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UNAASのホイール入荷!え?チューブラー、、、?

UNAAS入荷。懐かしのチューブラー。

UNAASの説明については上記のリンク先の記事にお任せする。
話題のホイールが店に入荷した。中古なので現行モデルではない。
店長から「これ乗っておいでよ。チューブラーだけど。」と言われ、週末遊びがてらCanyonに履かせて南房総で乗りまわしてみた。

スポークはカーボン

正直最初はチューブラーと聞いて「え?リム用ですか?」と思ってしまったが、ディスク用のホイールであった。最近はあまり見かけなくなったチューブラーだが、久しぶりに乗ってみるとどんな感じがするのだろうかというワクワクもあった。

比較対象は普段乗っているCOSMIC SLR 45 discにPanaracer AGELIST TLR 28cをつけたものとする。今回UNAASは50mmのもので、タイヤはAGELIST TU 25cを使った。

まさに決戦用ホイール

走りは想像以上に軽快であった。漕ぎ出しが軽く、速度維持も楽で、ヒルクライムではその軽さが圧倒的に効いた。ディープリムだが重さは全く問題ではない。むしろ下手なローハイトホイールより軽い。
ホイールとしては申し分ないがチューブラーという点だけがマイナスだった。やはり乗り味は硬い。気圧は7~8bar程度(そう指定されている)なので硬いのは当然だろう。ただ、AGELISTのおかげかその硬さのためにお尻や膝が痛くて動かせなくなると言ったことはなかった。100kmを超えるようなライドとなると話は別かもしれない。
そして、その気圧の高さゆえ悪路ではよく跳ねる。バイクのコントロールが難しい場面がいくらかあったが、チューブラーならそんなものだろうという範囲内ではあった。

総じて100km以下の距離を速く走るためのホイールとタイヤの組み合わせという印象が強かった。
もう少し詳しく深ぼっていく。

平坦は走っていて楽しくなる

小松寺は12月が紅葉真っ盛り

まず感動したのが漕ぎ出しの軽さである。信号待ちが多発する市街地区間でも全くストレスを感じなかった。速度を乗せるのも簡単で、走っている間の「コォーーー」という音で昔を思い出すことができ、懐かしさでも楽しくなってしまった。あまりにも走るのが楽しすぎて平坦を走っている間の写真がほとんどなかった。
ただし道路上にあるガタガタや穴などでは盛大な衝撃と突き上げがくるのでそこは覚悟しておいた方がいい。ホイールの問題というよりチューブラーの特性だろう。

ヒルクライムは圧倒的に楽。ただしダウンヒルには技術がいる。

千葉にはそんなに山がない。数百メートル級の丘陵がほとんどである。ただ、短い距離ながらなかなかパンチの効いた登りがたくさんある。
今回ヒルクライムのテストのために走ったのは安房グリーンラインとそこに繋がる林道畑2号線。グリーンラインの方は新しい道で走りやすいのだが、林道の方はスタートからいきなり滑り止めの溝が刻まれた壁となっている。

いきなり楽しそうな道が始まる
両脇の森からガサガサと動物の動く音と謎の鳴き声が響き渡る
もはやグラベルが欲しい(ここはマシな区間)

かなりの急斜面だが、ホイールとタイヤの軽さでグイグイ登って行ける。この登り区間だけ切り取ってみると、チューブレスで普段登っている速度よりも10%増しくらいの速さで走れていた。ハブの回転も非常にスムーズでそれも速度維持に寄与していたと考えられる。

ダウンヒルに関しては少しマイナスポイントだった。道が異常だったというのもあるのだが、荒れた路面で石や木の枝を踏むと簡単にバイクが跳ねてしまう。チューブレスで乗っている時よりは慎重なダウンヒルとなる。跳ねたり滑ったりというバイクコントロールが要求されるシーンがちらほらあった。しかし、リムブレーキ時代に乗っていたチューブレスと比べるとdiscの恩恵だろうかずいぶん安定しているようにも感じた。チューブレスならもっと暴れ回るだろうと下に見積りすぎて侮っていた。マイナスポイントではあるものの想像していたよりもマイナスではなかった。

運用面に一抹の不安がある

一番大きな不安要素は運用である。カーボンスポークなので、輪行には気を使うし、チューブラーなのでパンクするとなかなか面倒なことになる。
そのため、輪行して旅をするとか、ロングライドなどで使うには不向きと言えるだろう。パンクはしないという前提ならば、ロングで使ってみるのも楽しいだろうが現実の道路ではそうも言ってられない。そしてカーボンスポークとチューブラーという組み合わせからも想像できるかもしれないがかなり乗り味は硬い。そういう意味でも長く乗ることはあまりお勧めできない。今回は65km程度のライドだったので別に問題なかったが、200km走りたいかと聞かれると口篭ってしまうだろう。

短い距離を早く走るためのホイールとタイヤ。安さもメリットかも。

以上のことから冒頭に書いたように、このホイールは「100km以下を速く走りたい人」向けのホイールだという感想になった。

また、チューブラーということもあってチューブレスなどよりは安くでき、前後セット10万円での販売予定である。価格面ではチューブラーであることはメリットとなって効いてくる。

まさに決戦用?

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