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サイズの妥協、走りの代償

 乗ってる自転車のサイズ、合ってますか?
そんなもの基本中の基本だろうと思われるかもしれない。サイズの合ってないものは絶対に買わないという人はもうこの記事は読まなくて大丈夫。この記事は「サイズちょっと調整すれば乗れる範囲になるんよなぁ」ってフレームで買うかどうか悩んでいる人への失敗した人間からの戒めの言葉である。

数ヶ月前にCanyon Ultimateを納車してウッキウキだった私は購入時にした妥協に首を絞められることになった。
適正サイズよりワンサイズ小さいものを買ったのだ。
自分のサイズにぴったりなのがSサイズだとわかっていたが、Sはなく、ちょうどいい値段で落ちていたのがXSだった。「サドル高あげてコラムにスペーサー足せば乗れるっしょ。」とたかを括っていた。その考えは間違ってはいなかったが甘かった。実際届いたフレームを見てみると、コラムがギリギリまでカットされていてスペーサーが全く足せない状態だった。サドル高は出せるので足回りは問題ないのだが結局かなり前傾きつめのセッティングになってしまった。

とはいえ平坦や下りを走る分には問題なく、登りも上ハン握って淡々と回せばちゃんと走ることはできた。むしろ平坦は踏み込めるようになった分速くなっていた。ただ、今まで以上に息が切れるのが早くなっていたのも事実であるのだがあまりにもかっこいいUltimateを前にしてその事実に蓋をして隠していた。まるでかなり性格に難のある恋人だが容姿が好みすぎてその欠点が見えなくなっている人のようだった。しかしそんな恋に盲目になっていられる日々も長くは続かなかった。先に記事にしたSupersix evoでのライドで、サイズの合っていることの大切さを突きつけられたのだった。

サイズが合っているバイクの方がどう考えても登りが楽である。しかも息もそこまで上がらない。息切れが早まったのは年齢やトレーニング不足のせいだと思っていたがどうやら違ったらしい。平坦でも楽に走れるし、下りのバイク制御も前傾が深いが故の不安定さはそこまでなかった。(リムとディスクの違いはどうしてもあったが)

 もし、新品を買うのでコラムの長さやシートポスト、シートマストの長さは自由に変えれるのであればフレームサイズが適用身長の範囲内であればサイズが多少違っても乗れるだろう。
ただ、中古で購入する際には、確実に長さ調整ができるわけではないのであれば大人しく自分のサイズに合ったものを選ぼう。
各バイクのジオメトリーは以下のサイトを使って調べることもできるので参考になればと思う。


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