見出し画像

基準となる環境はどうなのよ(1)

 前回のnoteでは遅延測定器が届いたので、目の前にあったイーグレットツー ミニの遅延を測定してみました。こちらはまだ電源が弱い環境と、外部入力を使ったとき、それから遅延がないとされる環境との比較が残されていますので、次回以降の課題とします。
今日は前出の記事を書いているときに、「そもそも目の前のメインモニタの遅延はどうなのよ」と思ったので、こちらを計測してみました。
 店主のメイン環境はI/O DATAの43インチ、EX-LD4K432Dとサブモニタに縦置きにした4Kモニタの2発構成です。このEX-LD4K432D、43インチでありながら、おそらく旧MITSUBISHIの血統を継いでいる(と思っている)ので、検証せずともある程度信頼をおいているモニタであります。

今回の測定環境

 今回はEX-LD4K432D V.S. PC-TV454 です。PC-TV454は89年にNECから発売された、PC向け3モードモニタ。オーディオこそモノラルしか対応していないですが、コンポジット、S端子、RGB15ピン(2列)、RGB21ピン、デジタル8ピン対応、15/24/31Khz対応というこの世代では理想的なスペックのモニタです。(アナログ)テレビも映る! 上位機種の455との違いはドットピッチの違いだったかな? 昔455持ってたんですけど、壊れて捨ててしまって、数年前に454をヤフオクで買い戻したものでした。うちの454は92年製、30年選手……!
 コントロール部分はCBOX USB、EX-LD4K432Dは21ピンが直接入らないので、RetroTINK 5X経由で変換し、入力しています。TV454へはCBOXから直結です。
 操作部分はこちら詰め切れなかったんですが、EX-LD4K432DのほうはARCADE STICK for Switch、454のほうはCBOX USBにネオジオスティックで計測しました。前者はコントローラー部分で遅延が発生している可能性があります。一方、454のほうはネオジオスティックで接続しているので、CBOXが余計なことをしていなければ、基板まで直結の環境だと思います。

 このCBOX、いくつかバージョンがあり、入力端子がUSB+ネオジオスティックのもの、USB+サターンパッド、ネオジオスティック+サターンパッド、USBのみのものがあります。店主が使っているのはネオジオスティック+USBのもので、気軽に使うならUSB、直結で使うならネオジオ、という使い分けができると思っています。アリエクなんかでも売ってますが、KVC Lab.で買うとケーブルとかオマケを付けてくれるようです。

計測

 今回は修理のためにその辺にあった『ケツイ』の基板を使います。このころのIGS基板って、フレームバッファな気もしますが、まあ今回はモニタの比較用なので、そのままで。

EX-LD4K432D
PC-TV454、見えない!

ここで誤算。ブラウン管を240fpsで撮影すると、走査線が見えてしまい、画像の大半が暗い! 今回は根性で判別しました。ゲーム画面でやるより、INPUT TESTで見た方がいいかもしれない。

結果発表

EX-LD4K432D 平均 3.138フレーム
PC-TV454 平均 1.941フレーム
 というわけで、液晶とブラウン管ではおよそ1フレームの差となりました。EX-LD4K432Dのほうは、入力がXInput経由なので、入力遅延込みでこの数字。なかなか優秀じゃん、EX-LD4K432D。意外なのはPC-TV454、おおむね2フレの遅延という結果になってしまいました。撮影しているときに気がついたんですが、『ケツイ』のショットは自機の左端から描画されているようで、そうなるとフレームバッファでもないのかなあ、という気もします。フレームバッファハードでも書き換えは上から順番なのかしら?
 次回はもっとダイレクトに表示している、昔の基板環境で比較したいと思います(基板がデカイのでやりにくいのよね)

前回同様、生データを有料エリアにおいておきます。上記結果を読めば十分なんですが、おひねり代わりということで。

ここから先は

100字

¥ 300

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?