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遅延測定器が届いたので使ってみた

当店もお世話になったCAMPFIREで、ゲームのプロ専用ガジェット【ユニバーサル遅延測定器】という製品のクラファンが始まったので、参加してみました。すでに募集は締め切られ(6/26)、製品も届いていましたが、すぐ使えるグッズではなかったのでしばらく寝かせておりました。
 届いてから1か月以上経った本日、やる気、ヒマ、機材の3つが揃ったのでちょっと下準備から初めてみましたぞ。

仕組み

この連射測定器の仕組みは、藤野社長のところの動画を見て頂くのが手っ取り早いです。並列に接続したボタンに同期してLEDが点灯(これはほぼ押した瞬間に光る)。スロー撮影のあるカメラで「LEDとゲーム機の画面が同時に入るように撮影」して、LEDが光ってから何フレーム後にゲーム画面にリアクションが起きたか、を数えればよい、というものです。


 ゲーム機の種類は選ばず、たいていどんな機種でも計測できますが、計測するにはスイッチ部分を露出させて端子に割り込みをしなければなりません。製品にはワニ口クリップが付いていて、普通はまあこのワニ口をジョイスティックのファストン端子とかに挟み込めばいいんだけれども、こうしてしまうとコントローラーの裏蓋を開けっぱなしにしないとダメで、ちょっと不便。収まりがよろしくない(収めるように作られていない)。
 とりあえずのターゲットに選んだのは「内蔵モニタだと遅延する」「外付けだと大丈夫だった」「アダプタを変えるとキビキビ動く」「外部スティックのほうが……」……と、話題にこと欠かない『イーグレットツー ミニ』を選びました。


『イーグレットツー ミニ』は底面から内部基板にアクセスする作りなため、このままでは画面が見えません。なので、計測用のコネクタを増設してフタを閉じられるようにしました。配線はショット1に使われるAボタンのところ(写真ではTAITOロゴの下ですね)。右上にケーブルを伸ばして、背面からコネクタを出しました。

計測してみる

とりあえず場合分けです。今日の目的はとりあえず計測なので、目の前にあるものでできる範囲で4パターン。

  1. 本体液晶、電源は普通のもの(Anker PowerPort10からUSB Type-C)

  2. 外部液晶(I/O DATA  EX-LD4K432D)GtGは8ms+Anker PowerPort10

  3. 外部液晶+3A ACアダプタ(EWIN JX-AC-135D、MAX 5V 3.4A)

  4. 本体液晶+3A ACアダプタ

 これでざっくりですが、本体液晶と外部液晶に差があるのか? と、電源に差があるのか? がわかるといいなあ、という感じです。たまたま同じ数字になる可能性が残されているので、油断はできません。
 iPhoneのカメラで240fps撮影して、結果を4で割りました。最近のiPhoneは240fpsで撮影できるのねえ。

▲LEDが光った瞬間、774フレームでした。
▲ショットのアニメがはじまるフレームまで動かすと、808フレームでした。

808-774=34フレーム(@240fps) なので、4で割ると8.5フレーム。もちろん、1回だけでは整わないので、今回は軽く5回ずつ(本当はもっと必要)調べて、平均値を出しました。

結果発表

  1. 本体液晶、電源は普通のもの 平均8フレーム

  2. 外部液晶+Anker PowerPort10 平均8.5フレーム

  3. 外部液晶+3A ACアダプタ 8.35フレーム

  4. 本体液晶+3A ACアダプタ 8.4375フレーム

 以上、だいたい8フレ遅延。ほぼ誤差なんじゃないかなあ。
 次回は外部入力と、ヘボい電源、もっと軽いゲームで試してみます。

あとこの遅延測定器は、一般販売の予定があるとか、ないとか。トラサビTwitterをウオッチしてほしい、とのこと。
 
 以下はおひねり用セクション。今回の生データが読めます。測定方法なんかに間違いがありましたらごめんやで。

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