久しぶりにリムに乗ったら精神を鍛えられた
先の記事では1台目のロードバイクにハイエンドのリムモデルとかいいんじゃないかって話を書いた。しかし2台目だったりディスクからの乗り換えとなるとちょっと話が変わってくる。今日の記事はそんな内容である。
そもそもなぜそんな事を書こうと思ったかというと、件の記事を書いている際にリムブレーキに実際に乗って裏ヤビツを走ったのだが色々思うことがあり、1台目でリムをおすすめするだけでは情報不足だと感じたからである。
乗ったのはCannondale Super Six EVO。全体的にDuraでまとめられており、当時の最高級バイクである。重量としても6.8kg程度とかなりお軽い。(値段は相当重かっただろうに、、、)
山を登るのに適しているバイクと言える。実際登りではディスクと遜色ないくらいに楽に登れた。なんならディスクより楽だったくらいである。
問題はダウンヒルと平坦の巡航だった。ダウンヒルにおいてはブレーキの効き方の特性上、リムでは減速したい地点のかなり前から軽く握り始める必要がある。ディスクであれば、かなり直前で握ってもきっちり減速してくれる。そしてスルーアクスルの恩恵で、バイクがとにかく安定してくれる。これはもうリムではどうしようもない現象である。
ギャップを踏んでもバイクが跳ねないので安心して突っ込める。道路上の走れるラインの選択肢が増えるといったイメージである。そしてコーナーでの安定感も比べ物にならないくらい良い。リムのDomaneに乗っていてかなり安定して曲がれると感じていたがその比ではない。遠心力で飛ばされる感じがない上にホイールとフレームの一体感からか、コーナリングでブレる感じが全くないのである。正直、脳でどこを進みたいかだけ決めればあとはバイクが勝手になんとかしてくれる。
上記で挙げたような恩恵をディスクで受けている人間がリムに乗るとどうなるか。怠けきったたバランス感覚を叩き直されるのである。リムにおいては常に道路状況を見ながらバイクの挙動を予測し、予測範囲外の動きに対処し続けなければならない(という感覚がある)。スピードを制御しきれる確信をディスクほど持てないのだ。
ディスクに乗っている人間に安易にリムをおすすめできないというのはこういうところである。
平坦はと言うと、これまた鍛えられた。これはスパエボやローハイトホイールの特性というのもあるかもしれないが、やはりディスクのバイクのほうがパワーロスが少ない感覚がある。30km/h巡航するにしてもディスクよりもサボれない感覚がある。(これに限ってはホイールのせいな気がする)
また、ギャップについては先にダウンヒルのところで述べたのと同様、ディスクだとコース取りの選択肢が増える。
以上のような理由から、すでにディスクに乗っている人がリムへ戻るというのは個人的にはおすすめできない。
しかしメイン機材をディスクにして、遊びのバイクが欲しいというのであればおすすめできる。気軽に手に入るし、パーツの種類が豊富で中古での流通量も多いので様々なカスタムを楽しむことができるのはリムの良さだろう。以前の記事でディスクと比べてリムのデメリットと言われているポイントはある程度埋めれると書いた。それはあくまで1台目を買う人にとってということになる。
もう一点、サイズの合うバイクを選ぶことがいかに重要かという話があるのだが、これは本記事の趣旨とはズレるのでまた別の記事で。