんちゃんが小さなミライちゃんを守るシーンがあるのですが、そこで自分は妹にとって必要な存在と思え、彼の「寂しさ」を埋めたのではないのかな、と思っています。
最後
どの作品でも最終的には「寂しさ」を埋めてくれた人物を守ろうとしています。
サマーウォーズでは健二はラブマシーンを止めるための手立てを何度も考えてますし、ラストシーンでパスワードを全力で解いています。
「バケモノの子」ではラストシーンで熊徹が九十九神として、九太の心の剣になり、一郎彦を共に打倒します。
「未来のミライ」では、これまたラストシーンでミライちゃんを助けています。
(未来のミライでは「寂しさ」が埋まるのと同時進行だった感を感じていますが)
2作と1作ちょっとを観て、
誰かのことを守ろう、助けようとする心理は「寂しさ」を埋めてくれた相手に対して働く。というのも一つとしてあるんじゃないか。
そう感じた今日一日です。