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アースデイによせて

この冬、『宇宙兄弟』にはまった。
それで、宇宙のことを考えるようになった。

宇宙のことを考える、なんて言っても、途方もなく大きいから、
ただそのスケールを味わうだけのような感じです。
頭がかゆくなるような、そんな感覚にも近い。

元々SFは好きだったけれど、現実世界の宇宙のことは何も知らなかった。
たとえば、太陽と地球の距離は1億4960万km、地球と月の距離は38万km。
信じられないくらい遠くから光が届いている。

先日読んだJAXAの広報誌に、こう書いてあった。
「鯨眼図という言葉があるんですね。鯨から見た地球。つまり海の底から見たら、島は山に見える。」

日々、どうしても人間社会を中心に考えてしまいがちだけど、
たくさんの動物も植物もいる。菌類も微生物も。そういう視点からみたら、人の活動はとても奇異なものだろう。

そういえば最近、
自分の大切にしていることを3つあげてください、ときかれた時、
私がぱっと思いついたのは、「四季が巡ること、発酵、猫・動物」でした。
こうみると、見えないもの、人以外のものへの関心が今は強いのかなと思う。

宇宙のこと以前に、自分が存在する地球のことだって、広大で遠いことのように感じてしまう。
ただ、地軸が傾いているから四季があり、地球が自転するから朝には太陽がのぼり、夜には沈む。
見えないものの力に生かされているのは、まぎれもないことだ。

だから、自分自身、友達、仕事、国、そういうことを考える以外にも、
少しはこの地球のために、自分の生活からできることをやってもいいんじゃないかなと思っている。

参考:『JAXA's 090』2022年12月26日発行

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