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スパイシクル日和:自転車と温泉を巡るマガジン

新年企画

あけましておめでとうございます。
新しい年ということで新しいマガジンを始めようと思う。自転車と温泉を絡めたテーマで書いていく予定である。

風呂がある幸せ

15年くらい前だったか、ニュージーランドのロトルアという地を訪れたことがあった。硫黄の匂いが町中に立ち込めていて、日本に帰ってしばらくして草津を訪れた際にロトルアを思い出すほど強烈な臭いの記憶となった。
特に記憶に残っているのは、日本と同じように大きな浴槽に硫黄泉が満たされていたのだが、それは日本でいう温泉というよりは温泉プールという形だったことだ。一見、水着を着た男女や家族連れがただのプールで遊んでいるように見えるのだが、彼らが入っているのは温泉なのである。国が違えば温泉の入り方もここまで違うのかと衝撃を受けた。

ニュージーランドはその全土がオーストラリアプレートと太平洋プレートの間にあることから、日本と同様地震活動が活発である。そしてプレートの活動が活発であるため火山も多い。
これらは人間からすれば一見災害のようにも思えるかもしれないが、地球にとっては大事な"星としての生命活動"なのである。そんな地球の生命活動がもたらすのは災害だけではない。マグマによって温められた地下水が温泉となって我々人間に癒しを与えてくれるのだ。
日本だけでなく世界中のプレート境界上にある国々で形式は違えど様々な温泉文化がある。ただ、この恩恵を受けられるのはそうした文化が発展する地理的要因と文化的習慣がある場合である。そいういう意味では、国中のどこでも温泉に入ることができる日本というのは比較的特殊な国なのかもしれない。そしてそんな国に住んでいることは自転車乗りとしては大変ありがたいと感じる。

自転車と温泉

私は自転車に乗り始めてから様々な温泉を巡るようになった。母が大のお風呂好きで、子供の頃に家族で行った温泉旅館で茹で蛸のように真っ赤になるまで温泉に入って父に怒られているのを横目に「よくそんなになるまで入れるなぁ」と思っていた。今となっては気をつけなければ自分が茹で蛸になってしまうまで入っている。温泉は種類によっては長湯は危険であるため、入り方には注意が必要である。
ライドの目的地として温泉地を設定してそこで一泊することもあれば、日帰りライドで最後にスーパー銭湯に入ることもよくある。(というよりシメのお風呂は意地でも入るようにコースを作っている。)
自転車で走り回った後に入るお風呂はあまりにも気持ち良すぎるので、よほど公衆浴場が嫌いとかでなければ是非とも全サイクリストにおすすめしたい。
このシリーズのマガジンでは、私がこれまで訪れた温泉や銭湯とそれを絡めたライドコースの紹介、また、行ってみたい温泉とそこへ行くためのコースの妄想を語るなどしていきたいと思う。

それでは本年も、よろしくお願い致します。

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